Kinectで“Winglet(ウイングレット)”を操る

 先日ファミ通.comでお伝えした通り(⇒記事はこちら)、Kinectのテクノロジーが第42回東京モーターショー2011にてお披露目。“SMART MOBILITY CITY 2011”のトヨタ自動車のブースで展開される“Smart Mobility Life Simulation~Kinectで体験する近未来~”にて、Kinectを活用した“近未来のクルマ社会”の仮想体験が出展されることになった。そもそも、“SMART MOBILITY CITY 2011”というは、“最先端の情報・環境・エネルギー技術が実現する人とクルマと都市の未来”とテーマにした東京モーターショー内で実施される企画展示。30社以上のメーカーが参加して、次世代自動車とそれを取り巻く社会システムを提案している。

 第42回東京モーターショー自体の開催は、2011年12月2日(金)~12月11日(日)までとなるが、2011年11月30日(水)、12月1日(木)の両日は報道招待日が実施。トヨタブースにて“Smart Mobility Life Simulation~Kinectで体験する近未来~”を実際に体験できた。

Kinectでクルマライフの未来を体感できる、東京モーターショーのトヨタブースにKinectのテクノロジーがお披露目_02

 日本マイクロソフト全面技術協力のもと展開されている“Smart Mobility Life Simulation~Kinectで体験する近未来~”は、その名の通りKinectを使って近未来の自動車ライフを提案するというもの。デモはストーリー仕立てになっており、家族がクルマでショッピングに出かけたものの近くに駐車場を確保できず、少し離れた場所からパーソナルモビリティ“Winglet(ウイングレット)”を使って移動するという内容になっている。“Winglet(ウイングレット)”というのは、トヨタが開発している立ち乗り型の乗り物(⇒詳細はこちら)。トヨタとしては、将来的には「家から駅、駅から学校やオフィスへの通勤や通学で使用したり、町や駅でWingletをレンタルしてショッピングを楽しんだり」といった用途での使用を期待する新しいスタイルのパーソナルモビリティだ。

 今回のデモでは、Kinectでこの“Winglet(ウイングレット)”を操作することになる。デモで使用されるのは、3種類ある“Winglet(ウイングレット)”のうちから、足のみで操作するタイプS。Kinectでの操作は、体を前に傾けるとスピードアップ、左折右折は、それぞれ体を傾けることによって行う。デモにはゲーム性も加味されており、道路上にあるコインをゲットしたり、空中に浮いている風船を取ることでスコアを稼ぐことが可能に。高スコアを獲得したからといって、ご褒美があるわけではないが、ゲームユーザーなら高スコアに挑戦しないわけにはいかないかも。

 日本マイクロソフトとトヨタは、この春に戦略的提携を結んでいるが、今回の“Smart Mobility Life Simulation~Kinectで体験する近未来~”はその流れに連なるもの。「トヨタさんがイメージする近未来を表現するにはKinectが最適だろうということで、今回のデモ実現となりました」とは、日本マイクロソフトのご担当者。

 ちなみに、本作の開発を担当しているのはランド・ホー。ランド・ホーと言えば、Kinect対応タイトル『Project Draco(仮題)』も手掛けているだけに、Kinectのテクノロジーに関しては、お手の物といったところだろうか。

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▲Kinectのデモは、ファミ通.comのブログでもおなじみの麻薙智子さん(左)やいしかわりささん(右)が丁寧にガイドしてくれます。
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 なお、“SMART MOBILITY CITY 2011”では、実際の“Winglet(ウイングレット)”の試乗も楽しめる。乗ることができるのは、デモで体験できるタイプS ではなくて、手を使って操作するタイプL。ちょっと操作方法は違うが、Kinect版と乗り比べてみると楽しいかも。ただし、試乗は抽選となるようなので、詳細は会場でご確認ください。

 ゲーム以外の用途にもさまざまな可能性が広がるKinect。そのKinectの可能性の一端を堪能できる“Smart Mobility Life Simulation~Kinectで体験する近未来~”を体験してみてはいかが?第42回東京モーターショー2011は東京ビッグサイトにて、2011年12月2日(金)~12月11日(日)のあいだ開催される。入場料は、一般1500円(前売1300円)、 高校生500円(前売400円)、中学生以下は無料となっている。

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▲第42回東京モーターショーでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンの『グランツーリスモ5』も出展。2D版と3D立体視版がプレイ可能。報道招待日ながらも行列ができておりました。