アラフォーのオッサンが見たおもちゃショー
2014年6月12日~15日、東京ビッグサイトで開催された、国内最大規模の玩具の見本市“東京おもちゃショー2014”(12・13日は商談見本市、14・15日は一般公開日)。展示されていた数多くの商品から、ライター・齋藤モゲが気になったおもちゃを紹介。
※女子編リポートは→こちら
「おもちゃ関連記事の取材をして、気になるものをピックアップしてください」。
このようなオファーを編集部から頂戴したアラフォーのオッサン。そんな俺が今回取材で伺うことになったのは、東京おもちゃショー2014。皆さんご存じの通り、このショーは年末のおもちゃ商戦や今年のおもちゃムーブメントを占う国内有数の展示会なんです。イエス! というわけで、このショーで個人的に気になった商品を、男性目線でいくつか紹介していきまショー(このへんがオッサン)。
まず、小学生になるかならないかくらいのキッズたちが、年末までハマっていそうなのが……やっぱりライダー&戦隊モノ。いまだと『仮面ライダー鎧武』と『烈車戦隊トッキュウジャー』です。仕事柄、キッズと話ができるとものすごくメリットがある俺としては、ここらはもはや時節の挨拶みたいな感じで押さえておくべきものでして。ここらを逃すと、キッズたちと話すときに「コイツも、わかってねえ大人だな」みたいな顔をされてしまうんです。あ、ちなみに、見知らぬキッズに話しかける事案を発生させているわけではないですよ?(超重要) 甥っ子だとか、友人のキッズたちとの会話ですからね!
まあ、「軽くおもちゃに興味がある」くらいの大人の方々は、そこまでしっかりチェックしておく必要はないのですが、突如キッズにプレゼントを渡さねばならなくなったときは、このあたりのおもちゃをセレクトするのが無難でしょう。
もちろん、特撮好きはキッズだけじゃありませんよね? なかには「は? キッズにプレゼントとかないわ! 俺が集めるんだよ!!」という大人の方もいらっしゃるかと思います。というか、その気持ちは痛いほどよくわかります。そんな方に推したいグッズも、ちゃんと見つけてきました! それがこの、『COMPLETE SELECTION MODIFICATION KABUTOZECTER』。平たく言えば、大人用の『仮面ライダーカブト』の変身ベルトです。
と、ものすごく煽っておいて恐縮なんですが、こちらはすでに予約が終了してしまった商品。プレミアムバンダイでは、この手の大人向け変身ベルトがこれまでに定期的に発売されているので、今後もマメにチェックしてみてください。どうしてもコレが欲しいという方は……大人でしょうから、大人の力をアレコレ使ってなんとかしてみましょう。もしかしたら、追加受注があるかもしれないし!
もうひとつ、キッズ向けの商品で気になったのが、『お寿司戦隊シャリダー』です。字面を見ればわかる通り、お寿司をテーマにしたおもちゃなんですが……お寿司を作れるクッキングトイじゃありません。お寿司“が”変形するロボットです。変形元になるものはこれまでにもライターやらAV機器やらいろいろとありましたが、まさかお寿司に目を向けるとは……。エッジが効き過ぎていて、逆にキッズたちにウケるんじゃないかと思った次第です。これに関しては、俺の中のキッズセンサーが反応しただけなので、今後ムーブメントがどう推移していくかは、正直わかりません。が、こんなものがあるということだけは覚えておいてください。流行ったら、改めてドヤ顔で記事を書くと思いますので。
そして、今回のおもちゃショーで俺がもっとも注目したのがこの『ケンダマクロス』! ええと、そうです。けん玉です!!
