3すくみのバトルがやっぱり熱い『モンハンストーリーズ』現行機版を先行プレイ。ミュージアムモードでは3DS版時代を思い出して思わず涙が……

byゴジラ太田

3すくみのバトルがやっぱり熱い『モンハンストーリーズ』現行機版を先行プレイ。ミュージアムモードでは3DS版時代を思い出して思わず涙が……
 2016年にニンテンドー3DSで発売された『モンスターハンター』シリーズ初のRPG第1弾『モンスターハンターストーリーズ』。約8年のときを経て、高画質化に加え日本語、英語ボイスを収録。イベントがフルボイス化されるなど、大きくパワーアップして2024年6月14日にプレイステーション4、Nintendo Switch、PCで発売されます。
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『モンハン』に登場するモンスターたちの収集&育成を楽しめるRPG

 本稿ではニンテンドー3DSでプレイ済み、そしてテレビアニメも全話観てきた『モンスターハンターストーリーズ』マスター(自称)である筆者が、リマスター版の本作を再びプレイして冒険序盤のストーリー、さらに追加要素などを美麗に生まれ変わったゲーム画面とともに紹介していきます。
 本作の主人公は、モンスターと絆を結び共存しているライダーと呼ばれる一族。モンスターを狩ることを生業とするハンターたちとの価値観の違いから、ライダーたちは人里離れた場所で暮らしています。主人公たちを見てもらえるとわかりますが、まだまだ幼さが残る少年少女なんですよね。彼らが長い冒険や旅の中で、どのように成長し世界をどのように感じていくかも、本作を楽しむひとつの要素になっています。

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 主人公はまだライダーになる前でありながら、探検で発見したタマゴからリオレウスを孵すことに成功します。主人公に懐くリオレウスとともに村に戻ると、黒の凶気に侵されたナルガクルガが村を襲い甚大な被害を受けることに。このとき、主人公を守ろうとしたリオレウスが崖下に落ちていき消息不明になるんです。「ゲーム開始直後からリオレウスと戦える!」と喜んでいた矢先だったので、この展開はいろいろな意味でショック。さらに主人公の親友のひとり、シュヴァルにも悲しい出来事が起き、シュヴァルの価値観が大きく変わっていくことに。

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 それから1年。ライダーとしての資格を得た主人公は、ダン先輩にオトモンとの戦いかたやフィールド探索、そして調合などの指導の受けライダーとしての基礎を教わっていきます。当時はまったく気にしていませんでしたが、アイテムを採取するときに初代
『モンスターハンター』のころからおなじみの効果音が流れるんですよね。近年の作品ではほぼ聴く機会がない音だったので懐かしく感じでしまいました。この効果音を聴きたくて、ついつい採取しまくってしまいます(笑)。

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 そして本作における隠れた主役(?)でもあるナビルーの登場シーンも、高画質&フルボイスでよりコミカルで楽しくなっています。初めてナビルーを見た人の99%は「なんだよコイツ」と思うかもしれませんが、付き合いが長くなってくると本作にいなくてはならないキャラクターだと感じてくるはず。噛めば噛むほど味の出る、スルメのような存在と思っていただければ。

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 少しストーリーを進めると、主人公たちの前に黒の凶気に侵されたナルガクルガが再び現れます。ライダーとなり成長した主人公とナビルーの活躍で、今度は逃がすことなく倒すことに成功しますが、ここでバトルシステムについても軽く触れたいと思います。

 本作のバトルはパワー、スピード、テクニックという3種類の攻撃タイプが用意されていて、それぞれが強弱関係にあります。
  • パワーはスピードに弱い
  • スピードはテクニックに弱い
  • テクニックはパワーに弱い
 という感じ。簡単に言えばジャンケンのようなものですね。たとえば“ランポスはスピードによる攻撃が多い”というように、モンスターごとに使ってくる傾向が決まっているので、それらを読んでこちらも攻撃タイプを選択します。

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 モンスターが誰を狙っているかはターゲットラインで視認可能です。モンスターと攻撃がかち合った場合に“真っ向勝負”が発生し、上記で説明したパワー、スピード、テクニックの強弱関係が適用される、という流れ。真っ向勝負に勝つと与ダメージが増えて被ダメージが減るのでバトルは有利な展開になります。

