番組スタート前から波乱の予感しかしないイベントに

 2012年4月22日(日)東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて、インターネット放送局“ラジカメSTATION”の開局を記念したイベント“春のラジ館まつり2012 声優まつり”が開催された。イベントのMCを担当するのは鷲崎健。そして、イベントには相沢舞、浅倉杏美、植田佳奈、内田真礼、大坪由佳、清水香里、中村繪里子、沼倉愛美、福原香織、山本彩乃という10人の女性声優が集結。なんと、イベント第1部で行われる抽選によって、いっしょにパーソナリティーを務めるパートナーを決定し、第2部で番組内容を決定するという、前代未聞のイベントが開催された。

“春のラジ館まつり2012 声優まつり”前代未聞のパーソナリティー公開抽選などが行われた!_01

 イベントが始まると、出演者たちが、それぞれにひと言のキャッチコピーとともに紹介されていく。その内容は以下の通りだ。

■小さな体から溢れるもいもいワールド 相沢舞
■きらめくハッピースマイルはすでにAAランク 浅倉杏美
■オンラインの申し子 植田佳奈
■キラリと光る超新星 内田真礼
■不屈のバウムクーヘン魂 大坪由佳
■体育会系アネゴ声優 清水香里
■自称Sの自爆弾娘 中村繪里子
■Noo Manami Noo Life 沼倉愛美
■天然系アロマVoice 福原香織
■乙女チックなプチプチデビル 山本彩乃

 出演者はキャッチコピーは口々に自分で考えたものではないことを強調しながらの登場となった本イベント。イベントのために制作されたTシャツをアレンジして着こなしていた声優陣。中でも植田はひとりだけサロペットを着て、Tシャツのデザインをすべて隠してしまう着こなしをしており、MCの鷲崎を始め、まわりの声優陣全方位からツッコミを入れられていた。

 第1部では、ラジオ番組のパーソナリティーとして自身がどんな番組作りをしていくか、どんなことができるのかを“マニフェスト”として観客に伝え、抽選を行うという企画を実施。A~Eまでのボールの中から、同じ文字のボールを引き当てた出演者とペアとなってパーソナリティーを務めることになるという、ガチの公開抽選会となった。マニフェストでは、「私、相沢はドMなので、皆さんからおたよりをいただいたら、それを実行します!」(相沢)、「SかMかで言えば私はN、ニュートラルなので誰とでも組めると思います」(浅倉)とそれぞれに自己アピール。そんな中で植田はTwitterでどんなマニフェストを伝えようかフォロワーにアイディアを出してもらったと言い「問おう。あなたが私のリスナーか。いまさら言うまでもないが、私はオタクである。一般人には私のつぶやきの半分も理解できないかもしれない。だが、君たちは違う! 私はこの秋葉原でオタクの、オタクによる、オタクのための番組を作りたい」(植田)と演説を開始。会場は大いに盛り上がったものの、出演者たちは自由すぎる植田を危険視。「この時点で植田さんと組みたくない人?」という問いに、ほとんどの出演者が手を挙げるという事態に発展した。

 そのほかの出演者は、「皆さんと近い番組ができたらいいなと思います」(内田)、「私が自由な性格なので、怒られない程度に自由な番組を作りたいと思います」(大坪)、「先に言っておきます。おもしろいこと言いません。笑いとりません。今回のラジオで言わせたい言葉は、“ウチの清水は芸人じゃないので、事務所NG”です」(清水)、「私がここずっとやらせていただいているラジオで感じている、“気持ちがいいな”という瞬間をぜひ皆さんにも味わっていただきたいな、と(※会場の声“おお?”)」(中村)、「ひとりでやっていた我慢大会、私の趣味なんですけども、ぜひこれからはふたりで我慢大会をやっていきたいと思います」(沼倉)、「前日にマネージャーからマニフェストを考えてくれと言われまして、マニフェストを調べるところから始まめました。知的な声優、福原香織です。もっぱら愛読書は地図ですし」(福原)、「ここまでのマニフェストをすべて覆したいと思います。“マニフェスト制度”はなかったことにします!」(山本)と、それぞれに個性的なマニフェストを披露して、会場を沸かせた。抽選の結果、ペアパーソナリティーは以下の通りに。