じつはですね、いまアメリカでけん玉が大流行中なんですよ。いや、ウソじゃなくて真剣(マジ)で。試しにYouTubeで“kendama”って入れて検索してみてください。もう、ハンパなくカッコいいトリックを収めた動画を見ることができますから。アメリカでは、いまやけん玉がひとつのエクストリームスポーツとして認知されつつあるくらい(大げさ?)流行しているんですヨ。
それを逆輸入したのか、たまたまタイミングが合ったのかはわかりませんが、ともかくこのケンダマクロスがリリースされるんです。じゃあ、かつてのけん玉とケンダマクロスはどう違うのか? 最大のポイントは、球を載せるカップのサイズを変更できるってこと。大きいカップをカスタムすれば球が載せやすくなり、けん玉初心者でもカンタンにトリックを決められるってワケです。当然、小さなカップを使えば難易度は飛躍的にアップ。トリック自体にはあまり関係はないけれど「このカップでもできちゃうよ?」的な自慢になるでしょう。もちろん、ボディにもいくつかの種類があり、それを組み合わせることで若干トリックの出しやすさは変わってきます。
この手のテクニックを自慢する系ホビーは定期的に流行するものですが、今回は日本発祥のけん玉ってところがいいですね。なにしろ、キッズたちはお父さん、もしくはお爺さんに教えてもらえるんですから! 今後の高齢化社会におけるコミュニケーションもはかどるってモンです(適当)。そして、アメリカでも流行しているってことは、グローバル社会にも対応!(ド適当)。けん玉が女性を魅了するアイテムとして活躍する日もそう遠くないかもしれません(希望)。さあ、みんなで練習しよう!
とまあ、上で個人的にイチ押しおもちゃを紹介してみたワケですが、ほかにも気になるものはいくつもありました。ここからは、駆け足でアレコレお見せしていきましょう!
まずは、アラフォー世代にはたまらない『スター・ウォーズ』関連のアイテム。今年のショーではバンダイとタカラトミー、さらにホットトイズで新作おもちゃが発表されていました。最大の注目作はタカラトミーのR2-D2。まだ予定だらけのものらしいのですが、かなりデカいサイズで動く、喋るなどするR2-D2を開発中なんだとか。1/1だったらアツいけど、たぶん高額だし、そもそもどこに置くかで悩みそう……。
そして、超合金40周年を機に企画されたトンデモ(!?)超合金がこちらも注目! なんと藤子・F・不二雄キャラが合体するという『超合体!SFロボット 藤子・F・不二雄キャラクターズ』。ショー開催前から、何らかの超合金ロボットが発表されるというリリースはされていたのだけど……まさかこう来るとは!
続いて、タカラトミーアーツのブースで見つけた、ファミ通.comの読者の皆さんが好きそうなおもちゃを! まずは写真をご覧ください。
こちらは『トランスフォーマー』シリーズのおもちゃとして発売されるコラボレーションアイテムなのですが……コラボ相手がなんと『メガドライブ』! メガドライブの形状からトランスフォームするという、オールドゲームファン垂涎のおもちゃです。トランスフォーム後に“メガトロン”になるってところも、ダブルミーニングでエスプリが効いてるんだよなあ。ほかの『トランスフォーマー』関連では、タカラトミーブースで『エヴァンゲリヲン 3.0』とのコラボモデルも展示中でした。コチラはコンボイにトランスフォーム!
そして、もうすでに流行しているおもちゃとはいえ、個人的にオススメなのが『nano block』。「マニアックさを前面に押し出すのちょっと……。でも、デスクにおもちゃを置いておくと安らぐんだよな」なんていう大人の方々はコレを集めてみるのもいい感じ。自宅に飾ってもおしゃれ感しか出ませんよ!(たぶん)
というわけで、今回はとくにポロリのない主観だらけの東京おもちゃショー2014レポートとさせていただきました。男性目線で全体を見た印象としては、スマートフォンのように液晶パネルに触れて遊ぶタイプのおもちゃだったり、ペットロボットを筆頭としたロボットタイプのおもちゃが推されていた感じ。だからこそ、おもちゃの原点に立ち返るような『ケンダマクロス』が流行ってもいいんじゃないかな? なんて思ったんですが……。やっぱり『妖怪ウォッチ』旋風が吹き荒れちゃうのかな?(笑) 今後はメインストリームのおもちゃはもちろん、ちょっとマニアックなおもちゃにも注目していきたいと思います。
text by 齋藤モゲ