最新情報と併せて竹内氏、北林氏、両プロデューサーのインタビューをお届け!

 Xbox 360の情報が満載の月刊誌『ファミ通Xbox 360』。その注目記事をよりぬきでお届けしていく本記事。今回は、カプコンから2012年6月21日に発売予定のXbox 360用ソフト『重鉄騎』の最新情報、加えて、本作のプロデューサー、竹内将典氏と北林達也氏へのインタビューの前編をお届け。

『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_12
『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_13

鉄騎の常識を覆す、驚異の新兵器が立ちはだかる

 暗闇の中、国連軍の巨大輸送機が着陸、その機内から一機の鉄騎が搬出された。それは通常の鉄騎よりもはるかに巨大、さらにその外観や武装も異様であった──。パワーズたちの活躍もあって、国連軍を少しずつ押し返し始めたアメリカ軍だったが、国連軍もそのまま黙っているわけがない。新型鉄騎"重鉄騎"の投入をついに決断したのだ! 果たして重鉄騎はいかなる性能を秘めているのか。おそらくそれは、パワーズたちにとって悪夢にほかならない。
  徹甲弾をものともしない重装甲、鉄騎を簡単に撃破する火力、そしてコンピューターが活躍した時代を思わせる火器管制能力。重鉄騎はまさに鉄騎とは次元の違う性能を持っている。ハードウェアの力だけでは戦いには勝てないが、ハードウェアの力を軽視しても勝てない。パワーズたちはこの未知の敵にどうやって対抗するのか……。

『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_02
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『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_05
▲鉄騎乗りにとって最悪の瞬間のひとつが、敵の新型機との遭遇だろう。見慣れた相手ならどの程度の攻撃力があるのか、どこを攻撃すれば有効打を与えられるのかがわかるが、新型機相手では手探りで戦うしかない。

さしものパワーズも大苦戦! 重鉄騎の強さの秘密とは?

 ニューヨーク上陸作戦以来、快進撃を続けるアメリカ軍の前に重鉄騎が出現する。たった一機の重鉄騎に、つぎつぎと大破炎上させられるアメリカ軍の鉄騎。パワーズたちの砲弾は外れるか弾かれるのに対し、重鉄騎の砲弾は装甲を紙のように貫く。コンピューターが健在だった時代を知る者は、当時の兵器の威力を再び見た思いだったようだ。

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『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_07
▲機関砲弾に叩かれ、ヒビだらけになった防弾ガラス。その向こうに重鉄騎の姿が見える。ここまで接近できれば、決定的な一撃を与えるチャンスはあるか?
▲至近距離から徹甲弾が命中すれば、分厚い装甲でも貫通できる。──だが、これは通常の鉄騎相手の話であり、重鉄騎にも通用するのかはわからない。
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『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_09
▲マオはコウの指示のもとで動いているようだ。マオとパワーズが戦場で激突する日もそう遠くはないだろう。
▲執務室で世界地図をバックに深々と座るコウ・ヤンハイ主席。過剰なほどに黒幕的な雰囲気を醸し出している。
『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_10
『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_11
"アジアの大国"の国家主席 コウ・ヤンハイ
第三次世界大戦後、革命運動を扇動して現在の地位に。我欲が並外れて強く、それが彼の行動力の源となっている。制圧・侵略が大好き。
エリート家出身の有能な軍人 マオ・リー
代々、政府高官を輩出する家に生まれ、後継者に指名されるも、父親を説得して軍へ志願入隊。自分の内面や考えを決して表に出さない人物。

『重鉄騎』プロデューサーインタビュー

『重鉄騎』最新情報&プロデューサーインタビュー前編【よりぬきファミ通Xbox 360 6月号】_01
フロム・ソフトウェア/プロデューサー
竹内将典(左)

カプコン/プロデューサー
北林達也(右)

