ニュールーマニア ポロリ青春(PS2)のレビュー・評価・感想情報

先に書いた「きみしね」と同じく、このゲームもある意味アート。
本当は、前作から書きたかったんだけど、ドリキャスのタイトルが
まだ登録されてないっぽいのでこっちから書きます。
（DC版、PS版1・2全部買ったマニアですスイマセン）
プレイヤーは、一人暮らしの大学生（だっけ？）のネジタイヘイ君の
部屋に住み着いた神様、って設定で、ほっておくと平凡な道を
進んでしまうネジにちょっとだけキッカケを与えて、
波瀾万丈な人生を歩ませる。それを見届けるわけです。
文章を読むサウンドノベルってあるけど、これはフルボイスの
リアルタイムドラマ、といった感じ？
ストーリーは、全てネジ君の部屋の中で進行するんだけど
（前作は1Kぐらいだったんだけど、今回は1LDKにバージョンアップ）
なかなかバリエーションに富んでいます。
プレイヤーは神様といっても、何でも出来るわけではなく、
ネジが部屋にいるときはテレビや雑誌などをクリックし、
関心を向かすことができるだけ。
たとえば、テレビを見させたいと思ったら、テレビをひたすら
クリック、クリック。あんまりやりすぎると、彼はイライラしだすので、
ほどほどにクリック。
なにもしないでほっておくのも一興。
タバコ吸ったり牛乳飲んだりテレビ見たり屁をこいたり
（片ケツ持ち上げる凝りよう）、ひたすらリラックスするネジウォッチングも楽しいです。
また、ネジが出かけているときには、少しだけモノを動かしたりもできる。
雑誌を読ませたいと思ったら、ちょっと目立つところに動かしてあげたり。
部屋のカギをかけ忘れた時に、カギをかけるイタズラもできて、
ネジは「あれー？カギかけたっけかなぁ、、」と、窓から帰宅したり。
で、そういったどうでもいいようなキッカケから、いろいろと
ストーリーが展開するのですが、これが、とにかくいいんですよ。
キモいけどいとおしい。そんな感じ。
前作の方がやや泣ける話だったと思うのですが、
今回もなかなかグっと来る話です。
ゲームとしては、途中数カ所、タイミングがシビアだったり、
スピード要求されたり難しいところがあるのですが、
何度か挑戦すれば大丈夫……かな？
あと、音楽もすばらしくGOOD。
このゲーム内には、架空の音楽アーティストやインディーズで活躍
しているホンモノのアーティストの歌なんかがテレビやラジオから
流れてきたりするんですけど、ササキトモコさんプロデュースの
セラニポージという、このゲームのためのアーティストがおりまして
（当初、架空のだったんですけど、リアルにも進出しましたね）、
これが大変いいんですよ。。
前作（ルーマニア#203）のボーカルは、ウィスパー系で大変に好み。
今作（ポロリ）は、同じアーティストながらも歌い手が
インディーズのCECILのボーカルさんに変わって、こちらも好み。
CHARAとか好きな人にはたまんないんじゃないでしょうか。
架空のTV番組には、連ドラから深夜の通販番組まで。
ラジオ番組も音楽番組や人生相談まで。
どれもすっとぼけた感じで面白いです（一部ストーリーに関わってくる）。
その物量たるや、もう、大変なことになっていて、
本編よりそっちが気になることも。よく作ったなぁ、と感心します。
微妙にキモいキャラ（なんていうか、テカってる）に、
拒否反応を示す人もいそうですが（偏見？）、だとしたらもったいない！
もし、機会があったら、ぜひ遊んでみて欲しいです。
あ、初代ルーマニアはPS2よりDC版の方がロード時間短くて快適です。
ポロリはPS2しか出てませんが、ちょっとだけロード時間気になるかな。。
まぁ、それは我慢の子です。