平井が新コンビ結成か!? 相方はまさかの……!

“アメザリ平井のゲームライブ”限界スレスレな爆笑トークの嵐が吹き荒れたライブを“可能な範囲で”リポート_03

 2012年8月29日、人気お笑いコンビ・アメリカザリガニの平井善之によるライブ“アメザリ平井のゲームライブ”が開催された。有名ゲームクリエイターをゲストに展開された、爆笑のライブをリポートしよう。

 “アメザリ平井のゲームライブ”は、ゲーム好きで知られる平井が、ゲームクリエイターをゲストに招き、ゲームにまつわるおもしろいことをくり広げるというライブで、今回が2回目。2012年4月18日に開催された第1回でも、有名クリエイターを招き、限界ギリギリを通り越して普通にNGなトークがくり広げられた(リポートは【コチラ】)。

 今回は、まずタレント側のゲストとして、前回に引き続き登場となる椿姫彩菜と、ビーグル38の能勢浩が登場。そしてゲーム業界からは、こちらも前回に引き続きとなるサイバーコネクトツーの松山洋氏と、ニンテンドー3DS用ソフト『デビルサマナー ソウルハッカーズ』ディレクターの山井一千氏、そして『TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)』を開発したクリスピーズの片岡陽平氏が出演した。

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 ただし松山氏は、今回はゲストとは名ばかりで、実質的にはMCとして、平井の相方的な役割を果たすことに。これは平井によると、「だって松山さん、よーしゃべるから。こっち側の人かとおもいますやん(笑)」とのこと。また、それに加えて、そもそもこのライブが、仕事抜きで飲みに出かけることも多いという松山氏と平井が、「お笑いとゲーム業界のコラボで何かやろうよ」と言い出したところから企画がスタートしたという経緯があるからなのだそうだ。松山氏は、しきりと「私もゲームクリエイターなんですけどね!?」と抗議していたが……。

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▲オープニングトークでの平井&松山氏。完全にお笑いコンビの動きですよね、コレ……。

ゲストたちの“ゲーム人生”が明かされる!?

 最初のコーナーでは、椿姫、能勢がステージに登場。ふたりが、お題に従って3つのゲームタイトルを挙げ、それについてのトークをくり広げた。テーマは、“人生を変えたゲームベスト3”と、“ツッコミを入れたいゲームベスト3”。
 メジャーなタイトルからちょっとマニアックなタイトルまで、バランスよく挙げて、そつのないトークを披露してくれた椿姫に対して、能勢はそうした配慮がないどころか、“ベスト3”なのに5つのタイトルを挙げるフリーダムさ。しかし幼少期の思い出話なども交えつつ、爆笑のトークを聞かせてくれた。なお“ツッコミを入れたいゲーム”については、ふたりの今後のゲーム業界とのおつきあいやお仕事に支障が出かねないため(?)、ここでは伏せさせていただくのであしからず。

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▲能勢(写真右端)は、「楽屋で松山さんのしゃべりを聞いて。マズイと思ってレッドブルを買いに行きました」と、気合い十分で登場。
▲椿姫(写真左)は、「前回楽しかったので、第2回をいまかいまかと楽しみにしていました」と笑顔。
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▲「3本しか選んじゃいけないというので、すごく悩みました」という椿姫。ゲーム好きで知られる椿姫にしては意外なことに、『ドラゴンクエストX』でMMOデビューしたとのことで、かなり夢中でプレイしているそうだ。
▲『モンスターハンターポータブル』は、まさに人生を変えた作品だという能勢。奥様との交際中からプレイしていたそうで、「こんな太刀を上手に扱える女はおらん、ということで結婚を決意しました」(能勢)というエピソードを披露してくれた。
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▲ここで名前が挙がったタイトルをプレイしてみせるコーナーも。

クリエイターズトーク! 書けるところだけでご容赦ください……

 続いては、ゲームクリエイターの山井氏、片岡氏がステージに登場。松山氏が言うところの、「メディアに載っているような、大人がしっかりチェックした後のインタビュー記事ではない」(松山氏)、生々しいトークがくり広げられた。
 ここでも、第1回のゲームライブに続いて、今回も売り上げやロイヤリティに関するお話など、“ここだけの話”がたっぷり展開された。その中から、ほんの一部だけご紹介しよう。

