『ガールズ&パンツァー』とのコラボも! F2Pのモンスタータイトル『World of Tanks』日本成功の勝算をキーパーソンに聞く

ベラルーシに本社を構えるゲームメーカーWargaming.netが、日本市場に正式参入。ウォーゲーミングジャパンを設立して、PC向けオンラインゲームの『World of Tanks』を2013年9月5日より国内に向けて投入することを明らかにした。ここでは、日本市場における勝算を聞いた。

●『ガールズ&パンツァー』とのコラボなども交え、積極的に日本で展開

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ウォーゲーミングジャパンのマーケティング統括部 部長 池田英世氏

 ベラルーシに本社を構えるゲームメーカーWargaming.netが、日本市場に正式参入。ウォーゲーミングジャパンを設立して、PC向けオンラインゲームの『World of Tanks』を2013年9月5日より国内に向けて投入することを明らかにした(⇒関連記事はこちら)。

 『World of Tanks』と言えば、第二次世界大戦中に登場した戦車を操作して戦う対戦型アクションゲーム。そのユーザー数は6500万人を誇り、全世界でもっとも遊ばれているフリー・トゥ・プレイのゲームとなっている。6月に行われたE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)では、Xbox 360版の配信も発表されたばかりだ。そんなモンスタータイトルが、満を持して日本市場にやってくるというのだから期待しないわけにはいかない。ファミ通.comでは、ウォーゲーミングジャパンのマーケティング統括部 部長 池田英世氏に、同社の戦略を聞いた。


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■気になるXbox 360版の日本展開は……?

――まずは、日本法人を設立した経緯を教えてください。
池田 2011年にサービスを開始した『World of Tanks』が爆発的なヒットを記録してから、Wargaming.netでは積極的に海外展開を行なってきていました。アメリカ、ヨーロッパ、アジアと展開してきて、もちろん日本も重要なマーケットだという認識はありました。そこで何回もリサーチを重ねた結果、日本法人を設立してきめ細かいサービスを提供すべきではとの判断から、日本法人を設立することにしたんです。ウォーゲーミングジャパンは、Wargaming.net設立15年目で15社目という記念すべきオフィスになっています。

――『World of Tanks』が日本市場でも受ける手応えはある?
池田 もちろんです! 日本オフィスのスタッフは、PCオンラインゲームの運営経験が抱負な者ばかりで、国内でPCオンラインゲームを成功させることの難しさは理解しているつもりです。ただ、全世界で6500万人に遊ばれているということでもおわかりいただける通り、ゲームのクオリティーには自信があります。日本のゲームユーザーにも受け入れてもらえるのではないかと、大いに期待しています。ちなみに、『World of Tanks』は、ひとつのサーバーに対する同時接続ユーザー数のギネス記録を2回更新しておりまして(19万541人)、それはまだ破られていないんですよ。

――フリー・トゥ・プレイということで、間口も広いですしね。
池田 はい。しかも、弊社では“フリー・トゥ・ウィン”というコンセプトを掲げておりまして、『World of Tanks』は課金するだけでは強くなれないんですよ。逆に言えば、無料でもいくらでも強くなれる。そんなコンセプトで運営をしていることが評価していただけているのではないかと思っています。

――“フリー・トゥ・ウィン”というのは、おもしろいコンセプトですね。
池田 あとは、PC向けのゲームなのですが、そんなに高いスペックを要求されないという点も大きいかと。家庭にあるマシンでも十分に楽しんでいただけて、それでもグラフィックは迫力満点という。さらに、戦車がモチーフなので、比較的反射神経が要求されないというのも、多くの方に遊んでいただけている理由だと思っています。“フリー・トゥ・ウィン”、“高いマシンスペックが必要ない”、“そんなに反射神経を要求されない”ということで、間口は相当広いのですが、やり込むと奥が深いんですよ。


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――E3では、Xbox 360版のリリースも発表されましたね。
池田 はい。“フリー・トゥ・ウィン”の理念はコンシューマーでも通用するのでは? という判断もあり、Xbox 360版での展開を決定しました。Wargaming.netでは『F.3.A.R.』で知られるDay 1 Studiosを傘下に持っているのですが、同社がXbox 360の開発に対するノウハウを持っていたことから、Xbox 360で展開しやすかったという事情もありますね。

――Xbox 360版の国内展開は?
池田 まだ発表できる段階にはないのですが、日本ではPCよりも家庭用ゲーム機のほうが市場が大きいということもあり、当然前向きに考えてはいます。

