宇宙の翼のモチーフは『機動戦士ガンダム』!?

 Digital Extremesより、プレイステーション4/Xbox One/PC向けに配信中の基本プレイ料金無料のアクションゲーム『Warframe』。同作が大型アップデートを実施し、新しいゲームモード“Archwing”を搭載。宇宙戦争を楽しめるようになるのは既報の通りだが(⇒関連記事はこちら)、そのアップデートの詳細を明らかにすべく、メディア限定のライブストリーミング配信“Warframe Media Preview Livestream”が実施された。

 「メディア限定のライブストリーミング配信? 何それ?」と、話が来たときはいまひとつピンとこなかった記者だが、要はこれ、Digital Extremesが世界のメディアのためにライブストリーミング配信を行い、“Archwing”のデモを行うというもの。しかもこれ、各国のメディアを一斉に集めていわゆるイベント形式で行うのではなく、マンツーマンのプレゼン形式で行うのだという。その数は把握していないが、当日は世界のメディアを対象に終日相当数のプレゼンを精力的にこなしたものと思われる。仕事とはいえ、そのきめ細かい対応にはほとほと感心する。そこでふと気がついたのが、Digital Extremesのスタッフが、『Warframe』の開発に対する姿勢としてかねがね口にしている、「ユーザーからの意見を最重要視している」という方針。つまり、対象の便宜を第一に考える姿勢が、根底に共通しているように思われるのだ。gamescom 2014でのファンイベントでも実感したのだが、とにかくDigital Extremesのスタッフはサービス精神旺盛だ(⇒関連記事はこちら)。いずれにせよ、記者にとっても初の体験となるライブストリーミング配信形式でのプレゼン。カナダからの放送を、ワクワクしながら堪能させていただきました。前置きが長~くなってしまいましたが、以下に、その内容をお届けしよう。

『Warframe』の大型アップデート“Archwing”で宇宙を駆け抜けろ! さらには、動物の育成要素も実装_03
▲ストリーミング配信によるプレゼンがスタート。クリエイティブ・ディレクターのスティーブ・シンクレア氏(右)と、スタジオマネージャーのシェルドン・カーター氏(左)。

 ライブストリーミング配信を担当したのは、クリエイティブ・ディレクターのスティーブ・シンクレア氏と、スタジオマネージャーのシェルドン・カーター氏。プレゼンは、ふたりがゲームのデモをプレイしながら“Archwing”の詳細を説明するというスタイルで行われた。再録となるが、まずは“Archwing”のトレーラーをご覧いただこう。


 「スペースニンジャ、宇宙へ!」というフレーズがあまりにもキャッチーだが、その言葉が今回のアップデートの特徴を的確に言い当てており、“Archwing”ではニンジャたちが宇宙に進出。バトルをくり広げることになる。

 今回のプレゼンで最初に説明されたのが、ペットの存在。“Archwing”では、“Kubrow”と呼ばれる動物を育成できるようになる。「プレイヤーは、フィールドで手に入る卵から、Kubroを孵化させることができます。Kubrowの見た目(色や毛並みなど)や大きさは、ランダムに決定します。もちろん、世話をすればするほど、Kubrowのステータスは上がっていきます。そして、プレイヤーにもメリットがもたらされることになるんです」(スティーブ)とのこと。さらに、プレイヤーはKubrowを交換でき、交配させることも可能だという。ちなみに、また、プレイヤーは数匹のKubrowを持つことが可能だという。

 動物の育成要素を導入した理由についてスティーブは、「戦闘ばかりの『Warframe』に、生き物を育てるといった温かい要素を入れてみたかったんです」とのこと。『Warframe』に動物の育成要素とは、少しミスマッチな感じもするが、ゲームプレイにさらなる広がりをもたらすことは間違いなさそうだ。

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 先ほど述べた通り、“Archwing”のメインとなるフィーチャーは宇宙大戦。「このアップデートでは、プレイヤーは最新技術によるテクノロジーの翼をまとい、宇宙へと飛び出します。これも、“空を飛んでミッションができれば最高だよね”というコミュニティーの意見を元に取り入れた内容です」とスティーブ。翼をまとって宇宙に飛び出すというのは、いかにもニンジャ流といったところだが、翼は『機動戦士ガンダム』的なものをイメージしたのだという。『機動戦士ガンダム』という単語が飛び出したには、いささかびっくりだが、そういえば『Warframe』は日本のアニメやゲームにインスパイアを受けていたんだっけなあ……と、以前のプレゼンで説明を受けていたのを思い出した(⇒関連記事はこちら)。たしかに、日本人にも親和性の高いテイストである。

 “Archwing”のストーリーとしては、巨大宇宙船の心臓部を破壊するというミッションが用意されているという。プレイヤーは、敵が仕掛けたトラップを乗り越え、小惑星にうまく隠れながら突き進んでいくことになる。

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 また、『Warframe』といえば、何といってもバラエティーに富んだ武器での攻撃が楽しいが、“Archwing”でも、プラズマガンやブーメランなど、4~5つの新しい武器が追加されるという。「“Archwing”向けの武器はとても楽しいので、ぜひ試してみることをおすすめします」(スティーブ)とのことだ。

 ちなみに、「(新規で追加された中で)おすすめの武器は何ですか?」という質問を投げかけたところ、全部の武器と捉えていただいたようで、「The Boltorがオススメかな。あとは、Somaのような強力な武器や、Gallatineのような巨大なソードも好きです」(スティーブ)、「僕は、Karak、そして近接武器のKatana(刀)が好きです」(スコット)とのお返事をいただいた。クリエイターさんの貴重な意見なので、紹介しておきます。プレイ時の参考にどうぞ。

 さて、気になる“Archwing”の配信時期は、PC版は10月を予定というから、ほどなく楽しめることになりそう。プレイステーション4版とXbox One版の配信時期に関しては明らかにされていない。最後に、改めてリリースに記載されていた“Archwing”のアップデートの特徴をご紹介しておこう。なにはともあれ、宇宙でのバトルが楽しみです!

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【アップデートの特長】(リリースからの引用)
◆新しいゲームモード
“宇宙”を宇宙忍者へと変える新しいゲームモードで、Warframeのエネルギーに満ちた、熟練の忍者コンバットを宇宙の深みへと連れだそう!  Archwingテクノロジーには敵に向かって放つ独自の新しい武器と能力が含まれる。
◆新しいクエスト
ふたつの新しいクエストが伝説を深め、Warframeの世界を拡げる。一連の関連しあうミッションの中に新しいArchwingテクノロジーと新しいWarframeを解き放とう。
◆新しいWarframe
その帽子に類まれな力を秘めた魔術師のようなWarframeとともに、銀河に栄誉をもたらそう。
◆新しい武器
敵を強力な新しいプラズマガンで壊滅させよう。敵を新しいブーメランで撲殺しよう。
◆新しいカスタマイズ
新しい紋章つきの複雑なボディアートでWarframeを飾ろう。モッドとカラーでArchwingをカスタマイズしよう。
◆新しい敵
宇宙飛行のできる新種の敵がコンバットにおける新しい難問を突きつける。GrineerもまたペットのKubrowを手懐けるため、新しい敵とともに現れた。