やり込み型シミュレーションRPGとしての位置づけを確立させた『魔界戦記 ディスガイア』の流れを継承する作品。前作と比べて、ゲームシステムの自由度が大幅に増加。ひとりの少女と、青年戦士の霊魂が織り成す心温まるストーリーは、いまも多くのファンの心を掴んでいる。
■ストーリー
海に浮かぶ小さな孤島「おばけ島」。
そこには去る戦いで命を落とした戦士「アッシュ」の霊魂(ファントム)と、ファントムを操る能力を持った少女「マローネ」が二人で住んでいました。
島には不定期にマローネ宛のボトルメールが流れてきます。
マローネはボトルメールに入れられた依頼書を受けて遂行し、報酬をもらう請負人(クローム)として生活しています。
マローネは霊を見ることができる能力のせいで、他人に「悪霊憑き」と罵られ、住む場所さえままなりません。
それでも優しく前向きな彼女は両親の「人助けをしていれば、いつかみんながマローネを好きになってくれる」という言葉を信じて、ボトルメールの依頼をこなすのでした。
当面の目標は報酬を集めておばけ島を買い取り、住む場所を確保すること。
アッシュとマローネの冒険が始まります。
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キャラクターの移動はマス目を基準としたヘックス制ではなく、キャラクターを中心に描かれる円の範囲ないで行われる。また、行動もターン制から、キャラクターごとの素早さ順に変更。敵味方が入り乱れる攻防が繰り広げられるようになった。
マローネ以外のユニットはみな実体をもたないファントム(霊魂)。彼らはマップ上の物体に“コンファイン(憑依)”することで実体化し、戦闘に参加する。コンファインできる時間は限られており、一定の行動回数が経過するとファントムが抜けてしまう“リムーブ”が発生。いったんリムーブしたキャラクターは、現在のマップをクリアするまで再びコンファインすることはできない。コンファイン&リムーブ時には、キャラクターによってさまざまな特殊効果が発動することから、プレイヤーはこの特殊効果を計算に入れながら、どの順番でどのファントムを投入していくか戦術を練る必要がある。
お馴染みの佐藤天平氏による秀逸の楽曲群は健在。とりわけ本作の楽曲群は、ファンの間でも非常に評価が高い。この他にも、ゲームクリア後の隠し要素探しなど、お楽しみ要素が満載。『ファントム・キングダム』で日本一ソフトウェアのタイトルを初めてプレイしたという人は、こちらも併せてプレイすることをオススメする。
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