ノートPC『ALIENWARE M17x』とデスクトップPC『ALIENWARE Aurora』は、新パーツを搭載して大幅なパワーアップを遂げた(前回の記事参照)。ゲーミングPCとしてさらなる飛躍を遂げたわけだが、その活躍の場をゲームのみに限定するのはもったいない。その性能の高さは、創作活動やホームシアター、友だちとのコミュニケーションなど、幅広い用途に活用できるのだ!
『M17x』と『Aurora』は、どちらも購入時のカスタムでBlu-rayドライブを選択できる。フルHD液晶ディスプレイもセレクト可能なので、市販のホームシアターキットを接続すれば、簡単にフルHDホームシアター環境を構築できるぞ。映画ファンなら、Blu-ray観賞用ハードとして活用するのもオススメだ。
PCのサウンド環境はマザーボードに依存することが多い。パーツを増設して性能を向上させることもできるが、ALIENWAREが採用しているマザーボードは標準で7.1chサラウンドシステムに対応している。臨場感たっぷりの音場を体感しよう。
『M17x』と『Aurora』は”インテル ワイヤレス・ディスプレイ”に対応している。専用アダプターを接続した大画面テレビに、PCのコンテンツを無線で転送できるぞ。大人数でコンテンツを視聴したいときに便利。
プロジェクターで映画鑑賞をするときは照明を落とすことが多いが、この暗さにLEDイルミネーションがベストマッチ。キーボードやマウスも光るので、暗い中でも操作がしやすいという利点もある。
動画投稿サイトや自分のブログなど、いまはオリジナル動画をどんどんインターネット上に公開する時代。自分の作品を世に発表したいと思ったら『ALIENWARE』の出番だ。最新CPUの搭載によって処理速度は一気にアップ。大量のデータを一度に扱っても動作が不安定になることはなく、感性次第で長編大作ムービーだって作れてしまうぞ。
PCの性能を最大限に引き出せるビデオ編集ソフト。新開発の“TrueVelocity Engine”により、従来のバージョンと比べて各種の処理が大幅にスピードアップしている。ハイスペックな『ALIENWARE』と組み合わせれば、HDビデオの編集もスムーズに行えるぞ。多数の機能が映像編集をサポートしてくれるので、初心者でも使いやすいぞ。
←↑ふたつの画像を比べると、作業スペースの広さの違いは一目瞭然。広ければ広いほどカットのつなぎなどを見渡しやすいので、作業効率がアップ!
映像や画像などを素材を用意して、画面の指示に従うだけでハイクォリティーな映像を作成できる多数の機能を搭載。用意した映像の長さに合わせてBGMを自動的に編集する”Magic Music”や、選択した画像でスライドショーを生成する“Magic Motion”などを活用しよう。
同社が運営しているオンラインコミュニティ“DirectorZone”にアクセスすれば、世界中の『PowerDirector』ユーザーが作成した素材を無料でダウンロード可能。その数はなんと10万種類以上! ほかのクリエイターが公開しているタイムラインを観察することで、編集テクニックを勉強できるぞ。
性能の高さを活かせば、さまざまなエンターテインメント用途に活用できる『ALIENWARE』。動画や画像、音声などを管理できるソフトを使いこなせば、『ALIENWARE』の使い勝手は大きく向上するぞ。ひとつの機能に特化したソフトではなく、統合型ソフトをインストールしておくといいだろう。
ビデオ編集や画像の管理などのほか、CD・DVDなどへのデータ書き込みに対応した統合型ソフト。Blu-rayビデオの作成や市販のBlu-rayソフトを再生可能なオプションも、別売で用意されている。PCをBlu-rayレコーダーとして活用したい場合に利用しよう。
Roxio Creator 2011の注目ポイントといえば3D立体視機能。赤青フィルムのメガネを使うオーソドックスなタイプのほか、NVIDIA社の最新機能“NVIDIA 3D Vision”にも対応している。購入時のオプションでNVIDIA 3D VISIONでの3D立体視対応モデルを選択できる『ALIENWARE』と、相性はピッタリなのだ。
↑最新の3D技術に対応。手持ちのDVDをリアルタイムに3D変換することも可能。
↑ビデオ編集やDVD作成を行えるほか、データをiPadやiPhoneにラクラク転送できる。
↑CDやインターネットラジオの音源を、一般的なオーディオフォーマットに変換できる。
↑CDやDVD、Blu-rayへの安定した書き込みが可能。セキュリティに優れたディスクの作成も行える。
上記のソフトなどを使えば、映像をiPhoneやAndroidケータイ用にエンコード(変換)できる。『M17x』と『Aurora』が搭載している最新CPUは4つのコアと呼ばれる部分で並列処理するほか、データ管理をスムーズに行う設計になっている。膨大な時間が必要だった大容量ムービーのエンコードも素早く行えるのだ。
強力なCPUを積んでいないとスムーズなビデオ編集は行えないが、『M17x』ならそのような心配は一切なし! デジタル7.1chサラウンドオーディオに対応しているので、サウンド面も優秀だ。
ALIENWAREが搭載している高性能なグラフィックボードは、3DCGの制作でも強力なパワーを発揮する。緻密な作業が発生する3DCG制作現場ではストレスは大敵。強力な3Dグラフィック描画機能と大容量のメモリを装備したALIENWAREを使えば、実写を超える超大作ができるかも!?
