舞台「サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~」公演の幕がついに上がる_12

『サクラ大戦』の新たなるショウの幕開け

 以前公開稽古をリポートした舞台「サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~」は、『サクラ大戦』の新たなる舞台(ライブ)として、「花とゆめ」(白泉社刊)で連載されている「サクラ大戦奏組」(漫画:島田りえ、原作:チームかなで)を舞台化したもの。これまでのシリーズと違い、コミックが原作ということで、若手実力派俳優がキャスティングされたのも話題を集めている。

<キャスト>
雅音子役:田上真里奈/ヒューゴ・ジュリアード役:渡辺和貴/G.O.バッハ役:宮垣佑也/桐朋源二役:倉本発/桐朋源三郎役:塩澤英真/フランシスコ・ルイス・アストルガ役:小野健斗/ヨハン・シベリウス役:望月柊成/暮鏡一役:高橋里央/加集丈治役:五十嵐啓輔/襟戸勇役:山沖勇輝/秋奈役:月野姫花

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▲帝国歌劇団花組入団にあこがれ、出雲から東京に出てきた“音子”。

<舞台版あらすじ>
憧れの帝國歌劇団・花組に入れると信じ、夢と希望に胸を膨らませて帝都へと上京してきた音子。しかし駅について早々、荷物を盗まれてしまう。田舎とは違い誰も手助けなどしてくれない大都市で、音子はひとり、失くした荷物を探し歩く。
一方、大帝國劇場では、男性のみで編成されたオーケストラ「奏組」のメンバーたちが、新たに下りた辞令にさまざまな思いを巡らせていた。
「加入者の名は雅音子。いずれは彼女がこの奏組の指揮を務めることとなる」

16歳の少女が指揮者(マエストロ)に?
動揺と疑問が湧き上がる中、ある事件が起こる。

それは奏組に、そしてそれぞれのメンバーにやがて訪れる転機への前奏曲(プレリュード)だった――。

 ネタバレになるので詳しくは割愛するが、物語は、帝国歌劇団花組のトップスタァを夢見て出雲から上京してきた雅音子が奏組に配属となり、メンバーの信頼を得るまでが描かれる、文字通りプレリュード的な内容となっている。会場のスペース・ゼロは、ステージと観客席がかなり近いので、ライブ特有の一体感や緊張感を味わえるはずだ。テンポのよい構成のため、原作を知らずとも十分楽しめるだろう。
 また、音楽担当の田中公平氏によると、「円舞曲、君に」は「ゲキテイ」の男性版として、「プレリュード 前奏曲」は「花咲く乙女」のアンサーソングとして作ったということで、サビは耳に残るし、今後「奏組」には欠かせない楽曲になるのは間違いないだろう。 『サクラ大戦』シリーズのファンならずとも、ぜひ見てほしい舞台だ。

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▲オープニングで披露されるテーマ曲「円舞曲、君に」。
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▲奏組のメンバーのソロ曲も用意されている。
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▲原作でもおなじみ、桐朋兄弟の兄弟ゲンカや、舞台オリジナルのキャラクターも登場する。
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▲「プレリュード 前奏曲」に続き、ラストは出演者全員で「円舞曲、君に」を歌い上げる!

 舞台は、2012年11月1日~11日までの11日間、全労済ホールにて全14公演が行われる。チケットは全席指定で、前売り6300円[税込]/当日6500円[税込]で好評発売中だ。
 11月4・6・8・9日の公演後には、アフタートークショーが行われる。さらに、本公演がDVD化され、完全受注生産で2013年2月28日に発売されることも決定した。詳細は、公式ホームページをチェックしよう。