--まずはカプコンとフロム・ソフトウェアが手を組んだ経緯を教えてください。
竹内 『重鉄騎』の話が出る前から、「いつかカプコンさんといっしょに仕事がしたいですね」ということは話していたんですよ。キャラクターデザインに関して協力していただいたりと以前から交流はあったんですが、もっとがっつり組んでおもしろいことができないかと考えていたんですね。僕らは『アーマード・コア』シリーズをはじめとしてロボットやメカアクションを得意分野としていたこともあり、初代Xboxの『鉄騎』が登場したときに先にやられてしまったと(笑)。ある意味、くやしい思いもあったんですよ。こういった話をしているうちにカプコンさんから「じゃあ、『鉄騎』の新作をいっしょに作りませんか?」と声をかけていただきました。
北林 カプコンとしては「Kinectという新しいデバイスで『鉄騎』を作ったらおもしろい作品になる。でも、どうしたら作れるのか?」と考えたときに、ミリタリーならフロムさんを置いてほかにはないだろうと。
竹内 僕らの場合、ミリタリーの部分に関しては少々うるさすぎるところがあるので、そのあたりはカプコンさんにバランスをとっていただきつつ……(苦笑)。

--前号のインタビューで、戦場のリアリティーにこだわるために「当初からZ(18歳以上のみ対象)でもかまわないと思っていた」と北林さんが発言されていましたが、竹内さんはどのように思われましたか?
竹内 最初からリアリティーのある戦場を表現したいという目標を掲げましたので、そのためにはどうしても必要な表現というものがあったんですね。それが倫理的にはZにあたるだろうと思われたので、「Zだとダメなんでしょうか?」という話が出たこともありました。しかし、カプコンさんからは「そのあたりは気にしないで作ってください」と。リアリティーを重視した結果として、自然な形になったと思います。
北林 レーティングに関しては、当初からまったく意識していなかったですね。社内でも「Zになります!」と言い切ってました。作りたいものを作っただけなんですよ。
竹内 だから、Zにするために過激な表現を入れたわけではないですよ。

--それでは開発中に苦労されたことは?
竹内 やっぱりKinectなんですよ。Kinectを使って仲間といっしょに鉄騎を操縦する、そして戦場で感情移入できる。そのための表現、さらにテクノロジーの両面で苦労しました。日本人的な感覚だとKinectで体を動かして操作することに多少の恥ずかしさや照れが頭をよぎると思うんですけど、そういったものをなるべくユーザーさんに感じさせない作りや工夫を練り上げるのに長い時間が必要でした。まだKinectが発売される前から開発をスタートしていたので、マイクロソフトさんといっしょに研究しながらテクノロジーをどんどん上げていったんですけど、「Kinectが気持ちよく反応してくれるためにはどうすればいいのか?」、「思った通りに鉄騎を動かすために何が必要か?」といった問題解消に時間がかかりましたね。そのおかげではないですが、世界でいちばんKinectをちゃんと使いこなしているという自信がありますよ。Kinectに関しては僕らが世界最先端みたいな(笑)。

[新兵器"重鉄騎"の謎]

--先日、CAPTIVATE(イタリアで開催されたカプコンのプライベートイベント)で初公開された動画では、プレイヤーの操作する鉄騎に見慣れない装備がありましたが、カスタマイズ要素はあるんですよね?
北林 もちろん、そうです。詳しくは今後の情報をお待ちいただければと思いますが、鉄騎の装備やエンブレムをカスタマイズすることが可能です。

--さらに新たな敵として"重鉄騎"の存在も明らかになりました。
北林 プレイヤーの前に立ちはだかる最強の敵であり、圧倒的な存在です。タイトル名にもなっていますが、物語における最重要キーワードですね。CPU(コンピュータ)なき世界において、なぜか重鉄騎だけはハイスペックな性能を誇り、主人公たちの鉄騎では手に負えない強大な敵として登場します。つまり、国連軍はCPUが存在しない世界で何らかのテクノロジーを生み出したわけです。それが何かは物語の核心に触れる部分ですね。