↑立体形状の作成や質感の設定など、3DCG制作に必要な機能が備わった統合型ソフト。キャラクター制作はもちろんのこと、建築物の完成イメージや工業的なデザインなど、幅広い現場で支持されている。機能を追加したStandard版、Professional版も用意されているが、Basic版でも十分に多機能だ。
↑プロのCGアーティストでも満足できるスペックを備えたALIENWARE。CGモデルの拡大や縮小、最終的な書き出し等がスピーディーに行えるのがうれしい。
スペックが低いと処理落ちしてしまうため、なるべく3Dグラフィックの描画に強いモデルがいい。『M17x』でも問題はないが、より高性能な『Aurora』ならストレスなく制作に没頭できるだろう。
これまでに挙げたものは、PCで味わえるエンターテインメントのほんの一部。新しい試みやシステムは今後もどんどん登場するはずなので、無限ともいえる楽しみがユーザーを待っているぞ。さすがにすべてを紹介するは不可能なので、ここではほんの一部をピックアップ!
『コミPo!』は3Dモデルのキャラクターを配置し、フキダシや背景を設定することで、誰でもマンガのひとコマを制作できるユニークなマンガ制作ソフト。キャラクターや背景、効果線といった素材データは豊富に用意されており、別途用意されるモデルデータの追加も可能だ。アイデアを練って傑作を生み出そう!
『Skype』は世界中で利用されているインターネット電話ツール。ヘッドセットを用意すれば、『Skype』ユーザー間で無料通話を行える。チャット機能やファイル転送機能も備えているので、幅広い用途で使用可能だ。
映像をストリーミングでライブ配信するのは難しいと思われがちだが、じつは意外と簡単に行える。『Ustream』のような無料サービスを利用するのがもっとも手っ取り早く、マイクロソフトが配布している『Expression Encoder 3(無償版)』などを使うという手もあるぞ。
モバイルゲーミングPC『ALIENWARE M11x』が搭載しているLEDイルミネーションの美しさを検証しようというこの企画。
イルミネーションの名所をめぐって『ALIENWARE M11x』の光と比較する。前回は日比谷〜銀座周辺のイルミネーションと比較し、ひけを取らないことが明らかになった(なりましたよね)ので、後半は丸の内方面へと足を伸ばしていく。
とはいえ、方向がよくわからないので、とりあえずは人が多くて明るい場所を目指す。日比谷〜銀座間は大丈夫だったので、たぶん問題ないだろう。
【つぎからつぎへと撮影しまくり】
銀座が放つ高級感から抜け出し、たどり着いたのは有楽町の東京国際フォーラム。コンサートが行われるホールや会議室、美術館などが揃ったコンベンションセンターである。
東京国際フォーラムの正面入口付近は広場になっている。クリスマスまでの期間限定でイルミネーションが施され、さらに多数の飲食系ワゴン車が出展する屋台村イベントが行われていた。楽しそうな雰囲気にテンションが上がる。つぎのターゲットはここだ。

会場奥の大きなクリスマスツリーと『ALIENWARE M11x』を比較するため、ステージらしき場所に本体を置く。すると、近くのテーブルでご飯を食べていた男の子が興味深そうにのぞき込んできた。『ALIENWARE M11x』みたいにきらきら光るアイテムは、少年の目にはさぞかっこよく映っているだろう。
『ALIENWARE M11x』の輝きはクリスマスツリーにも負けてはいなかった。気をよくしてつぎのスポットへ移動。撮影スピードを上げていこう。
←すばらしい彩り。
