G510sにはプログラム可能な18個のGキーが搭載。ひとつのキー当たり3種類のモード(M1-M3)切り替えで最大54通りものボタン割り当て、マクロ設定ができる。PCとは毎秒500回で高速通信を行い、一般的なUSBキーボードの最大4倍ものスピードでコマンド入力可能。キーにはダブルUVコーティング加工を行い、高い耐久性を実現。パームレストには疎水性に優れたコーティング加工を施し、ゲーム中の手のべたつきが軽減される。バックライトは1600万色対応のRGB LEDで好みのカラーに設定可能。ゲームステータス、チャットメッセージ、時間計測、システム情報などをリアルタイムで“GAMEPANEL LCD”から得ることができる。
高音質なサウンドはもちろん、イヤーカップは厳選されたスポーツパフォーマンスの布で覆われており、長時間の使用後も快適でソフトなタッチが保たれ、耳などの痛みを和らげる。また、布製イヤーカップは簡単に取り外し、洗濯することができる。マイクは、周囲の雑音をブロックして、相手にクリアーな音声を伝えるノイズキャンセリングマイクを搭載。使用しないときは折りたたんでおくことが可能だ。
――まず、発表会(2013年4月18日に東京都秋葉原のUDXにて開催。詳細は【こちら】)の手応えはいかがでしたか?
エティシャン ラバーニ氏(以下、エティシャン) 発表会という場で、日本の方々に直接、新ブランドの構想と新製品の発表を行うことができて、とてもうれしく思っています。発表会後もいい反応があって、手応えを感じました。
■拡大するPCゲーム市場で、若い世代にも訴求したい
――新ブランド“Logicool G”を展開する理由として、ロジクール製品イメージをさらに強固なものしていきたいという狙いがあると思うのですが、世界、とくに日本ではロジクールのゲーマー向け製品のシェアはもともと高いと伺っています。
エティシャン ありがたいことに、その通りです。まず、高いシェアを獲得できている理由として、製品の品質が評価されているためだと思いますし、我々自信も自分たちの製品が世界でいちばんいいものだと強く信じています。日本ではロジクールの竹田芳浩代表取締役社長を中心に、スタッフががんばってくれている成果だと思います。
竹田社長 エティシャンも述べていましたが、製品には自信を持っています。ユーザーの方々にも評価いただき、ゲーミングコミュニティなどでも口コミで広めていただけている、というのが大きな理由だと思います。
エティシャン “Logicool G”を展開する狙いについてですが、PCゲーム市場が拡大傾向にある、ということが大きな理由です。家電市場は世界的に成長が鈍化していますが、PCゲーマー向けの周辺機器は成長を続けています。ある調査によると、2010年から2012年にかけて、PCゲームの周辺機器の市場は世界で約24%、日本ではさらに約36%も拡大しているそうです。その理由としては、インディーズ系開発者にもゲーム製作できる機会が増えたことにより、ゲームが多様化したこと、若い世代でのe-Sportsの人気上昇、オンラインでゲームが手軽に購入できる環境が整いつつあることなどが挙げられます。PCゲームは、もはやニッチなものではなくなりつつあり、それはつまり、今後も成長するマーケットだということです。
――今後はもっと新規のゲーマーも増えてくる可能性がある、と。
エティシャン その通りです。そういった市場に、我々が自信を持ってオススメできる高品質な製品を“Logicool G”ブランドとして、コアゲーマーだけではなく、若い世代にもよりわかりやすくアピールしていくことが狙いです。
竹田社長 我々は“Logicool G”をコアゲーマーの以外にも広めたいと思っていますので、店頭展示も強化して、より多くの方々に手に取っていただけるようにやっていきます。
■“Logicool G”シリーズはいままで以上にパーフェクトな製品
――“Logicool G”の新製品は、どんなコンセプトで開発されたのでしょうか。
エティシャン 今回の“Logicool G”のコンセプトは、ゲーマーの方々に最高のものを提供したい、ということです。とにかく、これまで我々が研究してきた“SCIENCE(科学)”をすべて注ぎ込み、いままで以上にパーフェクトな製品になったと自負しています。
――発表会でも“SCIENCE WIN”というキーワードを掲げていらっしゃいました。
エティシャン はい、“Logicool G”製品のセンサーやボタンなど各機能には、ゲーマーの方々がベストなパフォーマンスを発揮できるよう、サイエンスやテクノロジーが詰まっています。そういったサイエンスやテクノロジーに加え、我々がこれまで培ってきたノウハウを製品に反映することで、他社より優れた製品になったと自信を持っています。その成果の一例として挙げたいのがマテリアルです。ゲーミングマウスであるG700sやG500s、G400sのパーム表面は、疎水性に優れたコーティング加工を行い、ゲーム中の手のベタつきを軽減できる仕上がりになっています。接触、使用頻度が高い人差し指、中指のボタンには指紋や汚れを抑えるコーティングを、さらにはサイドグリップには長時間のゲームプレイをサポートするドライグリップ(G700s, G500s)とソフトグリップ(G400s)を採用しています。また、別の例を挙げると、光学式マウスであるG400sの“デルタゼロセンサー”もそうですね。このデルタゼロセンサーを搭載したことにより、安定した精度の高いコントロールを実現します。ヘッドセットに関しても、これまでヘッドホンは音楽用、ゲーム用などと用途によって使い分けていたと思うのですが、今回のヘッドセットは音楽を聴いても快適に楽しめるようなものになっていると思います。
――どこを取ってもコアゲーマーも納得する高性能な仕上がりになっているということですね。耐久性もかなり上がっているようですが。
エティシャン はい。飛躍的に向上しています。
――デザインも洗練されている印象を受けます。
エティシャン ありがとうございます。ですが、我々の製品は、どれも何らかの理由、目的があってデザインされているのです。
――デザイン優先ではない、と。
エティシャン はい。たとえば、ボーダー状になっているコーティングですが、これも手にフィットしやすいことを考慮して、こうなっているのですが、デザイン的にもいいですよね? マウスやキーボードの形に関しても、手の動きやメカニズムを研究し、最大の快適さを追求した結果に基づいてデザインされているのです。
――これまでの製品からゲーマーからのフィードバックもいろいろあったと思うのですが。
エティシャン もちろん。今度はキーボード(G510s)を例にさせていただきますが、頻繁に使うキーの文字が消えやすい点を改善してほしい、という、という声がこれまで多くありました。そこで我々は、キーにはダブルUVコーティング加工を行い、高い耐久性を実現しました。ただ、通常ではUVコーティングをすると滑りやすくなるのですが、滑りにくい加工も施しています。また、キー入力自体の耐久性も飛躍的に向上しており、5000万回の打鍵に耐える強度を実現しました。
――しかも、“Logicool G”全製品の保証期間が3年間。一度購入すると、なかなかつぎの同社の製品を購入してもらえないのでは?(笑)
エティシャン そうかもしません(笑)。
――最後にメッセージをお願いします。
エティシャン PCゲームは、ひとりでプレイするものではなく、みんなで、チームでプレイするものが多くなるなど、昔と比べて変わってきました。女性ゲーマーも増え、PCゲームを通じて、友だちができたりといったことも当たり前になってきています。快適なPCゲーム体験に我々の製品がお役に立てれば、これほどうれしいことはありません。“Logicool G”シリーズを使っていただければ、いままでにない快適さを実感していただけると思います。