■発売元:スパイク・チュンソフト ■発売日:2014年1月23日
■希望小売価格:5980円[税込] ■プラットフォーム:プレイステーション3/Xbox 360
■ジャンル:オープンワールドスーパーアクション ■CERO審査:Z(18歳以上のみ対象)

『セインツロウ』シリーズといえば、ところかまわず銃をブッ放し、クルマに戦車、最新戦闘機を駆使して暴れ回る問答無用のド迫力クライムアクション。もちろん、本作でもそんな醍醐味はそのままに、さらにステキな要素がこれでもかと大増量!! 世界を征服してしまったエイリアンたちに、これまで以上に暴れられるスーパーパワーを引っさげて立ち向かうセインツの面々。いったい、どんな活躍をするのだろうか!?


武器や乗り物で爽快な戦闘を満喫できる『セインツロウ』。コミカル要素が多いのも特徴なのだ。


シリーズを通して主人公が所属するのはセインツと呼ばれるギャング集団。しかし今回は……!?

これまでのシリーズでは、街に蔓延るギャングたちの壮絶な抗争を描いていた『セインツロウ』。しかし、最新作である『Ⅳ』の敵は、なんと地球を侵略しにきたエイリアン! さらにそれを向かえ撃つのは、ギャングからアメリカ大統領へと登り詰めた"セインツ"のリーダー(主人公)とその仲間たち。物語序盤では相当な劣勢を強いられ、バーチャルスティールポートという仮想世界へ閉じ込められてしまうのだが、黙ってやられているセインツたちではない。いつもの軽いノリで極悪な宇宙人を叩きのめせ!

前作からの活躍で民衆の支持を得たギャング集団セインツのリーダーは、大統領に抜擢される。ホワイトハウスの人選もセインツが中心なのだ。

アメリカ合衆国の統治で忙しい毎日を送っていたセインツたち。だが、突如極悪エイリアン"ゼン"が襲来! 超剛力なうえに驚異的なテクノロジーによる兵器の数々で、アッというまに街を占領してしまう。彼らに捕らえられたセインツたちは仮想空間"バーチャルスティールポート"へ送られてしまうのだった……。反撃のチャンスはあるのか!?

『セインツロウ』シリーズの最大の売りとも言えるのが、システム全般における自由度の高さ。自分の分身である主人公の見た目、命を預ける武器の数々、そして広大なオープンワールドを探索するのに欠かせない乗り物たち。そのどれもが、カスタマイズ可能で自分の好みを細かく設定できるのだ。膨大な設定を好きなだけいじり倒そう!

主人公の姿はかなりの細かさで変化をつけることが可能。性別、顔つき、体型、髪型はもちろん、目鼻口耳といったパーツの細部まで調整することができる。もちろん、前作同様、股間や胸など"アピール"な部分までいじれちゃうのだ。

カスタマイズを駆使すれば絶世の美女から、おデブなイケメン、謎のメタリックマンなどなど、多彩なバリエーションの主人公を生み出せる。もちろんイベントシーンにも反映されるのだ。

前作でも好評だった武器強化ができるカスタマイズのシステム。本作ではそのカスタマイズがより進化し、とびきりの自由度を得ている。単純に能力をアップするだけではなく、極端な性能の変化や形状、カラーなどを自分好みに調整できるぞ。

同じ武器でも形状を変えたり模様を変えたりが可能。形状が変われば弾そのものや着弾のエフェクト、効果音なども変化するのだ。

エイリアンの武器で、相手を膨張させて破裂させるレーザーガン。目が!

上は切りつけた相手を粉々のデータ破片にする格闘武器のエナジーソード。左は撃たれた相手や周りにいる人々が踊り出すという謎の兵器、ダブステップガン。このほかにもミョ~な武器が盛りだくさん!

ときには長距離を移動する手段、ときにはジャマな相手をブチのめすゴキゲンな相棒である"乗り物"。広大なバーチャル・スティールポートを移動するには、数々の乗り物のお世話になることだらろう。なかには乗り物を使ったアクティビティもあるので、見つけたら挑戦してみるといいぞ。

シリーズ初登場となる"XLシリーズ"。巨大なタイヤで爆走し、並のクルマならペチャンコにできる。

エイリアンの技術で作られたと思われる謎の乗り物。人間の2~3倍の巨大さで、強力なロケットランチャーや格闘で攻撃をする。ジャンプジェットで飛ぶことも!

空中を飛行し、ホバリング形態にもなる便利なバイク。軽快なレーザーマシンガンによる攻撃も可能だ。

エイリアン"ゼン"たちが作り上げ、セインツを閉じ込めた仮想空間、それがバーチャル・スティールポート。シリーズでもおなじみの舞台、スティールポートがモデルにはなっているが、仮想世界であるため、いろいろと不思議なことが起きるようだ。そのひとつがスーパーパワー。詳細は不明だが、セインツたちの助けになる重要な能力のようだ。

冷気を発生させ、高速で走り飛ぶようにジャンプする。こういったスーパーパワーを使ったアクティビティもあるぞ。

街中に散らばる"クラスター"を集めて、スーパーパワーを強化することも可能。新たな力を手に入れろ!

