浅田氏のはからいで、急遽プレイアブル出展が決定

 2012年8月24日と25日に東京で、同年9月1日に大阪で開催される日本マイクロソフトのイベント“Xbox 360『大』感謝祭 2012 夏”。会場では国内初プレイアブルを含め、Xbox 360の注目タイトルが数多く出展されているほか、さまざまなステージも実施されている。

『怒首領蜂 最大往生』の浅田プロデューサーはXbox Smart Glassに興味アリ【Xbox 360『大』感謝祭】_01
▲浅田誠プロデューサー。

 東京会場の初日に行われたケイブのステージでは、発表されたばかりの『怒首領蜂 最大往生』(2013年春発売予定)に関する情報が、プロデューサーの浅田誠氏より明かされた。サプライズ発表となった『怒首領蜂 最大往生』だが、それもそのはずで、移植決定が決まったのはなんと8月頭のこと。「それから急ピッチでイベントのために準備したので、いまはなんとか間に合った、という気分ですね(笑)」と浅田氏。ちなみに、同氏は過去にXbox 360でのシューティングゲーム展開は、今年5月に発売された『虫姫さま HD』で最後という旨の発言をしていた。今回なぜ、その考えを覆してまで『怒首領蜂 最大往生』は発売されることになったのか? 浅田氏は日本マイクロソフトの熱心な説得に加えて、「最後の後押しになったのは、ユーザーの評価が高かったこと」と説明。「本当にユーザーさんに支えられている部分が多い。その気持ち応えられる、いい作品が提供できればと思います」とファンへの感謝を述べるとともに、今回の『怒首領蜂 最大往生』は、近年ニッチな印象を抱かれがちなシューティングゲームというジャンルの裾野を広げる挑戦である、という決意を語った。

 移植に当たっては新モードが収録されることはすでに報じられているが、ステージではそこに一歩踏み込む発言も飛び出す。ひとつは、弾幕シューティングと呼ばれ初心者が手を出しづらい状況を変えるために、初心者でも遊べるモードを用意するというもの。しかし、「ただ簡単にすればいいというわけではないと思っている」と浅田氏は語っており、難易度を下げる以外のアプローチも期待できそうだ。また、「Xbox Smart Glassでも何かやりたい。新しい遊びができないか、いちおうは考えています」と新サービスへの関心も見せる。浅田氏はすぐに「実現できなかったらごめんなさい(笑)」と付け加えたが、ケイブは過去に『インスタントブレイン』に収録のおまけゲーム版『怒首領蜂』で、シューティングをKinect(キネクト)で遊ぶという実績を残しているだけに、Xbox Smart Glassを取り入れた遊びが実現する可能性も決して低くはなさそうだ。なお、新キャラクター“ELEMENT DOLL EXTRAD”の声優については「実力がある人を揃えている」と自信を見せ、具体的に誰が担当するかは「おいおい発表します」と説明。ビジュアルに関しては9月中に発表予定とのことだ。

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 ステージの途中では『怒首領蜂 最大往生』に登場するキャラクターのひとり“朱理”を演じた、声優のゆかなも登場した。収録には、マスターである主人公に対して「できるだけ対等。戦友みたいな気持ちで当たっていければいいなと思いました」という考えで臨んだそうで、「マスターを勝利に導くために全力を尽くせました(笑)」とコメント。今回発売が決定したXbox 360版『怒首領蜂 最大往生』については、「マイルドなバージョンを楽しみにしています。そういう入り口があるのは、すごくいいと思いますね」と話していた。

 ステージの最後では、アーケード版をXbox 360実機で動かしたプレイデモを披露。じつはこのバージョン、今回のために作られたものではない。浅田氏いわく、アーケード版『怒首領蜂 最大往生』を開発した際、並行してすでにXbox 360版も作られていたというのだ。そのときのXbox 360版はおもにアーケードのデバッグ用として使用されていたが、今回意外な形で陽の目を見ることとなった。さらに浅田氏は来場者へのサービスとして、当初映像のみ出展予定だった『怒首領蜂 最大往生』をプレイアブル解放。こちらは、会期2日目もプレイアブル解放されるとのことなので、興味がある人はぜひチェックしてみてほしい。

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