東芝の<レグザ>といえば、他社に先駆けて、ゲーム向けの機能を強化してきた“ゲーマー向け液晶テレビ”だ。とくに“表示遅延の軽減”は、まだ一般的なゲームファンが気にかけていなかったころから、<レグザ>がいち早く取り組んできたポイント。いまや、“低遅延といえば<レグザ>”は、多くのゲーム業界人やゲームファンの共通認識とさえいえるだろう。
 そんな<レグザ>の最新機種“4K<レグザ> Z9X”(2014年6月時点)。代を重ねるごとに進化を続けてきた<レグザ>だが、今回の進化は、<レグザ>史上でも群を抜いたものとなっている。こだわりの“低遅延”をさらに推し進めたのみならず、画質の追求、多彩な機能の強化など、大幅な進化を遂げた“4K<レグザ> Z9X”。はたしてその実力のほどは……? この記事でしっかり確認してほしい。

 今回、最新機種“4K<レグザ> Z9X”の実力を測るためにご登場いただいたのは、映画監督の山口雄大氏。山口監督は無類のゲーム好きでもあり、海外産のゲームを中心に、多くのゲームをやり込んできた本物のゲーム通だ。週刊ファミ通でコラムを連載していたこともあり、ゲームへの造詣の深さはご存じの人も多いだろう。
 そして映画監督として数々の映像作品を手掛けてきた、“映像のプロフェッショナル”だけに、映像品質を見極める目は、当然ながら極めて厳しい(ちなみに山口監督は、プライベートでも<レグザ>ユーザー。数年前に、DVDなどを家電量販店に持ち込んで、低遅延、高画質のレベルを実際に確認してから購入したのだそうだ)。
 新しい<レグザ>の実力を見極めるうえで、山口監督ほどふさわしい人物はほかにいないだろう。はたして監督の厳しい目は、最新4K<レグザ>の実力をどう見る……!?

映画監督。2003年『地獄甲子園』で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のヤングコンペ部門でグランプリを受賞。『魁!! クロマティ高校』や『エリートヤンキー三郎』など、とても実写化できそうにないギャグマンガを、あえて実写化することも得意としている。なお最新作の『アブダクティ』は、2013年のブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で、SILVER RAVEN(準グランプリ)を受賞。そのDVDは、特典映像満載で発売中だ。
人気格闘ゲームのシリーズ最新作。シリーズの集大成ともいえる内容となっており、多彩なゲームモードを搭載。また、ストーリーモードを除くすべての要素をプレイできる『基本無料版』(使用可能キャラクターは4人で、それ以外のキャラクターは有料で使用可能)も配信中で、こちらは120万ダウンロードを突破している。日夜オンライン対戦が盛り上がっている、いまもっともアツイ対戦格闘ゲームのひとつだ。

 液晶テレビでは、映像信号の処理が必要となる関係で、“表示遅延”、つまり実際よりも遅れて映像が表示される現象は、構造的に避けられない。しかしゲームをプレイする場合、この表示遅延は見過ごせない問題となる。なぜなら、ゲームでは、画面で起きている状況に対して、レバーやボタン入力で対応していく。ここで本来よりも遅れて画面が表示されるとなれば、その分、対応も遅れてしまい、大きな不利を負うことになるからだ。
 4K<レグザ> Z9Xでは、低遅延を追求し続けてきた<レグザ>の歴史の中でも“最速”となるレスポンスを実現した。その数値は、なんと約0.6フレーム=約10ms(“HDゲーム”モード、720p/1080p/1440p/4Kの60p入力時)――つまりわずか100分の1秒!
 さらに、4K<レグザ> Z9Xでは、テレビ側で高度な映像処理が必要な表示モードにおいても“低遅延”が追求されている。3D立体視のゲームを遊ぶ場合でも、遅延は約1.1フレーム=約18.3ms(720p/60Hz入力時)。また、補完フレーム生成によりなめらかな映像が楽しめる“ゲームスムーズモード”でさえ、約1.15フレーム=約19.2ms(4K60P入力時)の低遅延を実現しているのだ。そして、ゲーム映像だけでなく音声の低遅延を実現した“ゲームカラオケ”モードでは、約0.9フレーム=約15msの低遅延で、音ズレのない快適なプレイが楽しめる(HDMI®入力、60Hz映像、LPCM48kHz音声時)。カラオケや音ゲーを遊ぶ人にはうれしい機能だろう。

