PS3の新型やPS Vitaの新カラーなど新情報が続々!

最高のエンタテインメントと感動をお届けすることがPlayStationの使命! SCEJ Press Conferenceリポート_01
▲ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン プレジデントの河野弘氏が、進行とメインのプレゼンテーションを担当した。

 2012年9月19日、東京・品川の品川インターシティホールにて、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンが“SCEJ Press Conference”を開催した。

 明日2012年9月20日より始まる東京ゲームショウ2012に先駆け、プレイステーションフォーマットの最新情報が公開された本カンファレンス。発表された新情報の数々については、すでに速報でお届けしている。ここでは、カンファレンスの詳細なリポートをお届けしよう。

 「本日は“もっとも力を入れている3つの領域”についてお話します」と言って登壇したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役社長兼グループCEOのアンドリュー・ハウス氏。3つの領域、すなわち“プレイステーション3(以下、PS3)”、“プレイステーション Mobile”、“プレイステーション Vita(以下、PS Vita)”について数々の新情報を発表した。

 こちらでお伝えしたとおり、さらなる小型化・軽量化が実現された新型が、2012年10月4日に発売されることになったPS3。会場では、チャコール・ブラックとクラシック・ホワイトの新型見本が披露された。

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 ゲーム機だけでなく、さまざまなデバイスでプレイステーションの世界を広げる“プレイステーション Mobile”。2012年10月3日より、日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリアの世界9ヵ国にて、このプレイステーション Mobile専用コンテンツがPlayStation Storeにて配信されることが明らかになった。ユーザーは、ソフトウェアメーカー各社およびSCEワールドワイド・スタジオ(SCE WWS)により制作されたアクション・アドベンチャー、パズル、スポーツ、シミュレーションなどの幅広いジャンルからなる約30の専用コンテンツを、50円[税込]~850円[税込]という価格で購入できる。

 さらに、このプレイステーション Mobileに、シャープと富士通が新たに参入することも明らかに。よりさまざまなデバイスで、プレイステーションならではのコンテンツを楽しめるようになる。

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 そして、“東京ゲームショウでもっとも期待してほしいもの”として挙げられたPS Vita。2012年11月より、PlayStation Networkでさまざまな特典が利用できる定額制サービスパッケージ“PlayStation Plus”に、PS Vitaが対応することが発表された。利用権は、日本では、30日(500円[税込])、365日(5000円[税込])、北米では、90日(17.99USドル)、365日(49.99USドル)、欧州では、90日(14.99ユーロ)、365日(49.99ユーロ)、また、アジアでは30日(38香港ドル)、365日(233香港ドル)から選べる。すでにPS3でPlayStation Plusを利用している人は、PS Vitaでも追加料金なしで楽しめるのもポイントだ。

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 また、ハウス氏は“少し未来の話”として、2012年7月にGaikaiを買収したこと(詳しくは→こちら)について語った。今後は、Gaikaiの技術――とりわけ、クラウドゲームのレイテンシー(遅延)を低く抑える技術――や人材を活用しながら、新しいクラウドサービスを作り上げ、いままでにないゲームの遊びかたを提案したいという。現在、急ピッチでこのサービスの開発を進めているとのことなので、楽しみにしていよう。

 ハウス氏は、「最高のエンタテインメントと感動をお届けすることがPlayStationの使命」と述べ、「All Day PlayStation, Everyday PlayStaion」というキーワードを掲げ、自身のプレゼンを締めくくった。

 続いて河野氏が、新たなゲームやサービスに関するプレゼンテーションを行った。PS3に関しては、こちらでもお伝えしているとおり、新型モデルの250ギガバイトモデルとプレイステーション3版『みんなのGOLF 6』を同梱したパックが、2012年11月22日に発売決定(価格は25980円[税込])したことが発表されたほか、ユービーアイソフトの『ロックスミス』(2012年10月11日発売予定)、『ワンダーブック:ブックオブスペルズ』(日本発売の詳細は未発表)のプレイが披露された。

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▲ギターを使ってプレイするという新感覚プレイが楽しめる『ロックスミス』。
▲AR機能を利用し、PlayStation Eyeと組み合わせることで、物語の中に入り込んだ気分を味わえる新たな周辺機器“ワンダーブック”。その対応第1弾タイトル『ワンダーブック:ブックオブスペルズ』は、PlayStation Moveを魔法の杖に見立てて使用するゲーム。
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▲自宅でもnasneを使い、録画した映像をPS VitaやPC、タブレットなどさまざまなデバイスで共有しているという河野氏。PS3はリビングの中心にあるプラットフォームであると語った。

 また河野氏は、“PS3のもうひとつの魅力”は“ホーム・エンターテインメント”であるとし、定額で音楽を好きなだけ聴けるサービス“Music Unlimited”(※PS3以外のデバイスにも対応)や、ストリーミングの映像配信サービス“hulu”、自宅でカラオケが楽しめる“JOYSOUND DiVE”のほか、累計販売台数100万台を突破した「torne」や、2012年8月30日に発売された「nasne」を紹介した。

 PS3に続いて、PSPについても新情報が。既報のとおり、明日2012年9月20日より、PSP(プレイステーション・ポータブル)の本体価格が、3800円[税込]に値下げされることが発表された。また、これに合わせてバリューパックも14800円[税込]となる。

