超濃密! 爆笑濃度限界突破な3時間!

 お笑いタレント・アメリカザリガニの平井善之が出演するライブイベント“アメザリ平井のゲームライブ”が、2012年4月18日に新宿角座で開催された。このライブは、お笑いタレントきってのゲーム好きとして知られるうえに、レベルファイブより発売予定のニンテンドー3DS用ソフト『GUILD 01』ではゲームクリエーターデビューも果たしている平井が中心となり、同じくゲーム通のエレキコミック・今立進、椿姫彩菜、さらには原田勝弘氏、須田剛一氏、松山洋氏ら豪華クリエイターとユービーアイソフトの名物広報・福井蘭子氏も登場するという、ゲームファンにとっては夢のようなプログラム。それだけに、ライブ会場には10代から40代まで、数多くのゲームファンが集まった。

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 ライブの口火を切ったのは、平井、今立、椿姫の3人が、お気に入りのゲームをプレイしつつ紹介するコーナーだ。それぞれが私物のゲームコレクションを持ち寄った中から、いちばん大好きなゲームを1本チョイス。ゲームをプレイしつつ、お気に入りポイントを解説していった。それぞれがどんなゲームを紹介したかは、会場に来た人だけのヒミツ……ということで、ここでは伏せておく。しかし、3人が相当なゲーム好きだということがひと目でわかるセレクトで、会場が大いに盛り上がったということだけはお伝えしておこう。

 タレント3人が巧みなトークで会場を盛り上げたところで、おつぎはゲーム業界側のゲストを招いて、“ゲーム大喜利”なる企画が行われた。
 登場したのは、バンダイナムコゲームスの原田勝弘氏(『鉄拳』プロジェクトディレクター)、グラスホッパー・マニファクチュアの代表取締役社長・須田剛一氏(『killer7』、『NO MORE HEROES』などのディレクター)、サイバーコネクトツー代表取締役社長・松山洋氏(『ナルティメット』シリーズ、『.hack』シリーズなどのディレクター)、ユービーアイソフトの名物広報・福井蘭子氏。福井氏を除いた3人はゲームクリエイターだが、いずれも、ときに“芸人系”と称されるほどのトーク達者ばかり。否応なく高まる期待の中、お題に対して、それぞれが爆笑の回答を披露していった。
 実際、大ウケの企画ではあったのだが、かなり公にするのがはばかられる回答ぞろいだったため、 残念ながらここで紹介するのは控えさせていただきたい(だって実際、ひとつ残らず、記事にできないネタばかりでしたよ……)。

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▲フリップの裏に回答を書いてしまうというボケで笑いをとった須田氏。
▲スゴくウケてましたが……どんなお題だったかは、とてもここには書けません。
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▲須田氏は、この日は終始天然ボケなキャラとしてふるまい、笑いを誘っていた。
▲「お笑いのプロですからねー」と、ハードルを目一杯上げられた平井だったが、バッチリ爆笑を取っていた。やはり諸般の事情により、解説はできません。

 続いて行われた企画は、“エロゲーをやろう”というコーナー。これは端的に言うと、某名作脱衣麻雀をみんなで遊ぼう、という企画だ。椿姫や福井氏からのブーイングを浴びつつ、極悪な強さのCPUを相手に、何とか脱衣シーンを見ようと悪戦苦闘する平井やゲームクリエイターたち。ここでは須田氏が驚異のヒキを見せ、2度のアガリを達成したものの、あえなくタイムアップとなり、肝心の(?)シーンを拝むことはできないまま終了となった。

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 そして続いては、ゲーム業界に関するトークコーナーがくり広げられた。前述の“ゲーム大喜利”もかなりのものだったが、こちらはもっとアブナイ、もうきわどいどころか絶対口外NGな話題ばかり。実際、この日のゲストたちはサービス精神が旺盛で、ふだんのゲームイベントやustream放送などでも、きわどいトークを披露してくれることが多い面々であったのは事実。しかし、興味津々で絶妙に話を引き出す平井&今立&椿姫の話術と、業界ゲストたちの「だって今日のお客さんは、お金を払って観に来てくださっているわけだから」(原田氏)という心理もあってか、記者がいままで取材してきた中でも、かつて耳にしたことがないほどの業界ド裏トークが展開された。当然記事にするのは控えさせていただくが、この日会場に来た人たちは、本当に貴重なトークを聞けたはずだ。よそで口外しないことを祈ります……。

 つぎの企画はゲーム業界側ゲストたちによる“プロモーション権争奪ゲーム対決”。つまりゲーム対決を行い、勝者が自分の推したい製品をPRできる、というものだ。ゲーム対決は全3戦行われ、初戦を福井氏が、2戦目は松山氏が、3戦目では原田氏が勝利を収め、それぞれPRタイムを獲得した。
 ……しかしすんなりPRをさせてもらえるはずもなく、各自は、平井が用意した条件に従いつつPRをすることに。福井氏は“回転椅子でグルグルされた後で”、松山氏は“絶叫しながら”、原田氏は“パンスト風船で”と、過酷な条件を課されることになり、けっきょくPRはグダグダなまま終了したのだった。……もちろん、会場は大ウケだったが。

