全国7店舗で同時開催!

『ブレイブルー クロノファンタズマ』第2回ロケテストリポート!――段位システムがついに実装_06

 アークシステムワークスの新作アーケードゲーム『ブレイブルー クロノファンタズマ』(2012年冬稼動予定)。本作の第2回ロケテストが、2012年8月24日から8月26日の期間中、北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡の全国7店舗で開催。今回は、東京秋葉原のアミューズメント施設Heyで行われているロケテストの模様をリポートする。

 今回のロケテストでは、こちらの記事でお伝えしたとおりNESiCAxLive(ネシカ クロス ライブ)タイトル共通ICカード、NESiCA(ネシカ)が使用可能となっている。これに伴い、NESiCAxLive(ネシカ クロス ライブ)に対応した“ブレイブルー クロノファンタズマ プレイヤーズギルド”(以下、BBCPプレイヤーズギルド)に登録することも可能。BBCPプレイヤーズギルドでは、プレイヤーネームや戦績などの情報を確認、編集したり、全国ランキングを閲覧したりできる。なお、ロケテスト中、NESiCA(ネシカ)を使用してプレイし、かつ、プレイヤーズギルドに登録すると、本稼動後にロケテストへ参加したことを示す特別称号“ロケテ勢”がもらえる。

※BBCPプレイヤーズギルドはこちら

『ブレイブルー クロノファンタズマ』第2回ロケテストリポート!――段位システムがついに実装_07

本作では、プレイヤーの実力を計測するためのシステムとして、新たに“段位システム”が実装されている。従来は戦績に応じてプレイヤーの強さを表す数値“PSR”が変動する形だったが、本作からは“段位”で示されることになる。筆者は開店直後に取材を行ったため、まだすべてのプレイヤーが“入門”という段位だった。そこでBBCPプレイヤーズギルドのランキングを確認してみると、入門からスタートし、9級~1級、そして初段~2段と続いていくようだ。ちなみに、日中は対人戦の連勝制限が3に設定されているが、一部店舗は21時以降は“連勝制限なし”に変更されるので、腕に覚えのある人はぜひこの時間帯に参加して、昇段を目指してみよう。

 また、ロケテスト中に選択しているプレイヤーをあまり見かけなかったが、こちらのインタビューで「初心者にぜひオススメしたいモードです」と森プロデューサーが語っていた“スタイリッシュモード”にも注目したい。『ブレイブルー』シリーズは、格闘ゲーム経験者向けのテクニカルモードと、初心者向けのスタイリッシュモードというふたつの操作系が用意されていたのだが、本作ではスタイリッシュモードが大幅に見直され、より初心者でも遊びやすく調整されているのだ。テクニカルモードでは、A(弱攻撃)、B(中攻撃)、C(強攻撃)、D(ドライブ)となっているボタン配置が、スタイリッシュモードではL(ライト)、N(ノーマル)、H(ヘヴィ)、S(スペシャル)となっており、L、N、Hを連打するだけで状況に合わせたコンボが発動したり、Sとレバー入力方向の組み合わせだけで必殺技がくり出せるため、初心者でも手軽に本格的なバトルを体感できるようになっている。また、状況に合わせたコンボが簡単にくり出せるため、“新キャラクターのコンボルートを確認する”といった使いかたもできそうだ。ロケテストのため、今後変更される可能性もあるが、現状のスタイリッシュモードのおもな特徴を下にまとめておく。

【スタイリッシュモードのおもな特徴】
■オートガード
レバーニュートラル状態で立ち攻撃を受けると、オートガードが発動。ただし、常にバリアガード状態となるため、バリアゲージの消費には注意。

■連続技
Lボタン、Nボタン、Hボタンを連打するだけで簡単に連続技をくり出せる。さらに連続技中は相手との状況によって、連続技が自動的に変化する。

■必殺技
レバー入力方向とSボタンの組み合わせだけで必殺技も簡単に出せる

■ディストーションドライブ
ヒートゲージが50%以上のとき、LボタンとNボタンを同時押しすると、強力なディストーションドライブを発動!ボタンを押す際、レバー入力することで、ほかのディストーションドライブを発動可能だ。

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『ブレイブルー』シリーズの完全新作ということで、ロケテストは大盛況。Heyでは、50人近くのプレイヤーが開店直後から列を作る盛り上がりを見せていた。キャラクター選択画面も一新されているので、過去作からのプレイヤーもスタートボタンを押した瞬間に気分が高まること間違いなし。そんななか、筆者も列に並んで実際にゲームをプレイしてきたので、そのインプレッションをお届けする。

『ブレイブルー クロノファンタズマ』第2回ロケテストリポート!――段位システムがついに実装_01
新キャラクターを選んで技を調べるプレイヤーも多い中、筆者はノエルとツバキを選択。今回のノエルはデザインが一新され、萌え度が大幅に上がっていた。

ノエルとツバキでプレイしてすぐに実感できたのは、敵を吹き飛ばしたり、ダウンを奪える技が増えたため、コンボの構成が以前よりも格段にシンプルになっていたこと。比較的簡単なコンボでも相手に十分なダメージを与えつつダウンを奪い、つぎの攻めのきっかけを作ることができるようになっており、試合展開が速くなっているように感じられた。少しマニアックな話をすると、近年のアークシステムワークスの対戦格闘ゲームに頻出する“同技補正”がよりわかりやすくなった点も好印象だった。同技補正とは、一連のコンボの中に、“同技補正”が設定された技を組み込むと、以降のコンボダメージが減少するうえ、その後のコンボがつなぎにくくなるというもの。コンボ構成を考えるのもやり込み要素のひとつではあったが、どの技に同技補正が設定されているかがわかりにくく、ゲームシステムを深く理解していないプレイヤーにとっては難しい印象もあったのも事実だ。しかし、本作では、同技補正のかかった技を2回以上使った瞬間に画面に“SAME”という文字が表示されるようになっていた。これは上級者にとってもうれしい配慮といえる。こういった親切設計に加え、コンボ構成も前作に比べてシンプルになっている印象を受けたので、中級者以下のプレイヤーにもより遊びやすくなっているのではないだろうか?