Aチーム 福原香織・山本彩乃
Bチーム 相沢舞・浅倉杏美
Cチーム 植田佳奈・中村繪里子
Dチーム 内田真礼・大坪由佳
Eチーム 清水香里・沼倉愛美

 チームが出来上がったところで、さっそくペアの相性をチェックする“私と私 フィーリグチェック”というコーナーを実施。パーテーションで仕切られた状態で、出されたお題に対して小道具を使ったポージングを行うという同コーナー。各ペアごとに、“腰の低いサンタクロース”、“渾身の演技をしたフィギュアスケート選手のフィニッシュポーズ”などといったお題を必死に再現。“奇抜な衣装を着てキャットウォークの手前でターンしてどや顔のスーパーモデル”というお題を息のあったポージングで見事に再現し、会場を爆笑させてみせた清水・沼倉ペアがフィーリング95%という結果をたたき出し、相性のよさを見せつけた。

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 第2部では、第1部で決定したペアでどんな番組を配信するかを決定することに。5番組のコンセプトを用意し、それぞれのコンセプトに沿ったチャレンジを行うことで担当番組の適正をチェックしていくことに。用意された5番組のコンセプトは以下の通り。

■秋葉原番組
地域活性化委員会のメンバーが日々格闘しながら大きな話題から地味な話題まで取り上げ、新しい文化の創造まで担う。

■報道番組
アニメ、ゲーム、声優関連の報道。みんなが気になるありとあらゆるニュースをお届けする。

■OL番組
秋葉原に本社をおく会社を舞台にしたOLの日常を描く、嬉し恥ずかしシチュエーションラジオ番組。

■漫画番組
漫画部でさまざまなイラストやシナリオを完成させていく。

■ゲーム番組
秋葉原界隈で流行っているゲームを取り扱う。

 番組コンセプトに沿った適性テストでは、秋葉原にちなんだ問題に答えるクイズに挑戦した“秋葉原案組”、ペアで協力して使いかたのわからない“あるもの”を観客に伝わるようにリポートした“報道番組”、OLになりきってお題を答えていくOL大喜利を披露した“OL番組”、目隠しをしたパートナーを誘導してお題に沿ったイラストを描くことにチャレンジした“漫画番組”、バトミントンのラリーを何回続けられるかを競った“ゲーム番組”と、さまざまなテストにチャレンジ。その結果をもとに、各ペアの担当番組が決定した。担当番組と番組決定後のパーソナリティーのコメントは以下の通りだ。

■毎週月曜日配信 OL番組“ある秋葉原OLの実情(仮)” 清水・沼倉ペア
「無理(笑)。わかった。OLプレイをぬーちゃんにさせればいいんだ」(清水)

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■毎週火曜日配信 漫画番組“秋葉原漫画部(仮)” 内田・大坪ペア
「部活ってことは(選ばれた理由は)若いからですかー?」(内田)

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■毎週水曜日配信 報道番組“ラジカメ報道STATION(仮)” 相沢・浅倉ペア
「やっぱなんか色気あるんだ! OL以外なら何でもよかったんで安心しました!」(浅倉)

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■毎週木曜日配信 ゲーム番組“秋葉原発信! ゲームオンデマンド(仮)” 福原・山本ペア
「どんなゲームが流行ってるか、地図を持ちながら……」(福原)

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■毎週金曜日配信 秋葉原番組“秋葉原地域活性化委員会(仮)” 植田・中村ペア
「あたしアキバいるからいいよ。週に2、3日いるから」(植田)

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 なお、各番組は2012年6月8日(月)から順次配信が開始。さらに各番組へプロデューサーが指令が出され、この指令を達成することが番組の目標のひとつとなるとのことだ。

OL番組 秋葉原を舞台としたシチュエーションドラマCDを制作せよ
漫画番組 ラジカメSTATIONの公式マスコットの制作
報道番組 独自で取材調査したニュースをフリーペーパーと連動して記事にする
ゲーム番組 番組からのアイデアを持ち込んでゲーム会社に新しいゲームの提案をせよ
秋葉原番組 秋葉原にあるお店や企業とタイアップし、新しいコラボレーション商品開発を行え

 会場のファンとともに前代未聞の公開抽選という企画で、番組がスタートすることになった“ラジカメSTATION”。各番組、各パーソナリティーがいったいどんなラジオ番組を作り上げていくのか、いまから期待したいところ。また、今回のイベントの模様を収めたDVDが2012年夏に発売予定とのことなので、こちらも要チェックだ。

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