3作品が一体化されたポスタービジュアルが公開

 2015年1月9日の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の公開に合わせ、“ノイタミナムービー第2弾”として発表された“Project Itoh”の最新情報が公開された。以下、リリースより抜粋。

■最新映像が劇場先行公開!

 “Project Itoh”3作品の最新映像を含む特報が1月9日(金)公開の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の公開に合わせて全国劇場で先行公開。『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の上映前にいち早く大スクリーンに登場致します。
※劇場によっては特報の上映がない劇場もございます。ご了承下さい。

■ポスタービジュアル公開!

 『劇場版 PSYCH-PASS サイコパス』の公開にあわせて全国劇場に掲出されます。redjuiceによる3作品のビジュアルが一体化された“Project Itoh”ならではの特別なポスターとなっております。

ノイタミナムービー第2弾“Project Itoh”最新映像が『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』で先行公開決定 さらに『ハーモニー』の重要キャラクター“ミァハ”が新宿にゲリラ出現!_01
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES

■『ハーモニー』の重要キャラクター“ミァハ”が新宿にゲリラ出現!

ノイタミナムービー第2弾“Project Itoh”最新映像が『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』で先行公開決定 さらに『ハーモニー』の重要キャラクター“ミァハ”が新宿にゲリラ出現!_03
(c)Project Itoh /HARMONY

 1月9日(金)の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』公開に合わせ、新宿駅コンコース内に突如登場した“シビュラシステム”。“シビュラシステム”とは『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界で、人々の心理状態や性格的傾向を数値化し管理するシステム。このシステムによって計測される“犯罪係数”が規定値を超えた人物は“潜在犯”と呼ばれ執行の対象となる。

 1月8日(木)20時、『ハーモニー』において、物語の重要なカギを握るキャラクター“御冷ミァハ”が、新宿駅コンコース内の“シビュラシステム”に現れることがわかった。御冷ミァハは、14 歳の頃から、世界の転覆を口にし、自らを公共の敵(パブリックエネミー)として尖らせてきた少女。その犯罪係数の数値が注目される。
※1月8日(木)20時~から1月11日(日)までの間にランダムに登場する予定です。

◆新宿コンコースでの演出イメージ

ノイタミナムービー第2弾“Project Itoh”最新映像が『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』で先行公開決定 さらに『ハーモニー』の重要キャラクター“ミァハ”が新宿にゲリラ出現!_02
▲『PSYCHO-PASS サイコパス』公安メンバーに取り囲まれる御冷ミァハ。
(c)Project Itoh /HARMONY

■“Project Itoh”について

 2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃(いとうけいかく/1974-2009)氏が遺したオリジナル長編小説『虐殺器官』、『ハーモニー』、そして彼が遺した30ページの序文を、盟友として知られる芥川賞作家・円城塔氏が書き継いで完成した『屍者の帝国』の3作品が“Project Itoh”として劇場アニメ化する。

■『虐殺器官』概要

 テロの脅威にさらされ続けたアメリカは、その恐怖に対抗すべく徹底した情報管理システムを構築していた。一方、アメリカ以外の世界各地では紛争の激化が続いていた。世界の紛争地を飛び回る米軍特殊部隊クラヴィス・シェパード大尉に、謎のアメリカ人の追跡ミッションが下る。その男、“ジョン・ポール”は、紛争の予兆とともに現れ、その紛争が泥沼化するとともに忽然と姿を消してしまう。かつて有能な元言語学者だった彼が、その地で何をしていたのか。アメリカ政府の追求をかわし、彼が企てていたこととは……?

 ジョンがチェコに潜伏しているという情報をもとに、クラヴィスは追跡行動を開始。チェコにはかつてジョンと関係のあった女性・ルツィアがいた。

原作:伊藤計劃(ハヤカワ文庫JA)
監督:村瀬修功『Ergo Proxy
キャタクター原案:redjuice
アニメーション制作:manglobe『サムライチャンプルー』、『Ergo Proxy』
公開:2015年公開予定

■『ハーモニー』概要

 “大災禍”と呼ばれる世界規模の混沌から復興した世界。かつて起きた“大災禍”の反動で、世界は極端な健康志向と社会の調和を重んじた、超高度医療社会へと移行していた。そんな優しさと慈愛に満ちたまがい物の世界に、立ち向かう術を日々考えている少女がいた。少女の名前は御冷ミァハ。世界への抵抗を示すため、彼女は、自らのカリスマ性に惹かれた二人の少女とともに、ある日自殺を果たす。

 13年後、霧慧トァンはやさしすぎる日本社会を嫌い、戦場の平和維持活動の最前線にいた。霧慧トァンは、かつての自殺事件で生き残った少女。平和に慣れ過ぎた世界に対して、ある犯行グループが数千人規模の命を奪う事件を起こす。犯行グループからの世界に向けて出された“宣言”によって、世界は再び恐怖へと叩き落される。霧慧トァンは、その宣言から、死んだはずの御冷ミァハの息遣いを感じ取る。トァンは、かつてともに死のうとしたミァハの存在を確かめるため立ち上がる。

原作:伊藤計劃(ハヤカワ文庫JA)
監督:なかむらたかし『AKIRA』(作画監督)『ファンタスティックチルドレン』、マイケル・アリアス『鉄コン筋クリート
キャラクター原案:redjuice
アニメーション制作:STUDIO4℃『鉄コン筋クリート』、『ベルセルク
公開:2015年予定

■『屍者の帝国』概要

 “死体蘇生技術”が発達し、“屍者”を労働力として活用している 19 世紀末のロンドン。有能な医学生ジョン・ワトソンは、英国政府の秘密組織“ウォルシンガム機関”に招かれ、ある密命を受ける。それは伝説の書物“ヴィクターの手記”の捜索。一世紀前にヴィクター・フランケンシュタイン博士が遺し、まるで生者のように意思を持ち言葉を話すオリジナルの屍者“ザ・ワン”を生み出す究極の技術が記されているという。

 第一の手掛かりはアフガニスタン奥地。ロシア帝国軍の従軍司祭であり天才屍者技術者と謳われたアレクセイ・カラマーゾフが、突如武装した新型の屍者を率いて叛乱を起こし、その地に姿を消したという。彼が“手記”を既に入手し、新型の屍者製造にその手法を用いているのだとしたら……。すべての行動を記録する屍者フライデーを伴い、ワトソンの“ヴィクターの手記”をめぐる壮大な旅が始まる。

原作:伊藤計劃×円城塔(河出文庫)
監督:牧原亮太郎『ハル
キャラクター原案:redjuice
制作:WIT STUDIO『ハル』、『進撃の巨人』、『鬼灯の冷徹
公開:2015年公開予定

■伊藤計劃氏について

 1974年生まれ。2009年3月20日、死去。享年34歳。2006年『虐殺器官』が第7回小松左京賞最終候補となり、翌年同作でデビュー。2009年にオリジナル長編第2作『ハーモニー』で第30回日本SF大賞を没後受賞。同作は米国SF文学界の権威であるフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞。オリジナル長編第3作となるはずだった『屍者の帝国』は、盟友・円城塔氏に書き継がれる形で完成し、共著として2012年に刊行。第33回日本SF大賞特別賞、第44回星雲賞日本長編部門を受賞。

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