後藤又兵衛の兜の下は……!?
2014年1月19日、東京・日本青年館 大ホールにて、『戦国BASARA』シリーズ恒例となっている、出演声優陣をゲストに迎えてのファンイベント、“戦国BASARA4 バサラ祭2014 ~新春の宴~”が開催された。シリーズおなじみの声優はもちろん、『戦国BASARA4』から初参戦となる声優も出演し、スペシャルトークや戦国ドラマ絵巻(生アフレコ)、『戦国BASARA4』を使ってのゲーム対決などが披露。また、発売間近な『戦国BASARA4』の最新情報も公開され、内容てんこ盛り&ファン大満足の濃密なイベントとなった。
本記事では、全2公演のうち、夜の部をリポート。出演者は以下の9名だ。なお、出演予定となっていた中村悠一さん(島左近 役)は体調不良のため、昼の部・夜の部、ともに欠席ということに。初参戦ということもあり、とても残念がっていたという中村さんの分までがんばろうと気合を入れる出演者たちに、ファンからは温かい拍手が送られていた。
【出演者】 ※順不同
岡本信彦さん(柴田勝家 役)、三木眞一郎さん(後藤又兵衛 役)、中井和哉さん(伊達政宗 役)、関智一さん(石田三成 役)、森田成一さん(前田慶次 役)、置鮎龍太郎さん(豊臣秀吉 役)、石野竜三さん(長曾我部元親 役)、池田秀一さん(足利義輝 役)、小林裕幸氏(『戦国BASARA』シリーズプロデューサー)
■柴田勝家と伊達政宗による個性全開の注意事項
“バサラ祭2014”は、岡本信彦さん演じる柴田勝家と、中井和哉さん演じる伊達政宗によるオープニングトークからスタート。会場内での注意事項を知らせるという内容ながら、「これらを守っていただけぬとあらば、やむを得ない。あなた方を殺して、私も死ぬ」(柴田勝家)や、「携帯電話は電源を切っておくか、“Manner mode”にしておけ」(伊達政宗)といった、個性全開のセリフに、ファンは大盛り上がり。さらに、伊達政宗おなじみの「Are you ready guys!?」も飛び出し、会場のボルテージは急上昇!
トーク後は、ステージで和楽器の演奏がスタート。スクリーンには『戦国BASARA4』の“戯画バサラ技”で表示される武将たちの墨絵がつぎつぎと映し出され、荘厳な雰囲気が会場全体を包み込んだ。そして、演奏が終わった瞬間、『戦国BASARA4』のオープニング映像が放映。美麗なムービーと、T.M.Revolutionの『Count ZERO』に、うっとりと聞き入るファンたちであった。
■迫力の生アフレコ“戦国ドラマ絵巻”
つぎは戦国ドラマ絵巻。『戦国BASARA4』での掛け合いを生アフレコで再現しており、後藤又兵衛と伊達政宗、柴田勝家と豊臣秀吉、柴田勝家と島左近、石田三成と島左近など、新武将たちの人となりや、彼らを交えた関係性などが垣間見える会話が展開。とくに、後藤又兵衛と伊達政宗の登場時にはひと際、大きな歓声が上がっていた。
■自己紹介からネタセリフ連発のフルスロットル!
