『ソニック』ファンの幅広さを実感!

 セガは、2012年4月28日~29日、東京・台場のジョイポリス ナノにて、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII』先行体験会を開催中。初日の28日には、プロデューサー・飯塚隆氏のサイン会も実施された。その模様をリポートしよう。

 今回行われている体験会では、2012年5月16日より、プレイステーション3/Xbox 360版が配信予定の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII』より、ステージ“シルバニア キャッスル ACT1”と“ホワイト パーク ACT1”を遊ぶことができる。
 また、同会場では、2012年4月14日~5月15日の期間、『エピソードII』のコンセプトアート展示コーナーも開設されており、ソニックシリーズデザイナー・上川祐治氏による原画をはじめとしたコンセプトアートの数々を自由に観覧することができる。さらに物販コーナーでは、『ソニック』グッズを購入した人先着200名に、“ソニック×ぷよぷよカレンダー”がプレゼントされるという、盛りだくさんな内容となっている。

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▲休日のお台場ということもあり、親子連れや女性の姿が目立っていた。
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▲グッズ販売コーナー。フィギュアやiPhoneカバー、Tシャツなど多彩な品揃え。
▲カウンターには、グッズを購入すると先着200名がもらえる特典のカレンダーが展示されていた。
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▲持ち帰り自由のソニックとエミーのぬり絵。展示コーナーには作品も展示されていた。
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▲貴重な制作資料が展示されているコーナー。
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▲サイン会は行列ができる大盛況に。女性比率が非常に高いのは、『ソニック』人気もさることながら、飯塚プロデューサーの人気によるところも大きそう?
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 最後に、飯塚隆プロデューサーへのミニインタビューの内容をお届けしよう。

――まず、改めて『エピソードII』の見どころを教えてください。

飯塚隆氏(以下、飯塚) 『ソニック4』シリーズは、クラシック『ソニック』に慣れ親しんだユーザーさんに対して、もう一度あのときの懐かしさと新しさを提供したい、というのがコンセプトになっています。今回も、『1』があって、『2』ときたらあのキャラだろう……ということで、テイルスを登場させて、協力プレイが楽しめるようにしました。そしてもうひとつ、クラシック『ソニック』といえば、私も関わっていた『ソニック&ナックルズ』のロックオンシステムですね。これを持っていれば、すべての『ソニック』シリーズが“ロックオン”できる。あの要素を、デジタルコンテンツの中でもなんとか実現したいという思いがありまして。そこで今回は、『I』と『II』、両方お持ちいただけると、“ロックオンコンテンツ”として、“エピソードメタル”がプレイできるようになっています。これについても、ファンの方には喜んでいただけるのではないかと思います。

――“エピソードメタル”はどんな内容になっているのでしょうか?

飯塚 メタルソニックと言えば、『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』で大破したはずなのに、それ以降、『ソニックアドベンチャー2』などで普通に登場しますよね(笑)。「あれはどうやって復活したのか?」というところを描いています。

――今回は協力プレイが大きな特徴となっていますが、制作にあたって苦労した点などがあれば教えてください。

飯塚 タッグアクションは、実際どのように実装するのか、かなり悩みました。とくにふたりで遊ぶゲームプレイを、ひとりで遊ぶときには、テイルスは使わないで遊ぶのか、それともテイルス役を1Pがやるのか。そのあたりは、開発内でもトライ&エラーをくり返しました。最終的には、せっかく協力プレイが楽しめるゲームなので、ステージのレベルデザインも、協力プレイ用に構成したほうが絶対におもしろいだろうということで、ひとりプレイの場合でも、協力プレイが遊べる形に落ち着きました。ただ今回、協力プレイは、実際にお友だちどうしで並んで遊ぶこともできますし、インターネット経由での協力プレイも実装しています。世界中の見知らぬ人といしょに協力プレイをするのも楽しいと思いますので、ぜひ遊んでみてください。

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――今後、モバイル版の配信も予定されていますが、モバイル版でも協力プレイは可能なのでしょうか?

飯塚 iOS版ですと、Bluetoothを使った協力プレイが可能です。これはほかのモバイル端末でも同様ですね。さすがにラグの問題もあって、インターネット経由での協力プレイはできませんが、アドホック通信での協力プレイはできます。『ソニック4』は、モバイルとコンソールとで同じゲーム体験を提供するというのをいちばんの目標にしていますので、今回は、グラフィックレベルから、ゲームプレイの内容、ロックオンシステムまで、すべてモバイルもコンソールも同じ条件で仕上げています。

――今日は、試遊されている方がたくさんいらっしゃいますが、反応をご覧になっていかがでしたか?

飯塚 ジョイポリス ナノでの体験会という場所柄もあって、いつものゲームファン層ではなくて、親子連れの方が目立ちますね。お父さんも懐かしい感じでコメントしてくださったり、小さいお子さんも協力プレイを楽しんでくれていたり。そんなふうに、お父さんがお子さんに「ここはこうやるんだよ」と教えながら、協力プレイでいっしょに楽しんでもらえそうだな……という手応えはありましたね。

――ちなみに『ソニック4』は何部作になるのでしょうか?

飯塚 (苦笑)。『エピソードI』を企画した段階では、『エピソードII』までということでしたので、いちおう『エピソード』でお話は完結します。一部では、「『エピソードIII』も欲しい!」という声も上がっているのですが、そこは『エピソードII』の状況を見ながらという感じですね。

――最後に、配信を待ち望んでいるファンにメッセージをお願いします。

飯塚 『エピソードI』から長らくお待たせしてしまいましたが、もうすぐ配信となります。20周年を終えて、新しい21年目の『ソニック』のスタートを、この『エピソードII』が飾ることになりますので、今後の展開へ期待も含めて、ぜひ皆さん、『エピソードII』を遊んでいただければと思います。また、お家の中だけでなく、モバイル端末でも同じゲームプレイ体験ができますので、モバイルをお持ちの方は、ぜひそちらも楽しみにしていただければと思います。

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