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 それ以外にスキルを使った戦いかたもできるほか、バトル中に絆ゲージが最大になれば、オトモンにライドして絆技という大ダメージを与える必殺技のようなものも使用可能に。ですが基本は“モンスターの攻撃のクセを読むこと”なので、相手を知れば知るほどバトルが楽になっていきます。また、一方的に攻撃できるダブルアクションというものもあり、よりバトルを爽快に楽しくしてくれます。

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 と、バトルシステムについてはこのぐらいにしておいて、ナルガクルガを倒した主人公たちは、世界に異変を起こしている黒の凶気の謎を突き止めるため、ナビルーとともに広大な世界へと旅立つことになるんです。

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 冒頭でも述べたように、筆者はニンテンドー3DS版をプレイしてアニメも観ていたのですが、いろいろと記憶が蘇ってきて再びこの世界を冒険したくなってきました。高画質&フルボイス化のおかげで、当時のゲームとアニメが融合したような感覚で楽しめるので、これから『モンスターハンターストーリーズ』をプレイしたい、という人には最適の1本なのは間違いないでしょう。

 旅に出た主人公たちは、ハンターズギルドがある巨大な街、ギルデカランに到着します。そこでベテランハンターのリヴェルトと出会い、ハンターとライダーという、相容れないふたりがお互いの価値観を理解していき、ともに同じ未来へ向かって協力していくことになる展開もアツいんですよね。ふだんはおちゃらけてるけど、やるときにはやるリヴェルトは個人的に好きなキャラクターです。

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 インターフェース部分に関しては、ニンテンドー3DSでは下画面にマップ表示やタマゴ管理、武具の生産情報などが表示されていましたが、本作ではマップは画面右上に常時表示されるように。タマゴや武具情報なども、その都度画面が切り替わり表示されるようになっています。ここは新たにプレイする人はもちろん、当時ニンテンドー3DSで遊んでいた人もすんなりとなじめるはず、なお、筆者はまったく気にならないどころか「原作はどうだったっけ?」と考えることもなくプレイできました。欲を言えば、自分が現在いるマップの全体部分を大画面表示したかったな、くらいですかね。

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タッチパネルを活用したタマゴのふ化は、ボタン連打で行えるようになっている。

見ごたえ、聴きごたえ満載のミュージアム!

 ゲーム部分に関してはこのくらいにして、おつぎは新たに追加されたミュージアムについて。ミュージアムには初公開を含む200点以上のデザインアートやBGMが収録されていて、デザインアートには開発者のコメントが収録されているものも。『モンスターハンターストーリーズ』の世界がどのように作られていったのかが垣間見えるようになっています。

 そして初登場時に大きな反響のあったナビルーについてのデザインアートも多数掲載。どうやらナビルーのデザインは開発内部でも賛否両論だったようで……。と、キャラクターからモンスター、さらには世界設定など初公開の情報が満載なので、これらをじっくり鑑賞するだけでも楽しめます。

 実際、この世界の細部をより知ることができるデザインアートを順番に見てるだけで、気づいたらとんでもなく時間が経ってしまいました。3DS版をプレイしていたころを思い出し、思わず涙が……。ただ、デザインアートにはストーリー終盤のものまでガッツリ入っているので、未プレイの方は、まずはゲームを先にクリアーしてからミュージアムをじっくり楽しむほうがいいかも。

 また、原作では発売後にも定期的にアップデートが実施されて古龍種やエンドコンテンツ“蜃気楼の塔”、キャラクターエディットパーツの追加などが行われましたが、もちろんそれらもすべて収録されているのでご安心を。

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ゲーム中に登場するBGMもすべて収録されています。

 『モンスターハンターストーリーズ』は続編となる『2』もありますが、ストーリーの直接的なつながりはないので、『1』をプレイせずとも『2』を楽しむことはできます。しかし、『1』に登場したキャラクターの成長した姿が見られるといった部分もあり、『1』をクリアーしていればより一層楽しめる作りになっています。ぜひ『2』をプレイする前に『1』をプレイすることをおすすめします!
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