●『キングダム アンダー ファイアII』G-STAR 2014 トレーラー

PvPモードの出来栄えを確認!

『キングダム アンダー ファイアII』のPvPモードを確認! ユニットに関するシステムの詳細も判明_04
▲本作のプロデューサーのサンユン・リー氏。BLUESIDEのCEOでもある。

 サンユン・リー氏は9月の東京ゲームショウ 2014にも来日し、プレゼンテーションを行った(詳細は<<こちら>>の記事を参照)。
 今回うかがった内容は、未公開のPvPモードについて。ムービーと実機によるデモプレイを見ながら、おもにゲームシステムについて尋ねたのだ。なお、「まだ楽しみにしている皆さんに公開できる内容ではない(リー氏)」とのこと。残念ながら記事ではゲーム画面をお見せできないのだが、デモプレイ時ではマップやスキルのショートカットなどが詰め込まれたUIも確認できたので、開発は順調に進んでいる模様。公開可能なムービーとスクリーンショットにインタビューの回答を重ねて、ゲームの雰囲気をご想像いただければ幸いだ。

――PvPモードは4人どうしの対戦なのですね。
サンユン・リー氏(以下、リー) 今日は、ソウルのオフィスにいるスタッフたちに彼(会場でオペレートしていた方)が混じってプレイしています。プレイヤーの参加人数はマップによって異なりますよ。

――プレイヤーは、能力の高い“ヒーロー”を操作しながら各部隊に指示を出すわけですね。この部隊はどれくらいの種類があるのですか?
リー いまは130種類ほどの部隊がありますよ。小さい部隊が20人、一般的な部隊が40人、大きくなると100人を超える人数で編成されていて、プレイヤーは3つの部隊を同時に率いることができます。部隊の兵士もさまざまで、歩兵、弓兵、槍兵、魔法使い、飛空船など、特徴が異なる兵士での編成を数多く用意しています。また、ワイバーンやオーガ、スコーピオンなどの強力な大型モンスターを率いることも可能で、これらは1キャラクターが1部隊扱いになります。どの部隊も戦闘の途中で入れ替えができ、全滅すると再度呼び出すことが可能ですよ。

――戦闘に出撃させる部隊に何か制限はありますか?
リー 簡単に言えば、対戦型のカードゲームでデッキを組むような感覚です。それぞれの部隊にコストがあり、その上限を越えないように出撃させる部隊を決定する仕組みですね。また、部隊は経験値を貯めてレベルアップすると、転職させることが可能です。これは、カードの強化・進化と似た感覚になるかもしれません。成長すると能力とともに使用に必要なコストも上昇するので。部隊の転職ルートはツリーのように分岐するものもあります。歩兵が騎兵になったりなど転職で能力が大きく変わる場合があるので、部隊の成長も本作の楽しみのひとつになっています。これらはガチャで増やせるように開発を進めていて、サービスがスタートしたら毎月種類を増やせられればと考えています。

『キングダム アンダー ファイアII』のPvPモードを確認! ユニットに関するシステムの詳細も判明_01

――ヒーローには、どんな職業があるのですか?
リー いまは魔剣士(女)、狂戦士(男)、銃剣士(男)の3種が操作可能で、未公開のヒーローも何種かいます。こちらは半年に1種を追加する予定です。また、プレイヤーが直接操作するキャラクターになるので、より愛着がわくように衣装もいくつか用意しています。
――けっこうきわどいセクシーな衣装もありますね(笑)。お、ヒーローを操ると視点が変わった。
リー ヒーローを後方から大きく映し出す視点は最近導入しました。マップ全体を俯瞰するRTSのような視点ですと、ヒーローを中心に操作するプレイヤーには物足りないかと思いまして。視点を変えてもヒーローと部隊のスキルパレットは表示され続けるので、プレイスタイルによって使い分けていただければと思っています。

――チームごとに赤と青に色分けされているので、戦況を把握しやすいですね。
リー それぞれにアイコンを付けようとも考えたのですが、相手が操作するキャラクターの数があまりにも多いので、色分けしました。まだこれでも完璧ではないと思っているので、さらにわかりやすくなるように研究を重ねています。

――PvPの勝利条件は?
リー このマップは相手の本陣を破壊することで勝利します。ところどころに設置されている拠点を占領すると強力なゴーレムが登場して味方になるので、それらの使いどころも重要です。と、ここまではPCでプレイしてきましたが、PS4でのデモプレイもご覧になりますか?
――ぜひお願いします。なるほど、UIもゲームパッドに合わせて変わりましたね。
リー はい。UIも専用のレイアウトを用意しました。日本の皆さんは、コンソール機のタイトルをよく遊ばれているので、パッドのほうが快適さを感じるかもしれませんね。こちらですと、とりわけヒーローを直感的に操作できるようになります。移動がWASDキーからスティックになりますので。もちろん、そのほかの操作もしっかりと対応していますよ。
――もうすぐにでも遊べそうですね。ぜひ、早くリリースしてください!
リー いますぐにプレイできるように仕上げることはできますが、さらに完成度を高めさせてください。攻城戦のような大規模な戦闘が楽しめるモードやマップといったコンテンツをさらに豊富に用意したうえで、サービスを開始したいと思っています。部隊の種類ももっと増やしておきたいですし。宣伝にも時間が必要ですので、もう少しだけお待ちください。
――わかりました。完成が楽しみです!

2015年夏に韓国でPS4版のサービス開始が決定!

 インタビューの内容だけでは本作の魅力を伝えきれないので、デモプレイを見た感想を補足しておく。
 PvPモードは遠隔地からの通信プレイだったが、ラグは一切なく、何百人が入り混じる戦場の描画も滑らかだった。おびただしい数の矢の雨が降り注いでも、周囲の兵士を吹き飛ばす雷光が地面に落ちてもバトルは中断されることがなく、非常に頼もしい作りに見えたぞ。また、ヒーローの存在が効果的で、開戦時に大勢の部隊を率いて敵陣に突撃したり、部隊を跳ね返すほど強力な巨大モンスターを撃破したりと、ドラマチックな演出に一役買っていた。人の海を切り開いたヒーローどうしがタイマンバトル、なんて熱い展開もプレイをすると多いにありそうだ。

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 じつはこのインタビューの後、G-STARのソニー・エンタテインメントコリアのステージイベントにて、2015年夏に韓国でPS4版のサービスをスタートさせることが正式に発表された。PC版については未定とのことだが、PCベースで開発が進んでいるので、そう離れた日にはならないだろう。多数のMOBAタイトルが登場する来年に本作が遊べるとなると、大きな選択肢のひとつになることは間違いなく、そのジャンル自体を盛り上げる重要なタイトルになりそうだ。日本での奮闘に期待したい。

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