『ブレイブルー クロノファンタズマ』第2回ロケテストリポート!――段位システムがついに実装_03
新キャラクターの中でもとくに人気が高かったのが、パワータイプのキャラクター・アズラエル。キャラクター固有の特殊技“ドライブ攻撃”をヒットさせると、“弱点”を付与するという特殊な性能が多くのプレイヤーの興味をひいていた。これまでの『ブレイブルー』にはいなかった、豪快な吹き飛ばし技を持つ爽快感溢れるキャラクターだ。
『ブレイブルー クロノファンタズマ』第2回ロケテストリポート!――段位システムがついに実装_02
アマネは、ドライブ攻撃のレベルを上げることで、ケズリダメージが非常に高い必殺技をくり出せる模様。遠距離からはリーチの長い攻撃でかく乱し、近距離ではスピーディな連係で相手を圧倒していた。
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バレットは一定範囲内にいる相手に対してのみ発動できる移動投げをくり出すドライブ能力"ロックオン"を持つ。さらに、特定の技をくり出すことで発動する“ヒートアップ”という特殊能力も併せ持つ。ヒートアップ時にのみ使える必殺技は、強力なものが多い印象を受けた。
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オーバードライブはどれも強力なものばかり。発動モーション中は無敵になっているようなので、切り返しなどにも活躍しそうだ。

本作の目玉ともいえる新システム“オーバードライブ”は、多くのプレイヤーが積極的にその効果を確認していた。オーバードライブはA+B+C+D同時押しで発動でき、キャラクター固有の特殊能力が一定時間付与される。発動時間は、体力ゲージが少ないときに発動するほど長くなるようだ。筆者が使用したツバキのオーバードライブ“セカンドインストール”は、ツバキ固有のゲージ“インストールゲージ”が自動回復するというもので、発動中は強力な連係やコンボを狙いたい放題になるというものだった。なお、オーバードライブ中に発動する“ディストーションドライブ”(超必殺技)は、通常よりもエフェクトなどの演出がド派手になっていた。また、オーバードライブは、通常技や特殊技から必殺技のようにキャンセルでくり出すことも可能で、すでにやり込んでいるプレイヤーは“昇りジャンプ攻撃→オーバードライブ発動”という強力な連係も駆使していた。キャラクターごとの能力の概要は、アークシステムワークスの公式サイトで確認できるのでそちらをチェックしてほしい。

本作では、従来のシリーズ作品で攻防の要となった“ガードプライマーシステム”が廃止されていることも見逃せない。ガードプライマーシステムは、特定の技をガードすることでガードプライマーの数が減少していき、すべてなくなるとガードが崩されて無防備状態になるというもの。このシステムがなくなった代わりに、“ヒートゲージ”を25%消費することでくり出せる“クラッシュトリガー”という新システムが搭載されていた。クラッシュトリガーをヒットさせると相手のガードを破壊することができ、ここから追撃を決めてコンボへと移行できる強力なシステムとなっていた。クラッシュトリガーはバリアゲージを消費する“バリアガード”でのみ防ぐことが可能だが、ゲージの少ない状況で仕掛ければ防御側に大きなプレッシャーを与えられそうだ。ちなみに、クラッシュトリガーの攻撃発生は意外と早く、攻撃モーションを見てからバリアガードを張るのは難しそうなので、本作における攻防の要になることは間違いなさそうだ。

「すべてを新しくした」という森プロデューサーの言葉通り本作は大幅にリニューアルされており、筆者が少しプレイしただけでも完全新作としての新しさが伝わってきた。格闘ゲームを遊んだことがある人なら、そのおもしろさにすぐ気づくはずだ。『ブレイブルー』シリーズと言えば、緻密な戦略と繊細な操作テクニックが求められる印象が強いという人も多いかもしれないが、本作はそのイメージを一新してくれるほど、爽快で遊びやすいゲーム性に進化を遂げている。さらに、やり込みを重ねれば重ねるほど、味が出るゲームシステムも散りばめられているので、安心、かつガッツリと遊べる作品に仕上がっていると思う。初心者にやさしいスタイリッシュモードも搭載されているので、ぜひ一度は触れてみたほしいタイトルと言える。最後に、本作はまだ調整段階の作品だ。森氏を始めとするアークシステムワークスの開発スタッフは、本作をより多くのプレイヤーに遊んでもらえるゲームに仕上げるため、上級者だけではなく、中級者や初心者など、すべてのプレイヤーから意見を聞きたいはずだ。「上級者の邪魔になるかもしれない」とロケテストへの参加を躊躇する初心者もいるかもしれないが、ゲームの間口を広げるという意味では初心者の意見こそ重要になると思うので、ロケテスト会場に近い人はぜひ参加して、公式サイトから意見や感想を送ってほしい。もちろん筆者も自分の視点からの意見や感想を送るつもりだ。

(編集担当:豊泉三兄弟(次男))

※本記事はロケテスト2012年8月24日バージョンをプレイして作成したものです。製品版とは内容が異なる場合があることをご了承ください。