↑『ALIENWARE M11x』にはかなうまい。
【今回の企画の弱点が浮き彫りに】
撮影は楽しく、気分が高揚しているので寒さはあまり気にならない。寒さでテンションが下がらなかったのは、何となく気づき始めた誤算を直視したくなかったからなのかもしれない。
イルミネーションは街路樹のような高い位置に取り付けられていることが多く、その場合は離れた場所からの写真、いわゆる”引きの画”が撮れないのだ。
撮影はひとりで行っているので、左手に『ALIENWARE M11x』を、右手にデジカメを持っての撮影が基本スタイル。アーチェリーで弓を引き絞っている様子を想像してもらうとわかりやすい。左腕を限界まで伸ばしたとしても被写体までの距離はたかが知れており、どうしても構図が単調になってしまう。
この日ほど自分の腕が伸びないことを悔やんだことはない。いや、まぁ人間なので仕方ないけど。
しかもこの体勢、すごくつらいのだ。筆者は貧弱な坊やの代表を絵に描いたような体型なので、すぐに左腕がぷるぷる震えだす。軽量の『ALIENWARE M11x』でなければ、この企画自体が闇に葬り去られていただろう。ナイス軽さ。ナイス小ささ。
『ALIENWARE M11x』を高い位置に固定できれば構図の幅がグッと広がるのだが、ちょうどいい高さに台があることなんてほとんどないし、いくらALIENWAREシリーズが多機能とは言え、さすがに飛ぶのは不可能だろう。
エイリアンなんだから飛べよと思ったが、飛ぶのはエイリアンではなくUFOのほうだった。エイリアン自身はたぶん飛べない。言いがかりをつけてしまって申し訳ない。
【ベストショットが誕生】
歩いていたらライトアップされた並木通りに出た。歩道のベンチに『ALIENWARE M11x』を置けば構図の幅が広がる。
喜び勇んで撮った写真がこれ。
個人的には今回のベストショットだと思っている。イルミネーションに彩られた街路樹と車のヘッドライト、『ALIENWARE M11x』という三者のコラボレーション。液晶ディスプレイに写り込んだイルミネーションの輝きもいい味を出している。光が迫ってくるようだ。
続いて、少し歩いた先で撮れた写真がこれ。
工場萌え、ダム萌えという言葉があるように、無骨なかっこよさにあてられる人も多い。やや写真がピンぼけしてしまったのは残念だが、それでも少年心をくすぐる一枚に仕上がったと思う。
なぜピンぼけしてしまったかと言うと、焦っていたから。この場所のすぐ横に交番があり、撮影中はおまわりさんにずっと見られていたのだ。
悪いことをしているわけではないとは言え、おまわりさんの視線プレッシャーはさすがにきつかった。いい写真を撮るためには、それなりのリスクを背負わなければならないということか。
↑タイトルは『東京の夜とALIENWARE』。気に入ったのでPCの壁紙として使っている。
まとめ
寒空のもと、約3時間かけて行った『ALIENWARE M11x』×イルミネーション撮影。やや強引ではあるが、結論として”やはり『ALIENWARE M11x』のイルミネーションLEDはかっこよかった”と断言したい。
カメラの腕が未熟な筆者がコンパクトデジカメで撮影してもそれなりに絵になったのだから、しっかりとしたカメラとテクニックがあれば、もっとイルミネーションと馴染んだ写真が撮れたのではないかと思う。
いろいろと改善点も見えたので、また挑戦してみたい。まずはデジタル一眼レフカメラを購入しようか。
いや、その前に、こういう撮影に付き合ってくれる友人を探そう。『ALIENWARE』でオンラインゲームを遊んで。