AKIBA'S TRIP2(アキバズトリップ2)|ファミ通.com

ようこそ、秋葉原(アキバ)へ!

 現実そっくりに再現された秋葉原を舞台に、道行く人を脱がしまくる――。そんなブッ飛んだ設定で注目を集めるのが本作『AKIBA'S TRIP2(アキバズトリップ2)』だが、肝心のゲーム内容はどうなっているのか。そこで、実際にゲームの序盤をプレイした情報を元に、オタク視点でのインプレッションをお届け。アキバ大好きっ子、集まれー!

プラットフォーム
PlayStation®3 / PlayStation®Vita
発売日
2013年11月7日予定
価格
PlayStation®3 ディスク版 ¥7,329(税込)/ DL版 ¥6,300(税込)
PlayStation®Vita VITAカード版 ¥6,594(税込)/ DL版 ¥5,600(税込)
ジャンル
アクションアドベンチャー
プレイ人数
1人
通信対応
なし
CERO
15歳以上対象
発売・開発
アクワイア
備考
キャラクターデザイン:ぽよよん・ろっく

俺がフィギュアに釣られて 吸血鬼もどきにされた件

 ゲームスタート直後から、衝撃的な展開! なんと俺は、謎の組織に捕まって改造させられてしまっていたのだ。等身大ヒーローの王道みたいな幕開けだけど、これがレア物フィギュアに釣られてホイホイ付いてきてしまった結果というのだから、かなり情けない。まぁ、そんなところも嫌いじゃないんですけどね。でもなんか悪そうな親玉からは、自分たちの手先になれみたいなコトを言われて、やっぱりピーンチ!
 しかし、ここでもお約束とばかりに隠れ家に突然の侵入者。見知らぬ美少女が、「ここから逃げるわ」と脱出の手引をしてくれる模様。一悶着の後になんとか脱出には成功するんだけど、ちょっと、俺の体が……。どさくさのうちに◯◯ができちゃったから、まぁいっか(詳しくは本編でご確認ください)。

 といった具合に幕を開けた俺の冒険。美少女ちゃん(雫っていう名前なんだって)に詳しく話を聞くと、俺を実験台にした奴らは“魔骸者(まがいもの)”という、人間離れした力を持った存在なんだとか。奴らは人間の欲望をエネルギーとして得るために、秋葉原の街を拠点に人々をさらい、仲間を増やしているらしい。格闘経験なんかゼロだけど、自分が魔骸者と戦わなければならないわけね、把握。こんな荒唐無稽な話、警察に言っても信じてもらえないよねー。幸い、オタ仲間と結成した、秋葉原の街の治安を守る自警団のメンバーも手助けしてくれるっていうからがんばれそうな気がしてきた。よーし、パパ、愛する秋葉原の街を守っちゃうぞー!

改造→戦闘→脱出→瀕死と、怒涛の勢いで幕を開ける物語。脱がして倒すっていう設定はバk……ユニークだけど、有無を言わせぬ説得力がある。ち、違うよ、俺は変態じゃない! 仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ!

狂暴な魔骸者には堕ちず、秋葉原の平和を守ることになった俺。見慣れた街を練り歩いてクエストを達成していくことで、物語が進行していくわけね。魔骸者たちと遭遇したら、バッキバキのバトルに突入!

ストリップアクションで魔骸者たちの服を脱がして倒せ!

日光に弱い魔骸者たちを倒す唯一の
手段が“着ている服を脱がすこと”。打撃で
服にダメージを与えてから、衣服(頭・上・下)を
剥ぎ取るのだ! 脱衣させるほどに強くなるので、立て続けに
脱衣する“連ストリップ”を成功させれば、さらにウレシイことも!?

ところで、ヒロインたちはどんな属性持ちなのかな? フヒヒ

 せっかくの秋葉原の街歩きがひとりじゃ寂しいと思っているそこのキミ、ご安心めされよ。俺こと主人公は、いっしょに戦ってくれるパートナー(=ヒロイン)と行動をともにすることとなる。複数人いるヒロインは、ルックスも性格も個性的なカワイコちゃん(死語)揃い。自分の好きな“萌え属性”に該当する子が見つかるハズだ。しかも最初のうちは、「どの子が好きなの?」とばかりに、しばらくいっしょに行動するイベントが用意されているので、じっくりと“俺の嫁”探しが楽しめる。うーん、至れり尽くせりッスな!

