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シリーズを新しい形へ昇華させた意欲作 |
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過去の『アトリエ』シリーズと比べてよりRPG的な要素を全面に押し出したタイトル。本作における“錬金術”は、戦闘中にアイテムを調合して使用、武器のカスタマイズなど、これまでとは異なる切り口で登場。これより、「ザールブルグ」「グラムナート」シリーズとは一味違った「イリス」シリーズが幕を開ける。
主人公・クレインは自然界の精霊“マナ”と会話することができる錬金術師。共に暮らし、高名な錬金術士であった祖母ダフネの死を機に、彼は木の精霊・ポポとともに旅に出る。もともと人付き合いも多くなく、子供扱いされることを嫌うクレインだが、大いなる運命を背負った少女・リイタと出会い、波乱万丈の旅のなかでたくましく成長していく。
戦闘はシリーズ初採用となるサイドビュー視点。敵味方が入り混じり、いくつかの行動パターンから選択して駆け引きを行う“コストターンバトル”が繰り広げられる。コマンド選択後、効果が発動する前に技を潰すこともできるため、操作キャラクターの特性を踏まえた上、どのタイミングで攻撃を繰り出していくかがポイントとなる。
従来のような調合は“ショップ調合”で楽しめる。登場アイテムは、材料を含めると300種類以上。システムは過去の作品に登場したなんでもありの“ラフ調合”と、アイテムの特殊効果が遺伝していく“従属効果調合”を活かしたもの。また、作られたアイテムに応じて多くのイベントが発生。サイドストーリーを楽しめるほか、これが新レシピ取得の条件になっていることも。
シリーズ最新作かつ続編である『2』の世界設定は、本作よりも過去。『2』に登場するフェルトとヴィーゼは、本作のヒロイン・リイタと同じく“ブランシモン”を名乗る。キーパーソンとなるイリス共々、両作品のストーリーがどのように絡み合うのか注目したい。
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公式サイトURL:http://www.salburg.com/products/a6/index.html
(C) GUST CO.,LTD. 2004 / Illustration:双羽 純 |
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