アップグレードすれば敵がテレキネシスで投げてきた物をキャッチすることも可能。

人やクルマなどを持ち上げて、振り回すことのできる能力。敵の集団に大きなクルマを投げつければ、まとめて倒すことができる。

目にもとまらぬスピードでダッシュするスーパーパワー。単純だが邪魔なクルマや物体を弾き飛ばして走れる。

短距離なら並のクルマよりも速く走れるのも利点。使い勝手のいいスーパーパワーだ。

力を溜めることで高さを調整可能。壁を蹴って飛び上がることもできる。

超絶な脚力でビルを飛び越えるほどのジャンプをする。高い位置へ登りたいときや、敵に囲まれて絶体絶命なときに効果を発揮する。

腕から出るエネルギーで敵を攻撃する。攻撃系のスーパーパワーには"エレメント"の要素があり、これを切り替えることで、性能を変化させることができる。炎なら敵を燃やしたり、フリーズなら凍らせる……といった攻撃が可能になるぞ。

各属性のエレメントはそれぞれに特殊な効果を持っている。アップグレードで範囲も広がるぞ。

アクティビティとは特殊な条件下で行われるミニゲームのこと。エイリアンとの抗争に疲れたら、一息ついて街に散らばるアクティビティにチャレンジするのもいい。シリーズでおなじみの要素だが、本作からはスーパーパワーを使ったアクティビティも新登場している。肩肘を張らずに気軽に挑戦してみよう!


プラットフォーミングリフト

ゼンのシステムを脅かすアクティビティ。数多くのプラットフォームにジャンプしてゴールを目指す。より速く、より中心に近く着地することで、多くの経験値やキャッシュを獲得できる。


段階的に攻めてくる敵を撃退する大会形式のアクティビティ。攻撃は格闘のみで、最後は強力なボスとの一騎打ちとなる。こちらもスーパーパワーを駆使して難関を乗り切ろう。


テレキネシスメイヘム

テレキネシスで鉄球を吹っ飛ばし、破壊をくり返すアクティビティ。専用の巨大鉄球を振り回して目に入る物すべてを破壊しまくろう。鉄球は複数存在するので豪快に投げても大丈夫!


ゲンキ博士のブッ殺し大会

前作でも人気だったテレビ番組風のアクティビティ。今回はテレキネシスを使ってターゲットに人や物を投げ入れるのが目的。ハイスコアを目指してどんなものでも投げ入れてしまおう。

新たな自由を手に入れたセインツが"自由を取り戻す"お話に注目!

ここからは『セインツロウⅣ』の発売に期待するインプレッションを掲載。
前作から大きく変わった点に注目だ!

オレも昔はワルだった……なんて言うヒマもなく大事件勃発!

 『セインツロウ』シリーズと言えば、ストリートギャングたちの血みどろの抗争と、妙におバカな空気感の混ざり具合が心地いいオープンワールドクライムアクション。しかし、最新作の『Ⅳ』では、かな~り状況が違う! なんと、成り上がったり落ちぶれたりをくり返していたギャング集団のサードストリートセインツは、ついに民衆に認められ、アメリカ合衆国を統治。さらにセインツのリーダーが大統領になっているという、トンデモナイことになっているのです(笑)。もともと前作では、セインツ幹部のショーンディやピアースがテレビCMに出演したり、ジョニー・ギャットが映画に出演予定だったりと、ギャングとは思えないメジャーな存在になっていたのですが、ここまで成り上がってしまうとは! まさに世はセインツ一強の時代。アメリカンドリームとはこのことか! ……でもそれは『Ⅳ』の最初の部分だけ。そう、とある事件が勃発します。 宇宙人……きちゃった。

ホワイトハウスで喫煙、飲酒のセインツたち。連中の人柄はあまり変わってないようです(笑)。

大統領になったセインツへのサプライズにエイリアンの襲来。マッハでやってきた盛者必衰。サイクルが早すぎじゃね?

新たな敵には新たな力で対抗! スーパーパワーと新装備!!

 人間の3倍はありそうな巨漢のエイリアンの集団"ゼン"。彼らは超絶な剛力と人類を遙かに凌駕した科学力、さらには超能力のような力まで持っているんだから、こりゃあ勝ち目がない。さすがのセインツたちもまとめて囚われて、仮想空間であるバーチャル・スティールポートへ閉じ込められてしまいます。しかしながら、過去に何度も追い詰められてそのたびに復活を遂げたセインツの連中がおとなしく捕まっているワケがありません。仲間の天才ハッカー、キンジーらの助けにより、大統領みずからがスーパーパワーを駆使して反抗作戦に出る! ……とここまでが、本作のストーリーの大まかな流れになっています。

 まあ、ぶっちゃけ全身チート級のエイリアンが相手なのですから、いままでのギャングを相手にしていた武器なんかじゃ、まったく歯がたたない。そんなわけで『Ⅳ』では強力な武器や乗り物、スーパーパワーが数多く登場します。とくに前作以上に細かく改造できる武器には大注目! 見た目をギターケースにしたり、かなり強引な改造ができるようです。また、ゼンたちの使っている武器や乗り物も奪って使えるようなので、こちらにも期待ですな。撃った人々が宙に吸い上げられていくアブダクションガンなど、いかにもエイリアンらしい武器には胸が躍ります。う~ん、早くアブダクりたい(笑)。そして、もうひとつ忘れてはいけないのがスーパーパワー。この特殊な能力はエイリアンの武器以上に強力で便利。ぜひ使いこなして、エイリアンどもを追い出しましょう!