--当然、重鉄騎には敵のパイロットが搭乗しているんですよね。
北林 そうですよ。ただし、主人公たちの鉄騎は何人ものクルーがいてようやく運用できるのに、重鉄騎はそのテクノロジーのおかげでハイパフォーマンスを発揮できる。ただでさえ大きな兵力差がある国連軍に対して、主人公たちがどう戦っていくのかという物語と並行して、重鉄騎を巡る国連軍の陰謀や背景も楽しんでもらえるのではないかと思います。

--重鉄騎に弱点はあるのでしょうか?
北林 重鉄騎に限らず、鉄騎の特徴として前面は耐久性が高いものの側面や背面は脆くなっています。できるだけ敵に対して側面や背面を見せないように戦い、逆に敵を攻撃するときはそこを狙うと効果的だと思います。このほかに足を破壊すれば機動力が大幅に落ちます。これはプレイヤーの鉄騎も同じことですが。

--鉄騎の耐久値はどのような仕組みになっていますか?
竹内 鉄騎全体の耐久値と各部位の耐久値がそれぞれ存在しますが、ゲージや数値の表示はありません。ダメージの大きさやどの部位が破壊されそうになっているのかは、フロントガラスが割れたり装甲に穴が開いたりして視覚的にわかるようになっています。仲間がダメージ状況を報告してくれることもあります。
北林 側面に穴が開くと左右にいる装填手が無防備になって、非常に危険な状況ですよ。フロントガラスが割れて仲間もみんな死んじゃったら、さすがに「……もう、ダメかな」と思いますよね。そのときは潔く自爆してもらうといいかもしれない(笑)。

ゲーム紹介およびインタビューの後半では、さらなる新要素について紹介している。このあたりについても両氏にじっくりと話を聞いていたので、気になる人はファミ通Xbox 360 6月号をチェック!

ファミ通Xbox 360 6月号
■表紙&特集:『Halo 4
2012年でいちばんの注目作『Halo 4』を表紙&巻頭8ページの大特集!
開発スタジオへ取材に行き、実際にプレイしてたっぷり話を聞いてきた!
画面写真とともに、新生『Halo』を君の目で確認してほしい!

■特別付録1:Xbox 360 プラチナコレクションカタログ
人気タイトルをお求めやすい新価格で発売しているXbox 360 プラチナコレクション。
すでに100本以上リリースされているこれらを1冊にまとめたオールカタログ!

■特別付録2:『Kinect: スター・ウォーズ』ダウンロードコード
Kinect専用ゲーム『Kinect: スター・ウォーズ』の"ジェダイ デスティニー"モードにて、
女賞金稼ぎのオーラ・シングが使用可能となるダウンロードコードが付録だ。
ファミ通Xbox 360でしか入手できないキャラクターだ。
(※ファミ通Xbox 360 5月号に添付した付録と同じものです)

■特別企画:海外ゲームマニアックス for Kinect
日本では発売されていないKinect専用&対応タイトルをご紹介!
ユニークなタイトルをたっぷり紹介するため、今月は特別に7ページ!

●新作&攻略ゲーム
重鉄騎
バイオハザード6
ドラゴンズドグマ
デッド オア アライブ 5
ロリポップチェーンソー
ロボティクス・ノーツ
マックスアナーキー
虫姫さま
マックス・ペイン3
ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
モンスターハンター フロンティア オンライン
ルートダブル - Before Crime * After Days -
バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ
ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング
ほか

●連載
Valhalla FREAKS [板垣伴信]
Highスペックマシン;Lowスペックマン [志倉千代丸]
実績解除愛好会
Xbox LIVE アーケード 新作ラインアップ+ミニレビュー
Windows PhoneでXbox LIVEゲーム

ほか


重鉄騎
メーカー カプコン
対応機種 X360Xbox 360
発売日 2012年06月21日
価格 7990円[税込]
備考 ※ Kinect(キネクト)対応タイトル/開発:株式会社カプコン、株式会社フロム・ソフトウェア