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▲“昨年から花婿再修行中”、「人生のシングルプレイモードに戻りました」(山井氏)という自虐的な自己紹介を披露した山井氏。『デビルサマナー ソウルハッカーズ』の制作を無事完了し、現在は『真・女神転生IV』の制作を手がけているとのこと。
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▲美術専門学校では“時空デザイン科”という聞き慣れない学科に通っていたという片岡氏。これは、片岡氏が志望していたデジタルメディアデザイン科が突然廃止され、「いちばんあなたの趣旨に合っていると思いますので」、ということで時空デザイン科に転科させられた、という事情があったのだそうだ。
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▲人生を変えたゲームとして、『グーニーズ』のMSX版を挙げた山井氏。当時ファミコンを買ってもらえず、無理矢理MSXを与えられた山井氏は、学校で「僕の家にはファミコンがない」という作文を書いて提出したそうだ。結果、この作文が賞を獲得。ご両親が「ファミコンを買ってやるからこういうことはやめてくれ」となったそうな。
▲『鉄騎』についての思い出を、熱っぽく語る片岡氏。当時住んでいた宮崎で、芝刈りのバイトをしてお金を貯めて購入したんだとか。
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▲ゲームを作るうえでは“身内の都合よりお客様の都合”を意識するという山井氏。土日も休まず、一生懸命働いている部下に対しても、お客さんには内部事情は関係ない、できあがったものがすべて……ということで、心を鬼にしてきびしく接するのだそうだ。「社内での人望は失われますが(笑)、ゲームをおもしろくするには仕方ない」(山井氏)。
▲ゲーム業界への愚痴として、“若者不足”を挙げた片岡氏。これは、「若い人が少ないから、同年代の友だちが少ないんです。40代の人とかは、横にすごく広いつながりがあるのに」(片岡氏)ということ。これには山井氏も同意して、「天下取ってやる、という気概のある人は、ソーシャル業界に行ってしまっている気がします」と発言していた。

 つぎに、クリエイターゲストのふたりが、それぞれの手がけた作品をプレゼンテーションするコーナーとなった。

 山井氏がプレゼンしたのは、このライブの翌日、2012年8月30日に発売された『デビルサマナー ソウルハッカーズ』。山井氏は、魅力的なキャラクターや、悪魔との会話、悪魔合体などなど、本作の魅力を解説していった。
 本作は、1997年にセガサターンで発売されて大ヒットを博した作品のリメイク作だが、オリジナル版と比べて、読み込み待ちがなくなったほか、「ほぼ全部の要素をひとつひとつチェックして、手を入れました」(山井氏)のだそうだ。それでいて、熱心なファンが多い作品なため、オリジナルから変えすぎてしまってはいけないという点も意識したそうで、その点でも「プロの仕事ができたかな、と」(山井氏)と自信をのぞかせていた。

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 片岡氏がプレゼンしたのは、もちろん『TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)』。本作は2012年6月7日に発売され、大ヒットとなった作品だ。椿姫も、「ガゼルで100年くらい生き延びて、オンラインランキングでトップ10入りしました!」というくらいハマったそうで、集まった観客のあいだでも、知らない人はほとんどいないほど。「いまさらプレゼンしてもなぁ……(苦笑)」(片岡氏)ということで、なんと開発用のROMを使って、通常では見られない没キャラなどを披露するという、「正真正銘、世界初公開」(片岡氏)の貴重なプレゼンとなった。

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 続いては、宣伝タイムをかけて、“答えを合わせまSHOW!”と題したゲームが行われた。これはタレントチーム、クリエイターチームのふたつにわかれて、決められたお題に対して回答。チームメンバーと答えが同じならポイントゲット、というルールだ。
 “RPGに出てくる剣以外の武器と言えば?”、“日本でいちばんメジャーなモンスターといえばなに?”、“格闘ゲームで、それはやっちゃダメだよ、というマナー違反とは?”、“実在の人物が登場するゲームと言えば何?”の4つのお題が出され、受け狙い厳禁、ガチのチーム戦となった。
 結果は、ゲーム知識や経験にバラツキがあるタレントチームが、バラバラな回答ばかりだったのに対し、比較的揃った回答を挙げたクリエイターチームが勝利。ゲットした7ポイント分、つまり7秒間(!)の宣伝タイムをゲットし、早口で各自の手がけたゲームをアピールした。

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▲“格闘ゲームのマナー違反”というお題では、各人のゲーム経験の差が顕著に表れる結果に。記者も、永パ(=ハメ)に同意です!
▲同じく“格闘ゲームのマナー違反”。松山氏と山井氏の答えが、まさかの一致で、驚いた表情を見せるふたり。

 最後は、恒例(?)のプレゼントタイム。第1回では、用意したプレゼントがあまりにも多く、プレゼントの抽選&贈呈だけで40分を要してしまったことから、今回はその反省を活かし、若干プレゼント数は抑えめに。それでも15人に豪華なプレゼントが贈られ、集まった観客を喜ばせた。

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▲山井氏からは、『デビルサマナー ソウルハッカーズ』のサイン入りポスターが。
▲片岡氏のプレゼントは、『TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)』のノベルティグッズ、緊急避難袋。
▲松山氏は、『アスラズ ラース』のイベントでも販売される(詳細は下記の関連記事リンク参照)、Tシャツなどのグッズがプレゼントされた。
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 ということで、オープニングからエンディングまで、笑いが尽きることのなかったゲームライブ。アブナイお話はお伝えできないという事情もあるが、それ抜きにしても、やはり現場の楽しさは、どうやっても文字でお伝えすることは不可能だ。遠からず第3回が開催される可能性は高いので、その際は、ぜひ会場に足を運んで、生でライブを楽しんでほしい。

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