 まず触ってすぐに感じるのが、反応の気持ちよさ。僕も低遅延にはこだわりがあって、家では<レグザ>を使っているんだけど、この新しい<レグザ>は凄いですね。ボタンを押して、すぐにキャラが動くのが体感でもわかります。とくに格闘ゲームでは、この違いはかなり大きいですよ。テレビの差で、強さに差が出るっていうのは、確実にあると思います。
(その後FPS(ファーストパーソン・シューティング)のゲームなどをプレイしてみて)
 うん、FPSだと、視点移動がキビキビとできる感じがしますね。僕はとにかく視点移動が思い通りにできないとイヤなので、FPSではマウスをつなげて遊ぶくらいなんだけど、このテレビなら、操作入力と視点移動にタイムラグがまったくないので、凄く気持ちいい。
(試しにゲームモードをオフにしてみて)
 いやいや、これはダメだ!(苦笑) これはもう、一度使ったら戻れないね(笑)。
 週刊ファミ通編集部内でも圧倒的なシェアを誇る<レグザ>ですが、その編集部の<レグザ>ユーザーを代表して阿部ピロシが語らせていただきます! 山口監督がおっしゃっている通り、格闘ゲームやFPSなど、反応が生死を分けるジャンルのゲームだと、<レグザ>じゃないと話にならない、って感じですよね。でもそれ以外のジャンルでも、操作と表示のズレがなく、つねにジャストな感覚で遊べるのはたまらなく気持ちいいもの。4K<レグザ> Z9Xに慣れると、ほかのテレビじゃムズムズすると思いますよ。
一騎当千の爽快感で絶大な人気を誇る、人気アクションゲーム『真・三國無双』シリーズの最新作。操作可能な武将は、過去最多の82名! より進化したアクションに加えて、IFシナリオや外伝シナリオを含む奥深いストーリーも大きな魅力。PlayStation®4版では、シリーズで初めてフルハイビジョン対応となり、新世代機ならではの美しい映像が楽しめる。

 最新の4K<レグザ> Z9X/J9Xでは、“直下型広色域LED採用4Kダイレクトピュアカラーパネル”(※2)を搭載。従来機種よりもさらに色彩豊かな映像を実現している。また、低遅延を追求した液晶テレビでは、「画質は二の次」とされることが多かったが、最新の<レグザ>では、ゲームモードでも画質に妥協なし! 4Kパネルの美しさに加えて、前述の通り、補完フレーム生成による滑らかな映像が楽しめる“ゲームスムーズモード”でも、約1.15フレーム=約19.2ms(4K60P入力時)の低遅延を実現している。さらに、“クロマフォーマットALL4:4:4”映像信号処理により、繊細な色の変化など、ゲーム制作者のこだわりをそのまま正確に再現。鮮やかな色彩でゲームが楽しめるのだ(720p/1080p/1440p/4Kの60p入力時)。