いよいよ、出演キャスト全員が登場! ひとりずつ、武将のセリフで決めながらの登場にファンからは大きな拍手と歓声が沸き起こっていた。プロレスの入場コールとばかりに声を張り上げての声優名&武将名コールを行っていたのは、司会進行も務める森田成一さん。最後にしっかり前田慶次として登場し、出演キャスト全員で「明けましておめでとうございます!」と挨拶。夜の部は全国15ヵ所の映画館でライブビューイングが実施されていたため、そちらに向けて声をかける場面も。
「『戦国BASARA』新人の池田です。どうぞ、お手柔らかに(笑)」(池田さん)、「正々堂々参りました。“No surprise”! “pamphlet”にも載ってるぜ!」(中井さん)、「応援してくれないと、秀吉様に代わって斬滅しちゃうぞ★(笑)」(関さん)、「全国の半兵衛よ、ともに楽しもうぞ!」(置鮎さん)、「野郎どもー!(アニキー!)」(石野さん)などなど、自己紹介からのフルスロットルに、ファンは歓声やら大笑いやらコール&レスポンスやらでとにかく大盛り上がり! 追って登場した小林P(小林裕幸氏)の、「ふだん映画館では喋っちゃダメですけど、ライブビューイングでは大丈夫ですから。“こばP”コールもしてくれていいんですよ(笑)」との要望!? にもしっかり「こばP-!」とレスポンス。さすが、手慣れてらっしゃいます。


■「後藤又兵衛はかわいい奴なんですよ」(三木さん)
最初のコーナーは、小林Pの『戦国BASARA4』ざっくり紹介から始まったスペシャルトークコーナー。まずは新武将紹介ということで、岡本さん、三木さん、池田さんが再登場し、それぞれの武将に対する印象などが語られた。演じた岡本さんをして「かわいそうな人」という柴田勝家は、過去の回想シーンも収録されており、“怪王”と名乗る、「ふははははは」と笑う、果ては女性問題(!)など、通常のイメージとは真逆の様子が描かれているとのこと。
後藤又兵衛の印象を聞かれた三木さんは、「かわいいですよ(笑)。収録中、彼とふたりきりなわけですが、だんだん愛しい存在になってきました」とコメント。ここで小林Pから、後藤又兵衛の兜の下は、ちょんまげであることが明らかに。おそらく『戦国BASARA』シリーズのメインキャラクターでは初となる“ちょんまげキャラ”が後藤又兵衛だったことに会場からは笑いとどよめきの声が上がり、三木さんは「そんなに“え~!”って言うこと(笑)?」と苦笑を漏らしつつツッコミを入れていた。
池田さんは、自身が演じた足利義輝について、「イイやつです」と笑顔のコメント。『戦国BASARA4』全体の仕掛け人のような存在を「マイペースで、唯我独尊という感じで、ちょっと人を見下したようなところもあり、私は気持ちよくのびのびと演じさせていただきました」と、評した。小林P曰く、「ものすごく強いです。まず、皆さんやられますね!」とのこと。


続いてはシリーズ登場武将紹介ということで、中井さん、関さん、置鮎さん、石野さんが登場し、『戦国BASARA4』でのそれぞれの立ち位置などが語られた。中井さんは、「政宗って元気はあるけど、お世話される人じゃないですか。ゴボウさん(片倉小十郎のことらしい)に(笑)」と笑いを誘いつつ、「だけど今回は、人を導いてみようかな、みたいな。勝家に若いころの自分を見てしまったんでしょうね」と、柴田勝家とのつながりを紹介。また、“戦国創世モード”にて、いきなり竜王を名乗り始めるらしく、「なんなんですかね、竜王って(笑)」と、ツッコミ。片倉小十郎からすごく心配されるらしいので、この後の展開は、ぜひ『戦国BASARA4』で確かめてみるべし。
「徳川家康をつけ狙うところは変わりませんが、今回は何故か部下ができました(笑)」と、石田さん。「島左近は、素直には導いてはいかないけど、いつの間にかなくてはならない感じになっている。(三成が)中間管理職的な(笑)!」と、“大人の悲哀”という新たなエッセンスが加わったと語った。
「決して夢吉が本体ではない!」という森田さんは、「いままでは個人的な問題で悩んでいたけれど、今回は未来に向かって進んでいくんです」と、“新生”前田慶次について熱く語った。また、足利義輝と“友だち”になりにいくというゲーム本編の前田慶次のストーリーでは、足利義輝の本音も見え隠れし、見どころになっているという。
『戦国BASARA2』以来の復活となる豊臣秀吉を演じた置鮎さんは、「個人的には家族が増えてうれしいです(笑)」と、満面の笑み。「みんな大きくなったなぁ、って感じですよ」という言葉に、「秀吉がいちばん大きいですよ!(笑)」とツッこまれる場面も。


石野さんの、「さっきの政宗と同じ感じで、俺(長宗我部元親)もいきなり野郎どもから心配されるんですよ(笑)。眼帯つけてるキャラは心配されるんですかね」との言葉に、会場からは大きな笑いが。「今回の長宗我部元親は、何を血迷ったか異国の海を目指すんですよ。徳川家康との友情は健在なので、家康に後ろ髪を引かれつつ、異国の海にも魅かれつつ、やっつけとかないと気が済まないお隣さんもいるし。人との縁を気にして悩んだり、『4』でやっと大人になれてうれしいです(笑)」と、『4』での成長ぶりを喜んでいた。
残りの登場武将も一気に紹介。小林Pが「(幸村と)政宗との距離が開いて寂しい」という保志総一朗さんのコメントを伝え、中井さんが「ごめん、俺、ちょっと戦う相手いっぱいいるからさー」と軽くあしらうも、「やっぱり特別ですよね、幸村は。なんだかんだで」との言葉に、笑いとともに拍手喝采が。楽屋で『戦国BASARA4』をプレイし、黒田官兵衛のステージで戦っていたという関さんは、しかし開演3分前までプレイを続け、マネージャーさんを大いに焦らせていたそうだ。
■武将たちの今年の運勢はいかに!?
