VRで楽しめる映像コンテンツを継続して拡充

 毎年1月にラスベガスで行われる、世界最大の家電見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)。今年の開幕を翌日に控え、各社のプレスカンファレンスがスタートした。

 韓国Samsungはプレスカンファレンスで、スマートTVや家電などの最新ラインアップに触れる一方で、昨年末に発売したVRヘッドマウントディスプレイ“Gear VR”(本誌では使用リポートも掲載)に触れ、NBAやレッドブルなどとパートナーシップを結び、Gear VR向けの360度映像配信サービス“Milk VR”を通じて定期的にコンテンツを配信していくことを発表した。

 Milk VRはすでにサービス中で、さまざまな全球の映像コンテンツをストリーミングまたはダウンロード(ダウンロードの場合は4K解像度にも対応)で楽しめる。現在同サービスで配信されている映像は正直言って玉石混交といった感があるが、NBAや、さまざまなエクストリームスポーツを支援しているレッドブルのコンテンツが来るのはありがたいところ。VRが本当に一般に普及する過程で、日常的に楽しめる映像コンテンツの量と幅は必要不可欠と言えるだろう。

 個人的に注目したいのが、パートナー企業に挙がっているSkybound Entertainmentなるメーカー。実はドラマやゲームが人気のゾンビサバイバル「ウォーキング・デッド」の漫画版を出しているイメージコミックスのレーベルなのだ。カンファレンスではドラマ版「ウォーキング・デッド」のプロデューサーでもあるDavid Alpert氏が登壇し、Milk VR向けにハイクオリティーなVR映像コンテンツを製作中であることを発表。
 果たして「ウォーキング・デッド」のVR向けスピンオフか何かなのか、コンテンツ内容については明言されなかったが、プレスリリースでは「あなたが逃したくないだろう360度のスゴいスリル体験」になるとしており、正式発表を期待して待ちたい。