 うーん……凄いね! PS4™世代のゲームだと、こんなに細かいところまで描き込まれているんだなぁ。家で使っている<レグザ>では気づかなかったところまで見えてくるということは、これは、4Kパネルの威力ってことなのかな。思わず立ち止まって見入ってしまうので、ゲームが進まなくなる(笑)。
(そのほか、PS3™のゲームなどもプレイしてみて)
 改めてじっくり見ると、PS3™のゲームも、じつはこんなにがんばっているんだな、という感じです。やっぱり僕は、どうしても映像の作り手として見てしまうんだけど、このゲームを作った人の本当の意図どおりの映像ってこれなんだろうな、って思わされます。映像として、不自然に細かく描かれているのではなく、凄く自然で、滑らかな絵。グラデーションがキレイでコントラストが効いているから、光や水の表現も自然に見えますね。
(4K解像度のPC版『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』をプレイしてみて)
 これは凄い……! 僕はPCゲームも好きで、Steam™でダウンロードしたタイトルをよく遊んでいるんだけど、最新のPCゲームって、本当はここまで凄かったんだ(笑)。箱庭系のゲームなら、ひたすら世界を歩き回っているだけでも楽しいですね。ゲームって、基本的にパンフォーカス(※)で作られていて、画面内の全部にピントが合うから、映画よりもさらにごまかしがきかないんですよ。4Kだと、遙か遠くの細かいところまでクッキリ見えるから、ゲームを作る人はたいへんだろうなぁ。でも逆に言えば、いまのゲームは、4K対応テレビじゃないと真価を発揮できない、ということでもあるわけですよね。……4K<レグザ>、猛烈に欲しくなってきた(笑)。

※パンフォーカス……写真・映画撮影の用語。被写界深度を深くすることによって、近距離から遠距離までピントを合わせる方法。

 より快適にゲームを遊ぶため、“低遅延”を第一に考えて<レグザ>を選んだ僕ですが、ゲームの魅力として、“映像の美しさ”も外せない要素です。最近では1080p=フルハイビジョン対応のタイトルも増えていますし、PS4™時代になれば、その流れはさらに加速するでしょう。どんどんキレイになっていくゲームの映像をより美しく楽しみたい、でも低遅延も妥協したくない……そんなジレンマに応えてくれる4K<レグザ> Z9Xは、PS4™世代のゲームファンにとってのスタンダード機になりそうですね!
世界的人気を誇るAAAタイトルの最新作。本作では、広大な海洋も含め、途方もない広さのオープンワールドを自由に冒険可能に。PC版では4K解像度出力が可能で、本作ならではの、とことん緻密に描き込まれた世界を堪能できる。

 とことんゲームファンのニーズに応えてきた<レグザ>シリーズ。最新の4K<レグザ> Z9Xでも、どんな嗜好を持ったゲームファンでも満足できるよう、多彩なモードが搭載されている。まず何と言っても大注目なのが、4Kゲームへの対応。PCゲームでは、4K解像度でプレイできるタイトルがどんどん増加している。いままでのゲームとは次元の違う、4Kゲームならではの臨場感は、ゲームファンならば体験しておくべきだろう。
 そのほかにも、なんとPlayStation® Vita TV(※3)接続時専用の設定も用意された“ポータブルゲーム”モードや、SD解像度のゲームを鮮明な映像で表示する“SDゲーム”モードなど、さまざまなゲームを、適した設定で楽しむためのモードが搭載されている。ここまで徹底してゲームファンを満足させてくれる液晶テレビは、4K<レグザ> Z9Xを置いてほかになし!

