新作は、ただいまメーカーと交渉中

五十嵐孝司氏の進捗を直撃 「とにかくコアなゲームをお届けします!」【ChinaJoy 2014】_01

2014年7月31日(木)~8月3日(日)、中国・上海にある上海新国際博覧中心にて、中国最大規模のゲームイベントChinaJoy 2014が開催。ChinaJoyと併催という形で、8月1日(金)、2日(土)の両日、チャイナ・ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(CGDC)が実施。開催初日にあたる8月1日(金)には、五十嵐孝司氏による講演“THERE AND BACK,AGAIN A Metroidvania Tale”が行われた。

 今年3月にアメリカ・ロサンゼルスで行われた GDC 2014についでの登壇となる五十嵐氏(⇒記事はこちら)。講演は、いかに五十嵐氏が“メトロイドヴァニア”というジャンルを制作する際に気をつけていたことがテーマとなった。『悪魔城ドラキュラ』シリーズは中国でも人気が高いようで、多くのファンが詰めかけていたが、記者が気になるには、やはり五十嵐氏の今後。中国という開放感に包まれた記者が、五十嵐氏の現状についてぶしつけにも聞いてみたところ「GDCのころから状況は変わってないです」とのこと。「現状は、何か作ろうかと思って動いています。ただいま何社かのパブリッシャーと交渉している最中です」(五十嵐氏)とのこと。まずは、メーカーにあたってみて、そこでの資金調達を考えているようだ。

 また、「どんなゲームを作りたいですか?」との質問には、以下の通り答えてくれた。

五十嵐孝司氏の進捗を直撃 「とにかくコアなゲームをお届けします!」【ChinaJoy 2014】_02

 「やっぱり、ファンの皆さんの期待に沿えるものを作りたいです。となると、皆さんは、僕に対してはやっぱりアクションゲームを期待されていると思うんです。で、世界観は……となった場合に、やっぱり求められているのはダークな世界観なんだろうな。まずやるので あれば、“ああ、IGAらしいよね!”と言ってもらえるものを作りたい。これで飛び出して、まったく違う方向性のものを作っても、“出て作ったのがこれな の!?”って思われるのがオチです。ということを考え合わせると、“ダークな世界観”、“探索”、“集める”といった要素がキーワードになってくると思います。とにかくコアなゲームをお届けしますよ!」(五十嵐氏)

 そんなわけで、五十嵐孝司ファンの皆さんは心してお待ちあれ!

(取材・文 編集部/F)