――国内展開ということでいうと、アニメ『ガールズ&パンツアー』とのコラボも発表され、大きな話題を集めましたね。
池田 はい。本社は、各国には各国の文化があるという認識がありまして、プロモーション展開などは、すべて現地法人の自由に任せられているんですよ。たとえばテレビCMでも、ヨーロッパだとシリアスタッチなのですが、アジアだとお笑いタレントを起用してコミカルなCMにしていたりします。本社のクリエイターの美学からすると、到底受け入れられないように思うのですが、それが現地市場にマッチしているのだったら、“お任せ”となる。

――それは、フレキシブルですね。
池田 “他国のことは理解できない”ということを理解しているので、任せるという発想ですね。

――なるほど。ベラルーシらしいような……。
池田 そのぶん、ゲームの中身に関しては、ものすごいポリシーを持っていますよ。たとえば、『World of Tanks』は第二次世界大戦を舞台にしているので、その時代に実際に存在したものしかゲームには入れません。コカ・コーラは当時あったからOKだけど、ペプシ・コーラはなかったからNGとか……。けっこうきびしいルールがあるんですよ。


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――世界観は厳密に守るということですね。
池田 それで日本に関しては、バンダイビジュアル様と協力して、『ガールズ&パンツアー』とのコラボを決定しました。現時点でも、日本の方で『World of Tanks』を遊んでくださる方は20000人以上いらっしゃるのですが、けっこうな数の方が『ガールズ&パンツァー』ファンのようなんですね。やはり日本では、『ガールズ&パンツァー』から戦車の魅力に目覚めた方が多いようで……。コラボに関しては、先ほども述べました通り、『ガールズ&パンツァー』をゲーム中に登場させるわけにはいかないのですが、じつは東京ゲームショウへの出展を検討しておりまして、そこでの展開をまずは考えています。会場に『ガールズ&パンツァー』仕様の戦車を持ち込んでみたり、オリジナルグッズを配布したり……。詳細は追って発表させていただきますので、楽しみにしていてください。

――最後に、ユーザーに向けてのメッセージをお願いします。
池田 これは、ウォーゲーミングジャパンとしての目標になるのですが、我々は、今後『World of Tanks』を筆頭として、日本に“ミリタリーエンターテインメント”というものを定着させたいと思っています。ミリタリーというと、日本ではあまりメジャーではありませんが、『World of Tanks』などをきっかけにして、日の当たるところに持っていきたい。ミリタリーを題材にして、さまざまなおもしろい展開を考えていますので、ご期待ください。あとは、日本はせっかくのコンテンツ大国なので、日本発で何かを作って世界に向けて発信していく……ということも、将来的な目標として掲げています。

――自衛隊とコラボしたりとか?
池田 (笑)。まだまだ、具体性はないのですが、アニメやマンガとのコラボといったことを計画しています。今後の展開にご期待ください。


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■Wargaming.netのキーパーソンに聞く、『World of』シリーズは日本でも同時展開予定

 さらに、Wargaming.net グローバルPR&マーケティングVPのマイク・ベルトン氏とPR&マーケティングプロダクトマネージャのマックス・チュバロフ氏に、意気込みを聞いた。

――日本展開の手応えを教えてください。

マイク 日本は世界に誇るゲーム大国ということで、オフィスを設立しないという選択肢はありませんでした。『World of Tanks』を遊んでいただけるということが感慨深いです。

マックス PCはもちろんですが、日本では家庭用ゲーム機やモバイルの分野がとくに強いので、そちらでのアプローチも考えています。

――タイトル展開も積極的に行なっていく予定ですか?

マックス もちろんです! 今後は、『World of Tanks』に続いて、戦闘機の『World of Warplanes』や、戦艦の『World of Warships』なども、欧米とほぼ同時に展開していくつもりでいます。『World of Warplanes』は年内にもベータテストを予定しているので、今年中に陸と空が揃いますよ。

マイク これら3タイトルはシームレスにつながっていて、『World of Tanks』で貯めた経験値を『World of Warplanes』に移行する……といったことも可能です。今後の『World of』シリーズの広がりにご期待ください。


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▲マイク・ベルトン氏(右)とマックス・チュバロフ氏(左)。ベラルーシでは、国が10年くらい前からITに力を入れていて、優秀な人材がどんどん生まれているとのことだ。



(C)2012-2013 Wargaming.net

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