個人的に大注目のアブダクションガン。お空に消えてく人々はどこへいっちゃうのかしら?

エイリアンテクノロジーで作られたホバー型タンク"DESTRUCTOR"。主砲にレーザービーム、レーザーマシンガンと武装が盛りだくさん。

デス・フロム・アバヴという空中から拳を地面に叩きつける大技。アップグレードしだいでは、街のひと区画を巻き込む大爆発を起こすことも可能とか。スゲェ。

バフと呼ばれる補助系の能力。武器に各種の属性を載せることができ、銃弾で敵を燃やしたり、凍らせることも可能。また、体に纏わせて近寄る敵を攻撃するのにも使える。

出世しても相変わらず! ユニークなセインツのメンバーたちが帰ってくる

 『セインツロウ』シリーズの独特なユルいノリも健在なご様子。シリーズのレギュラーともいえるショーンディ、ピアースはもちろん、前作で大活躍だった元FBI出身のハッカー、キンジーも引き続き登場。また、敵ギャングのひとつであったデッカーズの天才ハッカー、マット・ミラーも味方として登場。仮想世界で死闘をくり広げた強敵だが、味方になるとなれば心強い。キンジーとは犬猿の仲なので、そちらのやりとりも気になるところです(笑)。そして、忘れてはいけないのが、前作の序盤で死亡(行方不明?)していたはずのジョニー・ギャットがついに復活! 超絶にタフでメチャ強い相棒の復活劇はどのように演出されるのか? こちらにも目が離せませんですな。彼の暴れっぷりが、また見られるのは本当に楽しみです。もうひとつ気になるのが、副大統領として登場する実在の俳優キース・ディビッド。そのままの名前で出演しています。前作で実名出演していたバート・レイノルズ(スティールポートの市長役)のようなサプライズですな。キース・ディビッドは『遊星からの物体X』に出演し、舞台でもトニー賞にノミネートされる人物。じつは『セインツロウ』シリーズとは縁が深い人で『セインツロウ』、『セインツロウ2』でセンイツの元リーダー、ジュリアスの声優を担当していました。その辺のからみもネタとして登場するのか……期待してしまいます(笑)。

前作のDLCではクローン化されたり、なにかと復活を匂わせるエピソードがタップリだったジョニー。トレードマークのグラサン姿でどんな復活を遂げるのか?

毎度おなじみのイジられ役、ピアース。ジョニーに変わってナンバー2的なオイシイ役所だったが、ジョニーが復活する『Ⅳ』では……どうなる?

13種類のDLCが最初から同梱! バーチャル・スティールポートを堪能しまくれ!

 最後に注目したいのが、日本で発売される『セインツロウⅣ』だけの特典、13種類のDLC! 本来ならば有料のコンテンツなのですが、最初から同梱されているというお得なパッケージとなっています。もちろん、お値段はそのままなので安心(笑)。ただし、最初から強力な武器や乗り物も使えてしまう可能性があるので、エイリアンとの戦いをぞんぶんに堪能したい方はご注意を。

 さて、長々と書いてきましたが、本作の楽しみ方は、まさに人それぞれ。ひたすら乗り物を収集したり、アクティビティをやり込んだり。もちろんメインのストーリーにだけ集中してもいいし、武器を気の済むまでカスタマイズしてもいい。主人公の姿はゲーム開始後も自由に変えられる(性別も!)ので、究極グラマラスなお姉ちゃんを目指したり、宇宙人より奇妙なオンリーワンを作り出すのに熱中することもできます。そう、まさに自由。エイリアンに監視されながら、この奇妙な自由を存分に堪能しましょう(笑)!

 ……そうそう最後にひとつ、本作ではなんと、主要キャラクターとのロマンスも可能になっているようです。美人でスタイリッシュなショーンディや意外にかわいいキンジーか? それとも……おっさんのベン・キング? う~ん、これも自由なんだな(笑)。

DLC:エンター・ザ・ドミナトリックス

DLC:スーパーセインツパック

DLC:パイレーツパック

DLC:GAT Vパック

キンジーとのロマンスシーン。意外にも大胆な彼女に主人公も困惑?!

かつてはライバルギャングのボスであり、本作では首席補佐官となって味方になったベン・キング。そんな彼ともイイ仲になれる!? もう、好きにすればイイジャナイ。