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 そして、今年SCEがもっとも力を入れているPS Vitaについて。河野氏は、“発売からこれまでの取り組み”、“新たなサービス”、“新たなタイトル”の3つについて語った。

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▲3G回線を使ってゲームを楽しめることも特徴のSP Vita。PlayStation Vita “楽しもう3G”プレゼント企画では、2012年10月4日より、初音ミクのライブ映像がもらえる企画がスタート予定。

■PS Vita発売からこれまでの取り組み

 これまで、パッケージソフト65タイトル、ダウンロード専用ソフトも含めると91タイトルが発売されたPS Vita。アトラスの『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』や、セガの『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- f』などが好調なほか、セガの『サムライ&ドラゴンズ』は、新しいフリー・トゥ・プレイの今後の可能性を示した。

 2012年8月28日には、初代プレイステーションのゲームアーカイブスに対応。昨日までで、アーカイブスのダウンロード数は約18万を記録しているという。

 また、PS3とPS Vitaはさまざまな形で連動が可能。両ハード間で対戦・協力プレイが楽しめるCross-Play、PS VitaをPS3のコントローラーとして使用できるCross-Controller、両ハード間でセーブデータを共有できるCross-Save、両ハード間で購入したダウンロードコンテンツなどを共有できるCross-Goodsなどがすでに発表されている。今回、PS3とPS Vita、どちらか一方のハードのを購入すると、もう一方のハードの同ソフトをオトクな価格で購入できる“Cross-Buy”(2012年8月のgamescomで発表)が、日本でもPS3版『みんなのGOLF6』(2012年11月22日発売予定)を皮切りに導入されることが明らかになった。『みんなのGOLF6』のPS3版かPS Vita版を購入すると、もう一報のダウンロード版を約半額の2000円[税込]で購入できる。

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▲Cross-Controllerのデモも行われた。

 河野氏は、これらのクロスプラットフォーム機能が、開発者のクリエイティビティを刺激するものであると述べた。加えて、タイトル制作の門戸を広げる試みとして、角川ゲームスと“Project Discovery(こちら)”を立ち上げたことについても言及。これは、スマートノベルゲームの開発をテーマに、プロ・アマの垣根を越えて新たな才能の発掘を目指すプロジェクトだ。

■PS Vitaの新サービスについて

 ここで、河野氏より、PS Vitaの新カラー“コズミック・レッド”と“サファイア・ブルー”が、2012年11月15日(木)発売されることが明かされた(詳細は→こちら)。

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▲PS Vitaは4色で展開することに。

 さらに、ニコニコ動画のPS Vita用アプリ「ニコニコ」に、生放送を配信する機能が2013年に追加されることも発表。会場では、開発中のデモが公開された。ワンボタンでもカメラの切り替えや、移動しながらの実況中継などが可能。

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▲生放送の画面の中にトロを表示することもできるようだ。

 つぎの発表は、PS Vitaでコミックが読めるようになる“Reader Store”(詳細は→こちら)。2012年10月中旬よりスタート予定。ボタン操作、もしくはタッチ操作でページをめくれ、拡大縮小も簡単にできる。タテ持ちにも対応している。

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■PS Vitaの新タイトルについて

 ここからは、PS Vitaの新タイトルに関する発表が行われた。詳細は下記の記事を参考にしてほしい。
PS Vitaでいよいよ開戦 『コール オブ デューティ ブラックオプス ディクラシファイド』12月発売決定→こちら
SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』発売日が2013年春に変更 体験版は今冬に無料配信決定→こちら
閃乱カグラ』がPS Vitaに! マーベラスAQLが新作発表、『ヴァルハラナイツ』、『朧村正』もPS Vitaで登場→こちら
プレイステーション Vita、PSP用完全新規タイトル『討鬼伝(TOUKIDEN)』が発表!→こちら
コンセプトは戦うガンプラ! 『ガンダムブレイカー』がPS3&PS Vita向けに発表→こちら
GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』のPS Vita版が発売決定、PSPとのクロスプレイも可能→こちら

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▲『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』について、「実際にプレイしたユーザーの意見を取り入れて、もっといいゲームにしたい」と意気込みを語ったcomcept代表取締役/コンセプターの稲船敬二氏。
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▲マーベラスAQL 執行役員 デジタルコンテンツ事業部CCOのはしもとよしふみ氏。PSP用ソフト『グランナイツヒストリー』でネットワークを利用したゲーム作りのノウハウを培ったこと、PS Vita用ダウンロードソフト『アサルトガンナーズ』が好評であることを受け、「PS Vitaに本格参入する準備が整った」と語った。
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▲コーエーテクモゲームスの鯉沼久史プロデューサー。『討鬼伝(TOUKIDEN)』では、かつてない迫力と爽快感を追求したという。
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▲バンダイナムコゲームス 第2事業本部 第1プロダクション ゼネラルマネージャーの稲垣浩文氏。“ガンプラ”を持参して『ガンダムブレイカー』をアピール。
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▲バンダイナムコゲームス 第1事業本部 第2戦略ディビジョンマネージャー/プロデューサーの富澤祐介氏。『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』をPS Vitaでも発売することを発表。

 PS3やPS Vitaについて、さまざまな新情報が発表された本カンファレンス。明日2012年9月19日には、いよいよ東京ゲームショウ2012がスタートする。ファミ通ドットコムでは、もちろんSCEブースのさまざまな展示・イベントをリポートするので、楽しみにしていてほしい。

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