最終日を迎えたクローズドβテスト。進化する戦場をリポート!

 最大6人対6人による迫力溢れるバトルが無料で楽しめる『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』。本作のクローズドβテストが、2012年3月29日~31日までの3日間、10000人のプレイヤー限定で実施されている。連日連夜、連邦vs.ジオンの戦いがくり広げられてきたが、クローズドβテストはついに最終日。

『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』クローズドβテスト最終日 プレイリポート!_11
『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』クローズドβテスト最終日 プレイリポート!_12

 前回のリポートでお届けしたように、初日は連邦のジム・ライトアーマーが猛威をふるい、ジオン側が圧倒的劣勢で勝つことが非常に難しかった。しかし、2日目にはバージョンアップがあり、どちらの軍でも楽しめるほどのバランスに改修。大きく変化が感じられた変更点は、ジム・ライトアーマーのHPが減り、格闘攻撃に対しての耐性が下がったところ。これに対し、ジオン軍のグフはHPが高く、格闘攻撃に対しての耐性も非常に高い。さらにスピードも上昇しており、まさにジム・ライトアーマーの天敵となっていた。ジム・ライトアーマーに搭乗中にうっかりグフに近づかれようものなら、ほとんど何もできずに撃墜されてしまうほどだ。しかし、前日のジム・ライトアーマーの強さに憧れていたファミ通メンバーたちは、そんなことも知らずに全員がジム・ライトアーマーという極端なチームで出撃。もちろん相手チームにはグフがおり、見事に返り討ちに遭う始末。そのときの会話は、こんな感じだ。

「なんか、ジオン強くない? グフになす術もなく負けるんだけど(笑)」
「バランス調整のバージョンアップがあったみたいですね。それで昨日とまったく戦況が違うのかと」
「マジで? じゃあ、ちょっとグフやってみようよ。グフに乗って格闘で暴れたい!」
「じつは、俺は連邦よりジオン派なんですよ」

 強いものが大好物なファミ通メンバーは、プライドのプの字もないままジオン軍へ。確かに、グフで戦うとジム・ライトアーマーを返り討ちにできるほどの性能差を確認できた。

 今回のクローズドβテストでは、モビルスーツ(以下、MS)の射撃武器の威力がかなり低い(編集部注:設計図で開発できるバズーカやビームライフルなどは例外)。しかも、ロックオンがないため当てにくく、ヒット時のエフェクトも小さいので、ダメージを与えられているのか確認も難しい状態だ。さらに、本作では仲間に攻撃すると、ダメージはないものの、よろけさせてしまう。マシンガンであれば、仲間をよろけさせずに援護射撃などが行えるが、前述したように雀の涙程度のダメージだ。そのため、攻撃のヒット確認が行いやすくダメージも大きい、格闘やグラップルを主軸とした近距離戦がセオリーとなっているように感じられた。

 そんな状況だったため、ジオン軍のグフはまさに理想のMSというわけだ。
「ザクとは違うのだよ! ザクとは!」
そう言いながら、1体のジム・ライトアーマー相手に群がる複数のグフ。格闘攻撃で仲間がよろけようと関係なく、「我こそがトドメを!」と斬りかかる。負けず嫌いの性格があだとなり、チームの連携よりも己の戦果を優先するファミ通メンバー。リアルな戦争であれば、真っ先に戦死するタイプだろう。

 しかしながら、そのようになる要因もある。今回のクローズドβテストの仕様では、敵のMSを倒すとチームにポイントが入るが、個人のポイントはトドメを刺した人にしか入らない。どれほどダメージを与えていようとも、トドメが刺せなかった場合はポイントはいっさい入らないのだ。味方が中継地点を制圧している際に護衛したり、後方支援などで勝利に貢献しても、結果としてはゼロポイントということもある。評価システムについては、何らかの改善を期待したいところだ。

陸戦型ガンダムとドムを実戦投入!

