今年の『サクラ大戦』の舞台は、奏組の初舞台
いまや毎年恒例となった、『サクラ大戦』の舞台(ライブ)。今年、新たに加わるのは、「サクラ大戦奏組」だ。「花とゆめ」(白泉社)で連載中の「サクラ大戦奏組」(マンガ:島田ちえ、原作:チームかなで)の初めての舞台化となる。
これまでの『サクラ大戦』の舞台は、キャラクターの声優がそのまま演じていることでも話題だったが、「奏組」はマンガ原作ということで(アニメDVD付きもあるが…)、若手俳優によるキャスティングとなっている。また、舞台オリジナルキャラクター(秋奈、暮、加集、襟戸)も登場する。
雅音子役:田上真里奈/ヒューゴ・ジュリアード役:渡辺和貴/G.O.バッハ役:宮垣佑也/桐朋源二役:倉本発/桐朋源三郎役:塩澤英真/フランシスコ・ルイス・アストルガ役:小野健斗/ヨハン・シベリウス役:望月柊成/暮鏡一役:高橋里央/加集丈治役:五十嵐啓輔/襟戸勇役:山沖勇輝/秋奈役:月野姫花
「花とゆめ」で連載中の漫画をベースに、音子とヒューゴたちとの出会いから奏組加入までを新たなストーリーで描く、舞台「サクラ大戦奏組」。主題歌「円舞曲(ルビ:えんぶきょく)、君に」、「プレリュード 前奏曲」をはじめ、各キャラクターのソロ曲にも注目だ。
<舞台版あらすじ>
時は太正(たいしょう)。帝都・東京――。
「雅音子(みやび ねこ)、ついに女優デビューしちゃいます!」
憧れの帝國歌劇団・花組に入れると信じ、夢と希望に胸を膨らませて帝都へと上京してきた音子。しかし駅について早々、荷物を盗まれてしまう。田舎とは違い誰も手助けなどしてくれない大都市で、音子はひとり、失くした荷物を探し歩く。
一方、大帝國劇場では、男性のみで編成されたオーケストラ「奏組(かなでぐみ)」のメンバーたちが、新たに下りた辞令にさまざまな思いを巡らせていた。
「加入者の名は雅音子。いずれは彼女がこの奏組の指揮を務めることとなる」
16歳の少女が指揮者(マエストロ)に?
動揺と疑問が湧き上がる中、ある事件が起こる。
それは奏組に、そしてそれぞれのメンバーにやがて訪れる転機への前奏曲(プレリュード)だった――。
公開稽古後に、各キャストから今回の舞台への意気込みを聞いた。
雅音子役:田上真里奈さん
「頼りない、田舎出身の音子が、奏組に入ってどう変わっていくかを見てほしいです。初の舞台化ということで難しいのですが、楽しみながら稽古をしています。音子らしさを爆発させられるようにがんばりたいと思います」
ヒューゴ・ジュリアード役:渡辺和貴さん
「歌に、ダンスに、芝居に、楽器と盛りだくさんの内容です。個人的には、ふだんと違う役をいただいたので、僕なりのヒューゴを楽しんでいただけたらと思います」
G.O.バッハ役:宮垣佑也さん
「見どころは……すべてですね。この舞台にかける、出演者の熱い思いを感じていただければと思います」
桐朋源二役:倉本発さん
「登場人物がそれぞれ個性的で、芝居や曲にも出ていると思います。そういった部分も楽しんでいただけたらと思います」
桐朋源三郎役:塩澤英真さん
「源二と源三郎のケンカは、原作でも愛らしく描かれています。もちろん今回の舞台にもありますので、楽しみにしていてください」
フランシスコ・ルイス・アストルガ役:小野健斗さん
「奏組のチームワークのよさが伝わるといいなと思います。原作ファンの方にはいろいろな意見もあると思いますが、とりあえず一度見てください」
暮鏡一役:高橋里央さん
「歴史のある『サクラ大戦』ですが、初めて男たちが戦う『サクラ大戦』ですので、男たちが戦うカッコよさを見てもらいたいです」
加集丈治役:五十嵐啓輔さん
「奏組のみんなが武器を持って戦うシーンがカッコよくて好きです。それに、音子ちゃんがマンガから出てきたような感じで、コミカルな動きにも注目ですね」
襟戸勇役:山沖勇輝さん
「奏組では初の舞台ですが、つぎにつながるようにがんばっています。舞台オリジナルキャラクターですが、原作にも登場できるようにがんばります」
秋奈役:月野姫花さん
「歴史のある『サクラ大戦』の舞台に出られるのは、うれしい半面不安もあります。でも、手ごたえも感じているので、気合を入れていきたいと思います」
舞台は、2012年11月1日~11日までの11日間、全労済ホールにて全14公演が行われる。チケットは全席指定で、前売り6300円[税込]/当日6500円[税込]で好評発売中だ。