続いてのトークテーマは、“武将の姓名判断で今年の運勢を占ってみた”。出演声優ではなく、武将の姓名判断なので間違うべからず。つぎつぎと表示される武将たちの運勢に、出演キャストたちは自分のことではないながらも、ファンとともに大いに盛り上がっていた。ちなみに、スライドには出なかったが、小林Pのガチの姓名判断も披露された。結果は大吉! 「『戦国BASARA4』、成功しちゃうんじゃないかな!」という小林Pの言葉に、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
■豊臣軍対伊達・柴田連合軍の勝負の結果は!?
つぎは、“バサラ祭 ゲーム対決コーナー”。最近の“バサラ祭”ではしばらく行われていなかったコーナーだが、今回の“バサラ祭 2014”は原点回帰を目指しているということもあり、見事復活を遂げることっとなった。今回のルールは、『戦国BASARA4』を使い、紅組(関さん&置鮎さん)、白組(中井さん&岡本さん)にわかれて、それぞれ担当した武将を使用し、制限時間10分以内に敵兵を何人斬れるかを競うというもの。ステージは“関ヶ原 西陰”で、なんとデモムービーのスキップ禁止というキビシイ掟も追加された。
置鮎さんが「うちの三成すごいぞ(笑)」と、褒めちぎる中、いよいよ結果発表! 結果は、紅組689対白組583で、紅組(関さん&置鮎さん)の勝利となった。勝ったふたりにも、陶器でできた鏡餅がプレゼントされるとのこと。残念ながら負けてしまったが、中井さんは「誰も信じないかもしれないけど、楽しかった!」とご満悦だった。
■『戦国BASARA4』にダンテが登場!?
つぎは、小林Pによる“『戦国BASARA』最新情報コーナー”。伊達政宗の“戦国創世モード”ダイジェスト動画を始め、“伊達政宗 特別衣装 DMCダンテVer.”、OP・EP担当アーティストからのスペシャルコメント、『戦国BASARA4』のさまざまなコラボ情報などが続々と発表され、最後にはなんと『戦国BASARA』新テレビアニメプロジェクト始動というビッグニュースが! 新テレビアニメについてはプロジェクト自体の発表以外の情報は明かされなかったものの、『劇場版戦国BASARA-The Last Party-』以来となるであろうアニメ化に、ファンのどよめきや歓声はひと際大きなものだった。
また、「こんなに反響をもらえるとは思いませんでした」と小林Pが驚くほど、会場から大きな歓声が沸き起こった、“伊達政宗 特別衣装 DMCダンテVer.”の発表。店舗別特典の“石田三成 特別衣装 DMCバージルVer.”に対して、「ダンテはないんですか?」という声があまりにも多く、急遽、山本真ディレクターに無理を言って作ってもらったという小林Pの言葉に、拍手喝采!
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※『戦国BASARA』公式ファンクラブ“BASARA CLUB(バサラクラブ)”初となるイベント“BASARA CLUB ファンミーティング2014春”が開催決定
※『戦国BASARA4』と大江戸温泉物語の充実のタイアップキャンペーンを小林Pも大満喫
戦国ドラマ絵巻の興奮冷めやらぬまま、最後の挨拶のために出演者全員が再びステージに登場。それぞれ挨拶を行いつつ、石野さん(長曾我部元親)の「野郎どもー!」「アニキー!」や、岡本さん(柴田勝家)の「楽しかったですか……?」「イェーー!」、中井さん(伊達政宗)の「Are you ready guys!?」「yeahhhhh!!」と、個性あふれるコール&レスポンスが連発され、最後は全員で「1、2、3は?」「BASARA4-!!」で締めるなど、最後まで出演キャスト・ファンともどもエンジン全開なイベントとなった。


幕が下りても鳴り止まない会場からの拍手に、再びステージの幕が上がった。そこに立つ出演キャストたちからは、なんとファンに向けてのメッセージが! それぞれの武将らしい言葉で、発売間近な『戦国BASARA4』に向けての熱い言葉がつぎつぎと飛び出し、2時間15分にも及ぶイベントは無事終演となった。