Windows Phoneに合わせたゼロからの開発

『DODONPACHI MAXIMUM』Windows Phone版開発者インタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_02

 Xbox LIVEとの連携があって実績も共有できるWindows Phone! このコーナーでは、そんなスマートフォン向けのゲーム関連情報をご紹介。今号では、プレイヤーからの評価も上々な指1本でも遊べる完全新作シューティングゲーム『DODONPACHI MAXIMUM』にフィーチャー! 開発コンセプトや苦労話など、ケイブのクリエイターにじっくりとお話を聞いてきた!

『DODONPACHI MAXIMUM』Windows Phone版開発者インタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_01
プロデューサー
木村浩之(中央)

デザイナー
野村秀樹(左)

プログラマー
小泉大輔(右)

――まず、Windows Phone(以下、WP)への参入と、1作目に『怒首領蜂』を選んだ経緯を教えてください。
木村 当初はケイブオールスターのようなシューティングを考えていたんです。でも、並行して作っていたアーケードの『怒首領蜂最大往生』とリリース時期が近かったので、合わせたほうが盛り上がるのでは?ということで、急遽路線変更しました。
小泉 あとWPのメインユーザーは海外なので、戦闘機を主体にしたシューティングにしなければならなかったんですよ。
野村 海外では自機が人型のシューティングってあまりウケないんです。うちのタイトルで自機=戦闘機が『怒首領蜂』と『ケツイ』くらいしかなくて。
木村 WPへの参入経緯も単純です。会社的にiOS向けもAndroid向けもすでにやってるので、未参入だったWPに、っていう。プログラマーの小泉が開発言語のC#に強かったというのも理由のひとつです。小泉 Objective-C やJavaで作ったiOSとAndroid向けの過去作品のプログラムを流用できないということもあり、WP向けとして完全新規に制作しました。

――今回のゲーム設定がシュミレーターですが、これは容量が限られた中で弾幕シューティングを実現するためですか?
野村 そうです。WPのスペックに合わせるとポリゴンが出せないため、背景はすべて線による描写にして容量を軽くしました。最初は一枚絵で背景を作ったのですが、テストしたところ処理落ちが激しくなってしまい、弾数が減ってしまったんです。

――ゲームシステムはスマホで遊ぶことを前提とした作りになっている印象ですね。
小泉 初めから、アーケードの敵配置を流用するという考えはもたず、WPに合ったゲーム性を作ろうと強く考えていました。そのため、ゲームシステムも極限まで削ぎ落としてシンプルに仕上げました。今回、バーチャルパッドのようなボタンを使わなかったのも、どうやったら弾幕を避ける楽しさに集中できるかと考えた結果です。バーチャルパッドだと、ボタンを押せてないことがあるので。

――1面ずつ遊ばせるというシステムも変わっていますね。
小泉 スマホで電車の中や休憩時間に遊んでもらう場合を考えると、ステージごとにプレイできたほうが親切ですよね。
木村 グラフィックもこだわりました。野村には「100メートル先から見える弾を作ってくれ」とオーダーしたり。
野村 100メートルはオーバーですが、腕を伸ばした状態で見ても弾が見えるように作りました。背景が黒いのでさらに弾がクッキリと「弾だ!」とわかるかと(笑)。

―― モチーフとなっているステージが『怒首領蜂』シリーズや『ケツイ』ですが、どうやって選んでいったのですか?
小泉 戦闘機に合うステージを考えると『大復活』『大往生』『ケツイ』がマッチしているなと。あと、当初のコンセプトであるいろんなキャラが登場するケイブオールスターにしたいと考えた場合、『怒首領蜂』でないところからあえてひとつ選ぶとすると『ケツイ』だったんです。
木村 『ケツイ』を選んだ理由がもうひとつ。
象徴的に見せるために戦闘機をすべて赤色にしたのですが、『怒首領蜂』シリーズから赤色の機体を選んでいったら2種しかなく……(笑)。これでは少なすぎるということで『ケツイ』も足しました。

―― 曲はWASi303さんに頼まれていましたが、それはどういう流れで?
木村 サントラを何枚か聞いている中で、WASi303さんにアレンジを担当してもらった曲が本作に合っていたため、「この人!」ということで指名させて頂きました。サントラCDも出ます! 『怒首領蜂最大往生』とのカップリングCDで、5月6日までケイブゲームグッズオンラインショップ(http://www.cave-shop.jp/)で予約受付してます(※受注生産)。

インタビュー後半では、ユーザーからの反響やクリアーのコツ、今後のWindows Phoneへの取り組みなどについて聞いてみた! 詳しくはファミ通Xbox 360 6月号をチェックしよう!

ファミ通Xbox 360 6月号
■表紙&特集:『Halo 4
2012年でいちばんの注目作『Halo 4』を表紙&巻頭8ページの大特集!
開発スタジオへ取材に行き、実際にプレイしてたっぷり話を聞いてきた!
画面写真とともに、新生『Halo』を君の目で確認してほしい!

■特別付録1:Xbox 360 プラチナコレクションカタログ
人気タイトルをお求めやすい新価格で発売しているXbox 360 プラチナコレクション。
すでに100本以上リリースされているこれらを1冊にまとめたオールカタログ!

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Kinect専用ゲーム『Kinect: スター・ウォーズ』の"ジェダイ デスティニー"モードにて、
女賞金稼ぎのオーラ・シングが使用可能となるダウンロードコードが付録だ。
ファミ通Xbox 360でしか入手できないキャラクターだ。
(※ファミ通Xbox 360 5月号に添付した付録と同じものです)

■特別企画:海外ゲームマニアックス for Kinect
日本では発売されていないKinect専用&対応タイトルをご紹介!
ユニークなタイトルをたっぷり紹介するため、今月は特別に7ページ!

●新作&攻略ゲーム
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バイオハザード6
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