まだまだ新たなゲームモードも
アイスランドのレイキャビクで行われたCCP Gamesのオフラインイベント“EVE Fanfest”で最新情報が公開された、プレイステーション3向けの基本プレイ無料FPS(一人称視点シューティング)『DUST 514』。オンラインゲーム『EVE Online』と世界が連動している本作については、すでに基調講演の模様と、クリエイティブ・プロデューサーへのインタビューをお届けしてきた。
今回はさらなる情報として、クリエイティブ・ディレクターのAtli Mar Sviensson氏への合同インタビューの模様と、Fanfest会期中に行われたSviensson氏によるプレゼンテーションでわかった内容をまとめてお伝えしよう。まずはインタビューから。
――ゲームモードについて聞かせてください。今回はAmbushモード(チームデスマッチ風)と、Skirmishモード(攻撃側と守備側に分かれて、攻略目標をめぐって戦うモード)がデモや出展で見られましたが、ほかにモードはあるのでしょうか?
Atli Conquestモードという、5キロメートルある大きなマップを使うものがあり、AmbushとSkirmishはConquestと比べるとサブ的な扱いですね。それと別に、コンピューター操作のドローンと戦う協力プレイモードのSurvivalモードを予定しています。
――以前、一般兵士と異なるコマンダーという役割につくプレイヤーもいると聞きましたが、ではコマンダーはConquestモードに登場するのでしょうか?
Atli そうですね。このモードの中核をなす存在です。
――コマンダーにはなるにはどうすればいいのでしょうか?
Atli まず、コマンダーになるには一定のスキルが必要です。MCC(Mobile Command Center)などを上手く使いこなせなければいけませんから。その条件をクリアーしていたとしましょう。ふたつ方法があり、ひとつは投票。もうひとつはコーポレーションが設定を行なっておけば、マッチ開始時に自動的に指名されます。コマンダー抜きで戦うことはできません。
――戦いが始まるまでの流れを教えて下さい。僕らは『DUST 514』で自分の部屋から検索して戦いに参加するところは遊びましたが、実際は戦いが始まる前に『EVE Online』側でもいろいろあるはずですよね。
Atli コーポレーション同士の戦いでは、両サイドの『EVE Online』のコーポレーションと、『DUST 514』で戦うプレイヤーのコーポレーションが契約を結びます。誰が参加できるかといったことも設定できます。コーポレーションの構成員だけにするのか、あるいは関連するコーポレーションの友達も参加できるのか。または誰でも参加できるのか。すると『DUST 514』で検索の対象になるわけです(注:全体を検索したものを表示するタブ以外に、コーポレーション用のタブもあった)。しかしメタレベルでは、戦うためには戦場に物資が運ばれていないといけませんよね。クローン(リスポーンのたびにひとつ減る)や武器、ビークルも、何もかも十分に準備して用意しておかなければなりません。戦いでは防衛側が攻撃を受ける(実時間の)時間枠を決められるのですが、大きな戦争では、開戦までにそれだけ急いで物資をかき集めなければいけないでしょう。
――マップは場所によって完全に違うのでしょうか? 自動生成などもあるのでしょうか?
Atli それについてまるまるひとつプレゼンテーションをやったぐらいの大きな話で、ものすごく簡単に説明すると、あらゆる惑星の各領域に属性があるんです。どんな地面の色をしているのか、どんな空の色をしているのか? その属性に従ってマップを生成するんです。
――自動生成ですか?
Atli ランダムな自動生成とはちょっと違います。レベルデザイナーが作り、構造をテストするような、変わらない部分もあるのですが、ライティングの具合とか、地面のテクスチャーなどが変わってくるので、毎回まったく違った雰囲気で戦うことができるでしょう。
お次は、記者が出席した講演でのプレゼンテーションをお届け。ここでは、いかにカスタマイズを行い、戦場での特定の役割に適した装備セットを作りだすかということに焦点が置かれていた。
装備の根幹である“ドロップスーツ”に、各種装備やMODなどの機能拡張や、スキルを組み合わせることで、戦場で想定される、さまざまな役割に適した装備セットを作りだすことができるのだ。