 今回のクローズドβテストで使える機体は、連邦側はジム、ジム・キャノン、ジム・ライトアーマー、陸戦型ガンダム、ジオン側はザクII、ザク・キャノン、グフ、ドムとなっている。ゲーム開始時はジムとザクIIのみ使用可能で、これ以外の機体については、バトルの報酬としてもらえる設計図を集めて開発していく。

 クローズドβテスト初日から参加していたファミ通のメンバーも、ついに最強の機体である陸戦型ガンダムとドムを完成させることができたので、その使用感などをメンバーのひとりゴジラ太田がリポート。

【陸戦型ガンダム編】
 陸戦型ガンダムには専用のビームライフルがあり、これがとても強い! しかし、初期装備ではなく設計図を集める必要があるので、これが揃って初めて真価を発揮、といったところ。これまでの高威力の射撃武器と言えば、バズーカなどの実弾系ばかりで、弾速が遅く当てにくかったんだけど、ビームライフルはかなり当てやすい印象。さらに、溜め撃ちすることで威力を上げられるので、中~遠距離から溜めながら照準を定めて攻撃していくだけで、かなりのMSを撃破できた。

 もちろん、機体の全体的なパラメータも高く、格闘攻撃も3連続で出せるので、接近戦でもかなりの強さ。相手にしてみれば、距離を離されたらビームライフルでよろけ、近づこうものなら格闘で押し切られ、と非常にきびしい状況になるはず。1体1で鉢合わせしてしまったら、まず逃げ切ることは難しいかもしれない。「連邦のモビルスーツは化け物か!」って叫びたくなるはず(笑)。

【ドム編】
 まず、性能うんぬんよりもホバー移動に感動。やべー、ドムですよ。これだけでテンションが上がる(笑)。高威力のジャイアント・バズに加え、ヒート・サーベル、周囲の視界を奪うスプレッドビームを装備。近~遠距離まで幅広く立ち回れる万能型の機体のようで、HPが9500もある!(編集部注:比較対象として、グフのHPは6500、ジム・ライトアーマーのHPは4000)

 スピードもジム・ライトアーマーと同じなので、その高い機動力で遠距離からジャイアント・バズで先制して、そのままヒート・サーベルで接近戦を仕掛ける連携が強力。ただし、ホバーなので小回りがききにくく、移動時も最高速になるまで若干時間がかかるのが難点。敵に囲まれると脱出が難しくなるので、接近戦では深追いしないほうがよさそう。また、機動力とHPの高さを活かしておとりになり、グフが待ち構えているところに敵MSを誘ってくるなどの連携もうまくいっていた。どちらかというとサポート寄りに動き、状況に応じて接近戦を仕掛けていく立ち回りがよさそうだ。

『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』クローズドβテスト最終日 プレイリポート!_01
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▲敵が1体のときや仲間のピンチ時は、格闘で接近戦に持ち込もう。
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▲遠距離からのサポートや、隠し通路からやってくる敵MSを狙撃するなど、多方面での活躍ができるぞ。
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▲ヒートロッドは出が早くて当てやすく、確実に敵MSをダウンさせられる。足止めに加え、ダウン中に格闘で追い打ちして追加ダメージも与えられる。
▲接近戦は、まさにグフの独壇場! 相手が陸戦型ガンダム以外の場合は、ガンガン格闘を仕掛けていっても力押しできてしまうほど。数体のグフがまとまって行動すれば、敵はうかつに近寄れなくなるので牽制にもなる。
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▲ビームライフルは、バズーカに比べて圧倒的に当てやすいのが魅力。射撃武器の中でも高威力なので、ビームライフルだけでも敵MSを撃破しやすい。
『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』クローズドβテスト最終日 プレイリポート!_09
『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』クローズドβテスト最終日 プレイリポート!_10
▲陸戦型ガンダムに目をつけられたら、もう逃げられない。ビームライフルで動きを止められて、3連撃の格闘を食らうという黄金パターンに。

 ちなみに、MSが破壊されて戦死すると、歩兵よりもMSのほうが再出撃までに時間がかかるのは1日目のリポートのとおり。しかし、MSによって、再出撃までの時間が大きく変わるようだ。今回確認できたのは、ザクIIとジムは15秒、ジム・ライトアーマーは45秒、ドムは60秒という感じだった。高性能なMSは戦況が大きく変えられるほどの力を持っているので、HPが半分ほど減ったら、前線から退いて修理を優先したほうがよさそう。うっかりやられてしまうと、再出撃までに戦況をひっくり返されるような危険もある。

 そんなわけで、記事の冒頭では「グフ強すぎ、連邦でまったく勝てない」などと書いたものの、これはファミ通メンバーによる極端な編成が導いた結果であり、実際は出撃するMS編成のバランスを取ることで、どちらの軍でも白熱した戦いを楽しむことができた。

 今回のクローズドβテストの結果を受け、さらなる進化が期待できる本作。クローズドβテストに参加できたプレイヤーの方は、公式サイトで行われているアンケートに回答して、よりよい商品開発のために協力してほしい。6月下旬予定のサービス開始が待ち遠しい!

(C)創通・サンライズ
※画面は開発中のものです。