TGS体験版で共闘の醍醐味を感じてください!

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』メディアセッション 本作ならではの“共闘”の魅力とは?_01
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 2012年9月20日、千葉県の幕張メッセで東京ゲームショウ2012が開幕した。初日に行われた、その初日に行われた、PlayStation Vita用ソフト『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』メディアセッションのリポートをお届けしよう。

 プレゼンテーションを行ったのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントJAPANスタジオ アソシエイトプロデューサーの鳥山晃之氏。最新のトレーラーを上映後、鳥山氏が今回のTGSで試遊できる内容を中心に、本作の魅力を解説していった。

 TGSでは、【コチラ】で紹介している通り、強大な敵との戦いを、実際に体験することができる。この日のプレゼンテーションでは、とくに“共闘”の要素に焦点を絞って解説が行われた。

 鳥山氏は、本作の共闘について、単に“仲間と闘う”というだけではなく、“仲間を信じ”、“仲間を守り”、“仲間を助ける”ことが重要になると語る。つまりこれは、それぞれが攻撃し続けるだけの単純なゲーム性ではなく、“防御魔法で仲間を守ることに専念し、攻撃は任せる=仲間を信じる”、“ピンチの仲間たちの回復にまわる=仲間を助ける”など、さまざまな共闘の形があるということだ。
 そして、自らを代償にするか、それとも仲間を犠牲にしてでも闘うか? ……そうしたやり取りの中で感じる心の動きから、リアルなファンタジーを体験できるようになっているのだという。

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 さらに、TGSバージョンで体験できる要素についても、詳しく解説された。

 まず“地形供物”について。本作では、魔法は供物を捧げることで発動するシステムになっているが、「回数制限があるせいで、もったいなくて使えないのではないか?」と心配する人がいるかもしれないが、それを払拭してくれるのが地形供物だ。これは、フィールドに隠された魔法の源を利用したりすることで、供物なしで魔法を発動させられる、というもの。

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 そしてつぎに解説された“心眼”という要素は、“地形供物”にも関連するシステムだ。心眼モードに切り替えると、地形に隠された地形供物の場所を見付けたり、敵の弱点を探したりすることができる。鳥山氏は、「弱点を探して仲間に伝えたりすることで、共闘感がよりアップすると思います」と語る。

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 また、“人魂”という要素も、同じく共闘感アップに貢献してくれそうな要素だ。プレイヤーが共闘中に力尽きて倒れると、“人魂”になる。この状態では、敵や味方の状況を見渡せるほか、敵にタッチして弱体させたりすることも可能となる。直接的に戦力になるわけではないが、司令塔的な役割を担えば、全体の戦力アップに大きく貢献することができるだろう。

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 そして、本作が発表された時点から、インパクトの大きい要素として注目を集めている“生贄”と“救済”システムについて。魔物を倒した後で、その魔物を生贄にするか、救済するかを選択できるわけだが、基本的に、生贄にすると魔力が上昇して攻撃能力が上がり、救済を選択すると防御力や生命力が上昇するのだという。
 こうした能力面での選択だけでも悩ましいところだが、鳥山氏いわく、「魔物も、もともとは人間だった存在。それを犠牲にしてまで力を求めるべきなのか? 苦渋の選択、迷い、痛みといった心の葛藤を、システムとして直感して、感じてほしいと思っています」とのことだった。
 なお追加情報として、生贄と救済、どちらを選択するかに関わらず、選択を繰り返すことでキャラクターがレベルアップしていくシステムとなっていることも明かされた。

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 つぎに、サウンドに関する新たな情報も明らかになった。本作のサウンドは、光田康典氏、鋒山亘氏というふたりの人気コンポーザーがタッグを組んで制作していることは、すでにご存じの通り。この日は、アメリカ・サンフランシスコにある、世界最高峰の収録環境を誇るスタジオ“SKYAWALKER SOUND”での収録風景を交えながら、フルオーケストラ・フルコーラスによる、携帯機とは思えないほどのクオリティーのサウンドが収録されることが明かされた。

 最後に質疑応答が行われた。おもな内容をまとめてお伝えしよう。

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――本作では、普通のRPGのようなキャラクター作成、カスタマイズはありますか?

鳥山氏 体験版をプレイしていただければわかりますが、最初にゲームを始めるときに、キャラクターのコスチュームチェンジなど、メイキングが可能です。

――マルチプレイモードというのは、独立して存在するのでしょうか?

鳥山氏 基本的には、シングルとマルチが両立したストーリーモードとなっています。倒せない敵がいたら、マルチプレイで倒す、といった形ですね。

――ストーリー進行上、倒すことが必須ではないけれど、非常に強力な魔物が登場する……という感じでしょうか?

鳥山氏 そうですね。もちろん、ひとりで倒そうと思えば倒せますが、かなり時間をかけてキャラクターを育てる必要がありますね。

――共闘については、役割を分担して闘うようなスタイルを想定されているようですが、これをシングルプレイでは楽しめないのでしょうか?

鳥山氏 ストーリーモードでは、仲間のキャラクターが登場しますので、そのキャラクターとの共闘を楽しむことができます。

――装備の概念はないのでしょうか?

鳥山氏 装備も、魔法で使う形になっています。たとえば剣を使いたければ、剣を作り出す魔法を使う。同様に鎧を作る魔法なども存在します。