劇場アニメや新作ゲームの情報満載のイベントに

劇場版『シュタインズ・ゲート』のプレミアムイベントでスタッフ・キャスト陣が作品の魅力を語る_05

 2013年4月6日(土)、東京・有楽町のよみうりホールにて、2013年4月20日より公開予定の『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』プレミアムイベントが開催された。同イベントには、『シュタインズ・ゲート』の企画・原作を務める志倉千代丸氏、プロデューサーの松原達也氏、劇場アニメの監督を務める若林漢二氏、同作のキャスト陣から宮野真守(岡部倫太郎役)、今井麻美(牧瀬紅莉栖役)、関智一(橋田至役)が登壇。『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』とプレイステーション3&Xbox 360用ソフト『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』の見どころを語った。また、インターネットラジオステーション<音泉>と響 -HiBiKi Radio Station-で配信中のWebラジオ『今井麻美・関智一のRADIO STEINS;GATE』の公開録音や、同作の楽曲を彩るいとうかなこや彩音のライブも行われ、ファンとともに、これから劇場映画や新作ゲームがリリースされる『シュタインズ・ゲート』を盛り上げた。

 イベントの開幕を飾るのは、いとうかなこ。テレビアニメ『シュタインズ・ゲート』のオープニング曲『Hacking to the Gate』を披露すると、会場中でサイリュームがきらめき、イベントの開幕を鮮やかに彩る。「いまから爆弾低気圧が来るというのにこんなに集まってくれて、ありがとうございまーす!」と挨拶をしたいとう。ワンマンライブで『シュタインズ・ゲート』のオープニング曲をすべて披露するという発表のあと、『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』の主題歌『あなたの選んだこの時を』を歌い上げる。

劇場版『シュタインズ・ゲート』のプレミアムイベントでスタッフ・キャスト陣が作品の魅力を語る_01
劇場版『シュタインズ・ゲート』のプレミアムイベントでスタッフ・キャスト陣が作品の魅力を語る_02

 続いて、ステージには、宮野真守、関智一、今井麻美の3人が登場。それぞれに自己紹介をする際に、関は「椎名まゆり役の花澤香菜です」とコメントし、さっそく会場の笑いを誘う。この3人に加え、志倉氏、松原氏のふたりを迎えて、“『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』発売直前トーク”を実施。この日のために新たに作られたPVが公開されると会場からは笑いや感銘の声が上がる。登壇者も「ぜんぜん別物の作品が始まるかと思った」(宮野)、「ダルが叫ぶシーンとかシリアスでしたよね」(志倉)と口々に語る。また、これまでの『シュタインズ・ゲート』作品とは異なり、それぞれのラボメンの視点から物語が描かれるということで、各々のラボメンが自分の意志で行動を起こす姿が描かれるところが注目ポイントだということ。とくに桐生萌郁のシナリオでは、作品本編でラボを襲うまでのシナリオで、萌郁が何を考えていたのかが描かれるという。さらに、萌郁のケータイをプレイヤーが自由に出して見ることができるため、FBからのメールの内容も見られるということで、『シュタインズ・ゲート』ファンは注目の内容になりそうだ。なお、椎名まゆりのシナリオについても言及。今井は「紅莉栖として台本を読んで、この展開がすごく嫌で。嫌で嫌でしょうがなかった」と同シナリオについて語る。これに「やっぱ基本辛いね」と宮野が同作のシナリオについてコメントしつつも、「各ラボメンの視点から描かれることで、絆をすごく感じる作品になったと思います」と同作をまとめた。

 そのほかに、公開されたPVのラストで、天王寺綯が言った「ラボメンはもう集まらないんですか?」という気になるセリフ。これについて志倉氏が「綯ちゃんルート?」という発言をすると、宮野も「そのシークレットシナリオは?」と話題に乗り、さらに関が「ダルもね、けっこう密接に関係しているんです」と畳みかけるシーンも。先日の“アニメ コンテンツ エキスポ 2013”での松原氏のポロリも含め、非常に気になる発言となった。コーナーの最後には、松原氏から「『シュタインズ・ゲート』って、世界線を変えれば何でもできると思われがちですが、今回参加してくださったシナリオライターさんたちが、そこに甘えていないんです。むしろ、そんな描きかたがあるのかとこちらが驚くようなシナリオまであるほどで、自信を持って皆さんにお届けできる作品になっています」とコメントした。

 続いては、“『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』公開直前トーク”のコーナーへ。こちらは若林漢二監督を交えてのコーナーとなった。若林監督は、テレビアニメシリーズのときは各話の演出を担当していたということで、監督になった経緯について「総監督のおふたりから、劇場版やるからちょっと手伝ってくれと言われたんですけれど、思っていた以上に仕事を振られて……」と暴露話が飛び出す。会場中に笑いを届けた若林監督は、「じつのところ、今日の深夜にだいたい完成する感じです」とコメント。関から「いま、ここにいちゃいけないんじゃないの?(笑)」とツッコミを受けていた。そんな制作も大詰めという中、イベントのために新たな予告編を用意したということで、さっそく上映。固唾を飲んで予告編に見入っていた会場のファンからは上映後、大きな拍手がわいた。なお、作品の物語に関して「岡部が担ってきた部分を、今度は紅莉栖が引き継ぐというか。デジャヴの解釈に一歩踏み込んだ作品になっています」と志倉氏はコメント。さらに、宮野は、「『シュタインズ・ゲート』全シリーズの続編を作れることにビックリしました。最高の形で完結したじゃないですか。その物語の先が劇場版になると聞いて、何をやるんだろうと本当にわからなかったんです。ワクワクしながら待っていたら、“最初から、ここまで想定していたんですか?”というぐらい、“この話を劇場版に持ってくるの?”と思ってしまうほどのシナリオになっていて、それがすごいなと」とその内容に太鼓判を押した。

 続いては、彩音のスペシャルライブへ。彩音は『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』のエンディング曲『いつもこの場所で』を情感を込めて歌い上げると、続いて『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』のオープニング曲『フェノグラム』を披露。激しく疾走感のある曲に会場中がアツく盛り上がった。』

劇場版『シュタインズ・ゲート』のプレミアムイベントでスタッフ・キャスト陣が作品の魅力を語る_03
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 ラジオの公開録音パートでは、ゲストに宮野真守を迎えてトークを展開。『シュタインズ・ゲート』の魅力をお届けする番組として立ちあげられた番組だったが、リスナーのあいだでは関の下ネタが話題となっていることでおなじみ。もちろん、公開録音だろうとその流れは変わらず。相変わらずの展開にパーソナリティーのひとりである今井は疲労困憊。その様子がどこまで放送に乗るのかわからないが、ぜひラジオの配信を楽しみにしてほしい。

 イベントの最後には、それぞれがひと言ずつコメント。今井がデビューしたころからラジオなどで今井のことを見てきた大先輩である関が「デビュー当時から見ていた今井君がものすごくがんばって熱演していますし、本当に素敵なお芝居をしています」というコメントを残し、これを受けた今井も「さっき関さんが言ってくださったひと言というのは、私にとって皆さんが思っている以上にすごくすごく重みのある言葉で」と返すひと幕も。最後には宮野が「フゥーハハハハハ! 我が親愛なるラボメンの諸君よ、必ず映画観るように!」と岡部としてコメントし、大盛り上がりの中、イベントは幕を閉じた。

■劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ
2013年4月20日より全国ロードショー

■シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム
プレイステーション3/Xbox 360
発売日:2013年4月25日発売予定
価格:各7140円[税込]