 低遅延も、高画質も、存分に堪能させてもらいました。僕が自宅で普段使っている<レグザ>は、家電量販店でじっくりいろいろな機種を見比べて、納得して購入した機種なので、満足していたし、最高のテレビだと思っていました。でも実際に、最新の4K<レグザ> Z9Xを見てしまうと……(苦笑)。正直な話、「家庭用テレビで4Kなんて必要なのかな?」と思っていたのですが、一度見てしまうと、やっぱりこれはもう戻れないな、という感じです。4Kの『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』の緻密さ、ライティングの表現は凄かったなぁ。……いまから家に帰って、妻を説得しようと思っています(笑)。
 低遅延や高画質も文句なしだけど、個人的に気に入ったのは、このテレビが、細かいニーズまできちんとケアしてくれているところです。僕はゲームも映画も、昔のものから最新のものまでたくさん持っています。それを今のテレビで見ると画質がキツいんだけど、でも単にHDでキレイに見せてくれるだけでもダメなんですよね。映画なら映画らしさ、その作品にあった“ルック”というのがある。4K<レグザ> Z9Xなら、SDゲームモードだったり、いろいろな設定だったりで、自分の思いどおりにこだわれるんですよね。ここまで細やかにゲームファン、映画ファンのことを考えてくれているテレビって、なかなかないですよ。
 ルーカスフィルムが推奨する“THXシアター”というものがあります。これは、映画の製作者が望むベストな状態で上映するという基準システムです。しかし、ゲームには現在そういうものは存在しません。つまりそのゲームの製作者たちが推奨する環境の基準がわからなくなっているわけです。そこでこの4K<レグザ> Z9Xの登場により、本来そのゲームが持っているポテンシャルが最大限発揮され、製作者たちの意図したことを伝えることができるのではないか。この4K<レグザ> Z9Xが、これからのゲームの基準を図るシステムになればいいと思います。
 今回、山口監督には、ゲームを快適に、楽しく遊ぶための機能を中心に体験してもらったが、4K<レグザ> Z9Xの魅力はそれだけではない! 4K<レグザ> Z9Xの4Kパネルは、当然ながら、ゲームだけではなく、テレビや映画など、あらゆる映像を驚くほど美しく見せてくれる。視聴する作品に適した設定を提供してくれる“コンテンツモード”には、“ビデオ”“シネマ”“アニメ”などが用意されており、たとえば“アニメ”なら、地デジやブルーレイディスクのアニメはもちろん、昔のセルアニメもキレイに見せてくれる。
 また4K<レグザ> Z9Xシリーズでは、事前に録画設定をせずとも、過去の見たいテレビ番組をすぐに視聴できる“タイムシフトマシン”(※4)など、テレビ視聴をより楽しくする機能も満載されている。あらゆる点で進化を遂げた4K<レグザ> Z9Xは、いままでにない、新しい世代のエンターテインメント体験をもたらしてくれるマシンだと言えるだろう。
最新<レグザ>では、ついに40型サイズの40J9Xでも4Kパネルを採用。“自分専用の4K対応テレビ”として選択するのも、十分にアリだろう。
対応のUSBハードディスクを接続すると、“タイムシフトマシン”機能が利用可能に。最大6チャンネル80時間分(※5)がまるごと録画されるため、ノーチェックだったけど急に気になった過去の番組を見る、なんてことも思いのままだ。さらにネットに接続すれば、“TimeOn”(※6)サービスが利用可能に。クラウド情報を利用して、録り貯めた番組の中からタレント名で検索して出演シーンを探したり、“Yahoo!の検索急上昇ワード”からもシーンを検索して知らなかったおもしろいシーンに出会ったり、といった楽しみかたも可能になる。

※1 倍速モデルにおいて
※2 84Z9Xは、高輝度エッジ型4Kパネル
※3 「PlayStaion®Vita TV」からの出力は720p
※4 タイムシフトマシン機能をご利用いただくにはお客様が初期設定をしていただく必要があります。またタイムシフトマシン機能のシステムメンテナンス用に設定した時間は録画が一時中断されます。40J9Xはタイムシフトマシン非対応です。
※5 録画時間は別売のタイムシフトマシン対応USBハードディスク(4TB)を使用し、HDレート(17Mbps)で録画した場合の目安です。
※6 TimeOnのご利用にはインターネットへの接続環境が必要です。

* HDMI®およびHDMI®ロゴは米国およびその他の国々におけるHDMI Licensing LLCの商標または登録商標です。
* Steam™およびSteam™ロゴは米国およびその他の国々におけるValve Corporationの商標または登録商標です。
* PlayStation®、PS4™、PS3™、PlayStation®Vita TVの商品名、サービス名およびロゴマークは、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの商標または登録商標です。