『PAC-MAN and the Ghostly Adventures』は3D TVアニメやトイと同時展開

 北米時間2013年6月11日、世界最大級のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2013にて、バンダイナムコゲームスは、同社のオリジナルキャラクターであるパックマンの新作『PAC-MAN and the Ghostly Adventures』ほか、『PAC-MAN Championship Edition DX +』、『PAC-MAN Museum』計3作品について、今後の展開を語るプレゼンテーションを、アジアメディア向けに開催した。

 この『PAC-MAN and the Ghostly Adventures』は、2010年のE3会期中に催された“パックマン カンファレンス”にて発表されたパックマン30周年プロジェクトの一部だ。パックマンのキャラクターが活躍する、アクションコメディの3D TVアニメプログラムが2013年6月17日(プレミア放送は15日)から米国ディズニーXDにて同名で毎日の帯番組として始まるのを皮切りに、トイなどキャラクター商品をワールドワイドで展開。ゲームにおいては、アニメと同名のアクションアドベンチャー『PAC-MAN and the Ghostly Adventures』を2013年秋に北米でプレイステーション3、Xbox 360、Wii U、PC、ニンテンドー3DSのマルチプラットホームで発売するというもの。(日本は発売日未定)。

 3Dアニメは、『アメージング スパイダーマン』など世界中で大ヒットを記録した映画、テレビを手がけるAvi Arad氏がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、劇場版『ポケットモンスター』シリーズや『藁の楯』などのCGアニメーション制作で実績のあるオー・エル・エム・デジタルが制作を担当。アメリカ、イギリス、オーストラリア、スペインなど世界40ヵ国以上で放送される。

▲主人公と仲間。オリジナルのキャラクターも登場予定。

 この愛らしいキャラクターたちが活躍する3Dアニメと同じ世界Pacopolisを舞台に、ゲームではオリジナルストーリーが展開。プロデューサーのバンダイナムコゲームス小森国人氏いわく、「HDで機は、若干高めの年齢層を対象にした3Dビューのゲームに、携帯機ではいくぶん低めの年齢層を意識した横スクロールアクションになる」とのこと。ストーリーモードはひとり用。4人までのマルチプレイモードを搭載。

▲アニメ同様3D化したパックマン。
▲物語の舞台、Pacopolis。
▲カメレオン仕様でゴーストを倒すなど、従来にない要素も。
▲ニンテンドー3DSでは、横スクロールアクションに。
▲世界観は共通とのこと。
▲発売されるトイの一部。コレクション性も高そうだ。

 TVアニメを観て、ゲームをプレイし、リアルではトイで遊ぶことで、包括的にターゲットがパックワールドを体験できる仕組みとなっているのだ。

『PAC-MAN Championship Edition DX +』は+DLCに注目

 続いて、話は『PAC-MAN Championship Edition DX +』についてに移行。このタイトルは、2010年からすでにプレイステーション3、Xbox 360に向け配信されているダウンロード専用タイトルに、日々のプレイ内容確認や、フレンドとのプレイ内容比較、アチーブメント機能など、新たな要素を加えたもの。2013年夏の終わりに北米で配信開始(日本未定)で、プラットホームは、プレイステーション3、Xbox 360、Windows PC、そしてSteamでの配信となる。前作『PAC-MAN Championship Edition DX』をすでにダウンロードしていれば無料でアップデート可能だが、注目したいのは、有料のダウンロードコンテンツ。キャラクターやステージが往年のナムコの名作、ディグダグになるスキンやラリーXになるスキン、TVアニメのマップやキャラクターとなるスキンが予定されているのだ。

▲通常モード。パワーエサ後の連鎖食いが爽快だ。
▲ディグダグスキン。スゴい勢いでプーカが炸裂していく。
▲ラリーXスキン。この後、連鎖で画面が煙幕だらけに!
▲アニメスキンは、背景フィールドの変化に伴い、キャラクターも変化する。

『PAC-MAN Museum』は初移植を含むミュージアム的な作品

 『PAC-MAN Museum』は、2011年からすでに業務用として稼動している4人対戦可能な『パックマンバトルロイヤル』を家庭用に初移植したものと、クラッシックの『パックマン』、『パックマン チャンピオンシップエディション』を収めたミュージアム的な作品。『パックマンバトルロイヤル』はフィールドで4人まで同時に通常プレイ中、パワークッキーを食べると巨大化し、他のプレイヤーまで食べられる仕組み。こちらもプラットホームは、プレイステーション3、Xbox 360、Windows PC、そしてSteamでの配信。2013年の冬に登場予定だ(日本は未定)。

▲最後まで残ったプレイヤーの勝ちとなる。
▲クラッシックな『パックマン』ももちろん楽しめる。
▲いずれも日本での発売が未定だが、小森氏は「つぎのサンディエゴ Comic-com のころ、あるいその前にでも、日本での展開もお話できないかと、詳細を詰めています」と締めくくった。