あの“ラクーンシティ”を舞台に三つ巴バトル
『バイオハザード2』と『バイオハザード3』の舞台となった街、ラクーンシティ。t-ウィルスの影響で市民のほとんどがゾンビと化した街で、激しい銃撃戦を行う……。この設定を聞くだけでワクワクしてきませんか? 本作は人間対人間で戦うTPS(三人称視点のシューティングゲーム)という、『バイオハザード』シリーズでは珍しいスタイルなのだが、ゾンビやハンターなど、シリーズでおなじみのクリーチャーが双方の部隊に対して無差別に襲いかかってくる点が最大の特徴だと思う。とくにオンライン対戦では、いかにしてクリーチャーに相手を襲わせるかが重要になってくる。かつてない魅力に満ちた『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』(以下、『ORC』)に、さっそく挑戦してみた。
“悪”の視点で描かれるストーリーが新鮮!
手始めにオフラインでキャンペーンを開始。アンブレラの特殊工作部隊“U.S.S.ウルフパック”の6人から、使いたいキャラクターを選択する。さて、俺の初陣にふさわしいイケメンは誰かな……って、全員ガスマスク姿だけど(笑)。シリーズのナンバリング作品はすべてプレイしてきた俺は、『バイオハザード2』に登場したHUNK(ハンク)の弟子であるベクターを選択。最初の任務が始まると、HUNK本人が登場。やっぱりカッコいいなあ、HUNK。オンライン対戦の“HEROES”では彼も操作できるので、あとで挑戦してみようっと。
さて、頼りになりそうなHUNKとともにアンブレラの研究施設を進んでいくと、アメリカ政府の特殊部隊“SPEC OPS”と遭遇。激しい銃撃戦が始まった。最初の戦闘だけあり周囲にゾンビの類はいないので、壁に隠れてオーソドックスに応戦する。とはいえ、この手のゲームによくある“しばらく隠れていれば体力が自然回復する”といったシステムではないため、敵弾を少し食らっただけでも「あっ、ヤベッ!」と焦りが生じる。体力が残りわずかになってくると、戦闘そっちのけで近くに回復アイテムのグリーンハーブや救急スプレーが落ちてないか必死に探すことになるのだが、この焦燥感こそが、いかにも『バイオハザード』らしい。
ミッションが進んでいくと、『バイオハザード3』に敵として登場したクリーチャー、ネメシスが登場! ネメシスは生物兵器としてアンブレラが作り出した存在だが、暴走しているため、近づく者に対して無差別に攻撃してくるのだ。コイツを弱らせて制御するのが目的だが、SPEC OPSが待ちかまえているうえ、そこら中からゾンビまで湧いてくる。まさにお祭り騒ぎな状態の中、ネメシスにダメージを与えていき、何とか制御成功! 目標をラクーン市警の特殊部隊“S.T.A.R.S.”に設定されたネメシスは、市街地へ消えていった。あれ? ということは、この後コイツは『バイオハザード3』の世界でジルと戦うことになるのか! 十数年前、ファミ通編集部での初仕事が『バイオハザード3』の攻略記事だったことを思い出すなあ。ナイフ1本でネメシスと戦ったりしたんだっけ……。あのときの俺、がんばってネメシスと戦うがよい。
ちなみに、キャンペーンは最大4人での協力プレイが可能なので、プレイする際はオンラインでプレイすることをオススしたい。やっぱり、人間相手でコミュニケーションを取りつつ遊ぶほうが楽しいからね。
各兵種のスキルを活かして戦うのが楽しい!
キャンペーンをひと通り遊び、XP(経験値)が貯まったので武器やアビリティを開放し、さっそく攻略チームの面子と対戦プレイも体験してみた。コレが想像以上におもしろい! ステルス能力で姿を消したまま敵に近づいたり、ドラム缶を爆発させて敵を巻き込んだりと、『バイオハザード』ならではの要素が満載! とくに、相手をブラッドフレンジー(出血)状態にすると、血の匂いに釣られたゾンビがものすごい勢いで殺到していくのが楽しい。もちろん、相手にこれをやられるとカッとなるけど。オンライン対戦では単に戦うだけではなく、G-ウィルスを奪い合うルールや、救助ヘリの席を取り合うルールなど、多彩なモードが用意されている点もグッド。これを読んでいるアナタも、ラクーンシティのサバイバル生活を体験してみませんか?
■著者紹介 ででお
週刊ファミ通編集者。『バイオハザード』シリーズのナンバリングタイトルはすべてプレイ済み。好きな武器はショットガンで、好きなキャラクターは『バイオハザード リベレーションズ』のクエント・ケッチャム。
バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ
メーカー | カプコン |
---|---|
対応機種 | X360Xbox 360 / PS3プレイステーション3 |
発売日 | 2012年4月26日発売 |
価格 | 各6990円[税込] |
ジャンル | アクション・シューティング / ホラー |