●ゲームファン最大の関心はココ! ゲームプレイの疑問あれこれ

 2011年12月17日の発売日に向けて、全国の販売店で予約受付中のPlayStation Vita(以下、PS Vita)。まだわからないことが多く、予約に踏み切れない人のために、多くの人が抱くであろう疑問にに、ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)からのコメントもまじえながらお答えしていこう。ここでは3G通信と内蔵ソフトについてのまとめからお届けする。併せて、【基本仕様編】、【3G通信・内蔵ソフト編】もご覧いただきたい。また、SCEのPS Vita公式サイトでは、基本情報と公式Q&Aも公開されている。詳細な情報が知りたい人は、そちらもチェックしておくといいだろう。
※この記事は、2011年10月27日発売の週刊ファミ通にて掲載されたものと同内容です。

●ゲームプレイに関する疑問

■Q32 ソフトのメディアは?

一般の店舗で販売されるゲームソフトは、"PS Vitaカード"という専用のゲームカードとなっている。これをPS Vita上部にあるスロットに差し込むことで、ゲームをプレイすることができる。また、PS VitaにはUMDドライブは搭載されていないため、UMD形式のディスクを使うことはできない。

A 専用の"PS Vitaカード"を使える


■Q33 ダウンロードソフトの入手方法は?

ダウンロードソフトは、PS3やPSPと同様に、PlayStation Storeから入手することができる。このときPlayStation Networkアカウントが必要になるが、PS3やPSPで利用しているアカウントがあれば、それをそのまま利用することが可能。コンテンツの購入履歴も一括管理できる。

A PlayStation Storeを利用しよう


■Q34 ソフトの価格帯は?''

PS Vita本体と同時発売されるソフトでも、まだ価格が発表されていないものがあるが、PS Vitaカード版は2940円[税込]〜6090円[税込]、ダウンロード版は無料〜5550円[税込]と幅がある。ダウンロード版が500円〜1000円程度安くなっているケースが多いので、安く入手したい人にはオススメだ。

A 無料から6090円[税込]のものまでさまざま


■Q35 ソフトのラインアップは?

10月20日時点で、PS Vita本体と同時発売されることが判明しているソフトは26タイトル。また、2011年9月14日にSCEが開催したプレスカンファレンスでは、本体と同時発売のタイトルも含めて、100タイトル以上が開発中であることが発表されている。

A 本体と同時に26タイトルが発売予定


■Q36 ゲームのセーブはどうするの?

ダウンロード版のゲームは、当然メモリーカードにセーブデータを保存することになる。PS Vitaカード版の場合、PS Vitaカードにセーブデータを保存できるものと、別途メモリーカードが必須となるものがある。後者の場合、メモリーカードがないとソフトの起動自体ができないため注意が必要。ゲームのパッケージにはっきり記載があるので、よく確認して購入しよう。

A PS Vitaカードかメモリーカードに保存


■Q37 PSPのゲームは遊べるの?

PSP規格のダウンロード版ソフトは、PS Vitaでもプレイ可能。新しく購入した場合はもちろん、すでに購入してPSPでプレイしているゲームでも、PS Storeから再ダウンロードすれば、PS Vitaでプレイできる。ただし、発売日時点ではPSP用のゲームアーカイブスソフトは利用することができない。

A ゲームアーカイブス以外はプレイ可能


■Q38 PSPのセーブデータは引き継げるの?

Q12で解説した通り、PS VitaはメモリースティックDuoを扱えない。そのため、PSPのセーブデータをそのままPS Vitaに移行することはできないということになる。ただしSCEによると、「引き継げるように検討しています」とのことなので、今後セーブデータ移行の方法が発表される可能性もある。

A 現時点では発表されていない。今後の発表に期待しよう


■Q39 PSPとの通信プレイはできる?

PS Vitaは、PSPと同様にアドホックモードのワイヤレス通信機能を搭載している。この機能を使えば、PS Vitaどうしはもちろん、PS VitaとPSPでも通信対戦や協力プレイを楽しむことができる。ただしSCEの公式発表では"一部タイトルを除く"とされている。今後の発表に要注目だ。

A 通信プレイは可能!(ただし例外アリ?)


■Q40 PSPのUMDソフトは遊べないの?

Q32で解説している通り、PS VitaはUMDドライブを搭載していない。そのため、手持ちのUMDソフトをそのままPS Vitaで利用することはできない。しかしSCEによると、UMD版を持
っているユーザー対して、同タイトルのダウンロード版を特別な価格で提供するサービスを検討中とのことだ。

【SCEに直撃!】
――UMD版所持者へのサービスは、PSP goでは実現しませんでしたが、今度は大丈夫ですよね?
諸問題を解決したうえでサービスを検討させていただいております。サービスの詳細は後日あらためてご案内いたします。(SCE・プロモーション担当)

A 基本的には遊べない


■Q41 PSPやPS3の周辺機器は使える?