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▲“条件”はボックスの中からランダムで選択されることに。
▲よってたかってグルグルされる福井氏。
▲……まぁ、こうなりますよね。
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▲必死にPRする松山氏。3人の中では、いちばんまともにPRできていたかも?
▲“パンスト風船”を受けながら、自分のものではない作品をPRする原田氏。考えてみれば不思議な光景だ。
▲仕掛けがバッチリおもしろいことになり、満足気な笑みを浮かべる平井。

 しかしせっかく来場したのだから……ということで、改めて各自がしっかりPRをすることに。ここからは、ゲームファンにとっては一瞬たりとも目が離せない時間となった。
 まず福井氏がPRしたのは、PS3/Xbox 360用で2012年7月に発売が予定されている『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』。なんとここで、日本語版のプレイデモが世界初公開となった。福井氏の操作で、本作の大きな特徴のひとつ、多彩な武器を自分なりにカスタマイズできる“ガンスミス”モードや、光学迷彩を駆使して敵地に侵入していくシーンなどが披露されると、会場からは大きな歓声が上がっていた。

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▲ガンスミスモードでは、ボタンひとつ(Kinectなら身振りひとつ!)で銃がバラバラっと分解され、個々のパーツをカスタマイズできる。これは何度見てもカッコイイです。
▲光学迷彩を使用中は、敵の目を逃れることができる。ただし走ってしまうと、敵に見つかってしまうのだそうだ。

 続いて松山氏がPRしたのは、2012年6月28日発売予定の『ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack』。ご存じの通り、3D立体視対応劇場映画『ドットハック セカイの向こうに』と、同じく3D立体視対応対戦アクションゲーム『.hack//Versus』の2コンテンツを同梱するハイブリッドディスクだが、ここでは『.hack//Versus』のプレイデモが披露された。松山氏は、“そら”を操作して、CPUが操る“司”と対戦。ゲーム下手を公言する松山氏だけに、若干苦戦しながらも、華麗なコンボや、スキル“そんなバナナ”などを使って戦いを優位に進め、見事アルティメットスキル“フィアナラッシュ” で司をKOして見せると、会場からは大きな拍手が起きた。また、対戦アクションパートを抜けたデスクトップ画面も披露されたが、そこでは架空の“オンラインの住人たち”とのコミュニケーションや、ゲームの外の世界での出来事がニュースとして表示される様子が見て取れた。

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▲そらちゃんと司の対戦だなんて、『.hack』を見続けてきたファンにとっては、何とも胸アツです。
▲“ちょっと未来”を表現する『.hack』らしい、近未来のSNSとしていかにもありえそうな、説得力を感じる画面だ。
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 つぎに原田氏は、つい先日『鉄拳タッグトーナメント2(仮題)』をPS3/Xbox 360でリリースすることを発表したものの、会場で見せられるものがないとのことで、発売中のPS3/Xbox 360用ソフト『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』をPRした。

 最後は須田氏の番、ということで、2012年6月14日発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト『ロリポップチェーンソー』をPR。こちらも実機によるプレイデモが披露された。自分が生首になってしまったことをボーイフレンドのニックが嘆くカットシーンから始まり、教室に出現したゾンビたちを、ジュリエットがポップな演出とともになぎ倒していく様子が披露されると、会場からは笑いとともに、「カワイイ!」の声が。記者としても意外なことに(?)、とくに女性からの反応がすばらしかったように見て取れた。須田氏の作品と言えば、エッジの効いた作風で、コアなゲームファンに支持されることが多いが、『ロリポップチェーンソー』は、須田氏のファン層をさらに広げる作品になるかもしれない?

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▲ゾンビたちを切り刻んでいく様子は、見ようによってはエグくもあり、「これでZ指定じゃないの?」との突っ込みも受けていたが、「(エフェクトが)ハートだから大丈夫です」(須田氏)とのこと。たしかにポップな演出で、ステージ上で見ていた椿姫もかなり気に入った様子だった。

 ライブの最後には、出演者たちが持ち寄った品々が、抽選で観客たちにプレゼントされた。出演者たちはかなりがんばってかき集めてきたようで、プレゼントは質、量ともにびっくりするほどの内容。これだけ笑わせてもらったうえに、こんなに豪華なプレゼントまでもらえちゃうなんて、今日の観客はお得すぎるでしょう……!!

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 以上、3時間弱のライブだったが、笑いの収まる隙のない、極上のひとときとなった。もし次回開催があったなら、絶対に参加することをオススメしたい……が、これだけの内容ならば、次回もチケットを入手するのは難しくなるかも……? ぜひ観覧したい! という人は、松竹芸能の公式ホームページなどで、ライブ開催情報をこまめにチェックしよう。