たくさんのお客さんが訪れて大盛り上がり!
2014年9月18日から9月21日の期間、千葉県の幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ 2014(18日~19日はビジネスデイ)。一般公開日初日である9月20日のセガブースのステージ“セガスタジオ”にて行われた『龍が如く0 誓いの場所』のイベントは、多くのファンが詰めかけ大盛況となった。
『龍が如く』は、2005年12月8日にプレイステーション2用ゲームソフトとしてセガより発売され、その後も数多くの続編が発売されている人気アドベンチャーゲーム。シリーズ最新作となる本作では、1988年の東京の神室町と大阪の蒼天堀を舞台に、シリーズの主人公である桐生一馬と、個性的なキャラクターでファンから高い人気を誇る真島吾朗をフューチャーした物語がくり広げられる。
ステージ上には、総合監督を務める名越稔洋氏と、チーフプロデューサーである横山昌義氏が登壇。ゲームショウ1、2日目のビジネスデイとは比べ物にならないほどの賑わいの客席を見、ふたりも驚きを隠せない様子。
筆者は初日から本イベントを取材しているが、やはり一般公開日ともなると雰囲気がまるで別物。ただ、ゲームの概要を紹介する名越氏と横山氏のコメントが、3日目ということもありかなり冗舌になっていた点は印象深くおもしろく感じた。
■あらためて、本作のゲーム紹介をリポート
初日のイベントリポートで紹介した部分とかぶるところもあるのだが、一般公開日初日ということで、あらためて、本作の制作の経緯や、舞台・キャラ設定についてお届けしていこう。
「もともと『龍が如く』に登場する彼らの過去ストーリーを作りたい気持ちはあった。これまではなかなか機会がなかったが、来年でシリーズ10周年を迎えるいまのタイミングなら、区切りや10周年に向けてのアクションという意味で過去の話を描けると思って制作に踏み切った」と、本作の制作にいたる経緯が名越氏の口より語られた。
そして、舞台に1988年が選ばれた理由については、「『龍が如く』の歴史の中で1988年がちょうど空白になっていた。そして、そこに本編で重要になってくるキーとなる要素が眠っていた」と横山氏はコメントした。
主人公である桐生一馬と真島吾朗の雰囲気が本編とだいぶ異なっている点も非常に気になるところだ。シリーズナンバリング1の『龍が如く』では、落ち着いたイメージの桐生一馬が、本作においては、荒々しくチンピラっぽい姿で、本編ではあまりにはっちゃけ過ぎている真島吾朗は、逆にシリアスでクールな雰囲気で、それぞれ描かれている。『龍が如く』本編のあの世界に、あの桐生や真島に、どのように繋がっていくのか、本作の展開が楽しみだ。
また、舞台となるふたつの街も1988年を忠実に再現されている。ネオンのギラギラした明るさや、いまや見かけなくなった路上に設置された黒や青色のゴミ袋など、細かい部分までこだわって作り上げられている。
『龍が如く』シリーズの見どころのひとつでもある豪華キャスト陣も忘れてはいけない。ゲームショウ2日目の本イベントに特別ゲストとして出演した俳優の小沢仁志さんさんを初め、迫力満点の強面の出演者が脇を固める万全の体制である。さらに、プロモーションムービーで登場した出演者のほかにも、大規模なオーディションにより選ばれたさまざまな出演者が、数多くゲーム内に登場するのだと言う。ここで本日の特別ゲストが登場。いろいろな意味で危ないふたりを迎えて、果たして無事にイベントを終えることはできるのだろうか?
■セクシー女優同伴でド派手に登場
本日の特別ゲストとして登場したのは、オーディションを勝ち抜き、本作に“絶倫君(精)”として本作に出演する秋本智仁さん(お笑い芸人)とハブさん(お笑い芸人) のふたり。
「今回が情報の初出しだと思います」と、本イベントにて“絶倫君(精)”を始めとする謎のキャラクターたちの情報が公開された。
・カツアゲ君(暴)
街でバトルを行えるキャラクターだが、ものすごく強いため、最初は絶対逃げたほうがいい。カツアゲ君に負けると、お金をすべて奪われてしまう。ただし、勝利すると大量のお金をゲット可能。主人公が強くなるとカツアゲ君も強くなっていく裏ライバル的なキャラクター。
・絶倫君(精)
街のピンクなスポットには必ずいる。どこに行けば女の子に出会えるかなど、女の子との出会いかたのヒントをくれるHな情報屋。
・金持ち君(財)
このキャラクターの投資話にのることで東京と大阪でお金の行き来を行える。ただし、たまにお金を預けるとやらかすため注意が必要。
出演シーンが思っていたより多いことにテンションの上がる秋本さんは、「スルーしないでいっぱい声をかけてほしい」と、ゲーム内で“絶倫君(精)”を有効に活用してほしい思いを語った。「じつは学生のとき、Hなことは俺に聞けみたいなポジションだった。うれしい。生きてきてよかった!」と、絶倫君(精)の立場が自分の立場に似ていたことを明かしたハブさん。そのうえでさらに喜びをあらわにした。
■仮想テレクラでセクシー女優を口説き落とせるか?
なんとここで、司会の女性より「オーディションを勝ち抜いたふたりの演技の実力が見てみたい」とのムチャ振り。これに対して横山氏は、「作品にも登場するテレクラでセクシー女優をどう口説くか」という課題を出した。
この課題に対して「いいんですかー?」や「もし成功したらいいんですよね?」とノリノリな秋本さんとハブさん。さすがは、喋りが本業のお笑い芸人、自信満々のようだ。その結果はいかに……?
ということで、ふたりとも惨敗したところで、残念なことにイベント終了のお時間となってしまった。最後に、「セガブースの特設シアターで公開されている15分ほどのムービーをぜひとも見てほしい。本作の魅力が伝わると思う」と横山氏のコメントにより、一般公開日初日のイベントは幕を閉じた。