明日へ向かって突っ走るぜイェーイ

難しいこと考えずに爆走しようぜ! 何で俺たちは『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』で突っ走るのか【TGS 2012】_01

 2012年9月20日から23日まで、幕張メッセで東京ゲームショウ 2012が開催中。エレクトロニック・アーツのレースゲーム『ニード・フォー・スピード』シリーズ最新作となる『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』では、開発を担当しているクライテリオン・ゲームズのプロデューサー、Leanne Loobe氏(美人!)が来日し、メディア向けのプレゼンテーションや、ステージで本作を解説した。

 記者はE3でクライテリオン・ゲームズのエグゼクティブ・プロデューサーであるマット・ウェブスター氏にインタビューした記事を書く際に、本作を評して「ビール飲んで爆走したいぜー」と書いたのだが、これをウェブスター氏が気に入り、ありがたくも「あんにゃろうわかってんじゃねぇか!」と言ったとかいう話を聞いたのだが、オトナのパーティーレーシングとでも呼ぶべき本作の特色は、今回のLoobe氏のプレゼンテーションからも改めて感じられた。

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▲実車でテキトーに爆走! カジュアルな楽しさ、でもグラフィックはゴージャスという、バカ騒ぎできるオトナのためのレースゲームである!

 端緒だったのは、クルマについての説明。Loobe女史いわく、「クルマに乗りたくて遊んでるんだから、乗りたいクルマに乗れるべきじゃない? アンロックするためにいくつもレースを遊ばなきゃいけないなんてナンセンスよ」(超意訳)。
 そのとーり! 俺たちゃなんで、コミカルなキャラクターが出てくるカジュアルレースゲームでもなく、リアル志向のレースゲームでもなく、他でもない『ニード・フォー・スピード』を選んで遊ぶのか。そりゃ「気軽にかっ飛ばしたい。でもクルマはカッケーやつに乗りたい」からですよ。プレイはカジュアルに楽しめ、クルマはリアルかつゴージャス。これが他のレースゲームにない『ニード・フォー・スピード』らしいところだと言えるだろう。あ、ちなみに日本車はスバル・インプレッサ(SUBARU COSWORTH IMPREZA STI CS400)が出ます。
 そんなわけで本作では、ほとんどすべてのクルマにゲーム開始時点から乗ることができるという。まぁ、街の各所に隠してあるんですけどね。でもまぁ、ドライブぐらいはいいじゃない。テキトーにドライブ、クルマゲットしてレース、気付けば警察に怒られてチェイスってなもんです。この楽しさはオープンワールドレースの傑作『バーンアウトパラダイス』を作ったクライテリオンらしいところ。

 本作のシステムに、その名も“イージー・ドライブ”なる機能があるのも、そんな本作の性格を的確に表していると言えるだろう。これは、利用可能なレース、MOD(クルマを強化する)などにボタン一発でアクセスできるというもの。
 ちなみに前作からある“Autolog”が本作で強化されており、前作では基本的にレースのクリアータイムなどを記録するものだったのだが、本作ではあらゆることを記録するように。そしてプレイ傾向を分析し、イージー・ドライブでオススメレースを出すといったこともするという。

 そうそう、レースも単に公道を走るだけじゃなく、パトカーが追っかけてくることもあるし、ロングジャンプとか「このポイントで最高速を出しな」なんてものも。これらの記録ももちろん行われ、フレンドで一番速かったり長く飛んだりしたヒトを表示してくれる。ビルボード(看板)をブチ破ってできるだけ遠くまで飛ぶというイベントでは、一位のプレイヤーの顔がビルボードに描かれるように。ちなみにLoombe女史はキティちゃんをアイコンに使っていたので、彼女のフレンドは、そこでの彼女の記録を破らない限りはビルボードにキティちゃんが出っぱなしなのだ。危険!(著作権的な意味で)

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▲ポリスをチェイスでぶっちぎれ! ビルボードをブチ破ってロングジャンプをキメれば、街は俺のものだぜ!

 マルチプレイもカンタンで、レースは自動的にリストを生成してくれる(自分で好みのがありゃそれも作れる)。「お前らまずはスタート地点に集まれやー」(語調は適当です)と言われてドライブしていくと、全員揃うまではお互いにクルマをぶつけてテキトーに待ち、揃った所でレース開始。もちろんフツーのレースもあるんだけど、複数のイベントが連結していて、「ココまで走れやー」と言われたかと思えば「次はココのスピードカメラで最高速出した奴が勝ちな」と、性格が異なるイベントを連チャンで遊べるのだ。

 思いっきり脱線すると、マルチプレイ用ゲームトレイラーに使われてる曲なんか、青春の限界を歌ったThe Whoの「Baba O'riley」(のリミックス版)ですよ。青春の終わりの苦味を噛み締めオトナになって、でもたまには「イェッハー」と爆走したいじゃないですか。ところでこの選曲、『バーンアウトパラダイス』のCM曲にガンズ・アンド・ローゼズの「パラダイス・シティ」を持ってきたナイスセンスを思い出します。

 さて本作では、プレイステーション3のマルチプレイを使った8人対戦の番組“モスト・ウォンテッドTV”も10月1日午後9時より配信決定。毎度その回の優勝者を決め、オリジナルキャップとオリジナルピットクルーシャツを進呈する。8回目の放送ではチャンピオン大会を実施。最強のプレイヤーを“I AM MOSTWANTED”として、都内一流ホテルでのフルコースディナーとスイートルームペア宿泊券をプレゼントするとのこと。参加方法などの詳細は番組公式サイトをチェックしてほしい。

 あ、東京ゲームショウ 2012にももちろん出展されていて、マルチプレイ対戦に勝つとオリジナルTシャツをもらえる上、ポリスコスのSっぽいおねーさんと記念写真も撮れるので、本日23日にTGSに来場するよって人は挑戦してみてはいかがだろうか。