PSPではカメラやGPS、ワンセグチューナーなど多彩な周辺機器が発売されているが、これらをPS Vitaで使うことはできない。また、PSP goのようにPS3用コントローラを接続して使う、といったことも不可能。PS Vitaでは、PS Vita専用の機器しか使えないと考えておいたほうがいいだろう。

A PS Vita専用のもの以外は使えない


■Q42 メモリーカードが一杯になったら?

メモリーカードが一杯になるたびに新しいメモリーカードを購入していたら出費がかさんでしまう。しかしPS3かPCがあれば、PS Vitaの"コンテンツ管理"を使って、メモリーカード内のソフトやデータなどを待避させて空きを作ることができる。遊び終わったゲームなどはこまめに待避させよう。

A “コンテンツ管理”を使って空きを作ろう

ContentManager-Overwrite

■Q43 PSPソフトを快適に遊べるって本当?

PSPソフトをPS Vitaでプレイする場合、有機ELディスプレイの美しさに加えて、"バイリニアフィルタリング"という機能を利用することで、粗さを抑えたキレイな画像でプレイすることができる。さらにSCEによると、右アナログスティックにPSPの操作を割り当
てる機能も準備しているとのことだ。

【SCEに直撃!】
――"バイリニアフィルタリング機能"とは何ですか?
PS Vitaでは、PSPのゲーム(480x272)をPS Vitaのスクリーン解像度(960x544)に引き伸ばして表示しますが、バイリニアフィルタリングを有効にした場合、周囲の色を加重平均して描画するため、拡大することで生じる粗さが目立たなくなります。バイリニアフィルタリングのON/OFFは、お好みにより設定していただけます。(SCE・プロモーション担当)

●周辺機器・その他の疑問

■Q44 必須の周辺機器はある?

PS Vita本体のパッケージには、ACアダプターや専用USBケーブルなど、最低限必要なものはすべて同梱されている。ただしQ11、Q36で解説している通り、メモリーカードはほぼ必須なので、併せて購入したほうがいいだろう。

A メモリーカードはほぼ必須!

PS_Vita_MC_4G
PS_Vita_MC_8G
PS_Vita_MC_16G
PS_Vita_MC_32G

■Q45 予備バッテリーは使える?

PS Vitaではバッテリーを交換することができない。そのため、予備バッテリーや、大容量バッテリーなどの周辺機器も存在しない。長時間プレイしたい場合は、2012年春発売予定のポータブルチャージャー(Q46参照)を使おう。

A バッテリーは交換できない


■Q46 ポータブルチャージャーって何?

ポータブルチャージャーは、2012年春発売予定の周辺機器。PS Vitaをフル充電したり、予備バッテリーのように利用することができる。ポータブルチャージャー自体も充電池式で、乾電池などを利用することはできないので、あらかじめ充電しておく必要がある。

A PS Vitaをフル充電できる便利アイテム!

P_Charger_cw

▲電池容量は5000mAhと、PS Vita内蔵バッテリーの2倍以上だ。

■Q47 テレビに映して遊べる?

PS Vitaには外部ディスプレイ出力の機能がないため、映像をテレビなどに映して遊ぶことはできない。PS Vitaの有機ELディスプレイ用に作られた映像は、PS Vitaで楽しむの
がいちばん、ということだろう。

A 外部ディスプレイ出力はできない

Q48 動画・音楽・画像への対応は?

PS Vitaは多彩なファイル形式に対応しているが、PSPやPS3では再生可能で、PS Vitaでは再生不可能なものも一部存在する。たとえばソニーのウォークマンなどで使用される音
楽ファイル"ATRAC"は、PS Vitaでは対応していない。注意しておこう。

【対応ファイル形式】
●ミュージック
MP3 MPEG-1/2 Audio Layer 3、MP4 (MPEG-4 AAC)、WAVE (Linear PCM)
●ビデオ
MPEG-4 Simple Profile (AAC)、H.264/MPEG-4 AVC High/Main/Baseline Profile (AAC)
●フォト
JPEG (Exif 2.2.1), TIFF, BMP, GIF, PNG


■Q49 本体アップデートの方法は?

PS Vitaも、PSPやPS3と同様に、本体のアップデートにより、さまざまな機能が追加されていく予定だ。アップデート方法もPSPやPS3と同様で、インターネット経由、PS3経由、PC経由、市販のパッケージソフト経由、と4つの方法が利用可能。従来通りの感覚で利用することができる。

A PSPやPS3と同じ方法で!


■Q50 PS3との連動の内容は?

PS Vitaの発売日時点で、“コンテンツ管理”でメモリーカードのデータを整理したり、トロフィー情報を共有したりすることができる。また、リモートプレイ機能を使って、PS3内の映像や音楽などをPS Vitaで鑑賞することも可能。また、年末に予定しているtorneのアップデートにより、torne+リモートプレイを使ってPS Vitaでテレビを見たり録画した番組を楽しむことができる。

A リモートプレイを利用可能!