すべてが謎めいたクール美少女属性 刻風 雫(ときかぜ しずく)
(CV:三澤紗千香)

魔骸者たちから主人公を救い出した謎の少女。自分のことはあまり語らず、話す言葉はポツリポツリとしたものだけど、そこがまたミステリアスでグッド。白のワンピに日傘とか少女趣味すぎる気もしなくもないけど、カワイイから無問題(モウマンタイ)!

姉御肌な幼なじみ属性 鷺坂 登子(さぎさか とうこ)
(CV:斎藤千和)

格闘技大好きで、魔骸者たちとのバトルもこなすスポーツ女子。オタではないが、秋葉原周辺の女子大に通っているので周辺の事情には詳しいんだって。主人公とは幼なじみなこともあって、何かと世話を焼いてくる姉的スタンスだけど……!?

仕事のデキるお姉さま属性 霞会 志遠(かずがい しおん)
(CV:中村繪里子)

26歳にして製薬会社のCEOに就任した才女。魔骸者事件に関心をもっていて、事あるごとに主人公の前に現れ、手助けをしてくれるが、その目的はイマイチ不明。ちょっと腹黒さを感じるのは、中の人の影響も……おや、誰か来たようだ。

ツンツン属性の人気ネットアイドル Rin(CV:金元寿子)

秋葉原界隈ではその名を知らぬ人はいない程の人気ネットアイドルで、ファンを下僕と呼ぶ、強気もいいところな性格。序盤ではちょっとしか接点がないけど、思わぬところから主人公と関わりを持つことに。雫とも浅からぬ関係があるらしい。

選んだセリフで好感度が変化!

 行動をともにするヒロインによって、物語に微妙な変化があることを確認。しかも、ヒロインとの会話で選んだセリフ次第で、「ピロリン」みたいな効果音が鳴ることがある。これってやっぱりヒロインごとの好感度があったりするんですかねー!?(あります)。ちなみにこの選択肢、ヘンテコなセリフで好感度が上がったりするケースもあるので、まったく気が抜けない。お気に入りの子とのステキな結末を見たければ、周回プレイは欠かせませんなぁ(ニッコリ)。

パートナーと協力して、キメろ! “ユニゾンストリップ”!

バトル中にパートナーのゲージ(画面左上のやつ)が溜まると、強力な合体攻撃“ユニゾンストリップ”が発動可能! 威力も高いし、周囲の敵にもダメージを与える効果も持つという一石二鳥な技なのだ。

わがまま盛りの妹ちゃんにご奉仕

 ヒロインではないけれど、アニオタ・中二病ひきこもり・の三拍子揃った妹ちゃんが登場。「にぃに」なんて呼んで頼りにしてくれちゃうし、得意の裁縫で武器や服の合成までしてくれちゃうのだから、些細なわがままなんて許せちゃう!

アキバ歩きのお供にはスマホ。これ、最強。

 情報化社会である現在のオタガジェットとして欠かせないのがスマホだが、本作でも大活躍。カメラには写真撮影だけでなく、魔骸者たちを発見するセンサー機能をアドオン(志遠さん作)。着替えやアイテム管理はもちろんのこと、マップを確認して目的のエリアへと直行もできる。さらには、仲間からのメールやT●itter風のSNS“ぽつり”を読めば、ゲームの中の秋葉原で起こっている出来事をサイドストーリーとして楽しめちゃうという寸法。え、壁紙も変えられるんですか? マジで?

魔骸者をノイズで判別できるカメラ機能。フツーの撮影はもちろん、通行人のステータス判定もできちゃう。まあ、高機能!

ボタンひとつで秋葉原の全体マップを表示。行きたいエリアにジャンプできる&進行中イベントも表示される。まあ、便利!

なんとこのスマホ、着替え機能も搭載している。リストから所持している武器と服を選んで着用。服は敵から奪うほか、ショップで購入することもできる。うーん、野郎から奪った服はちょっと……。

ツッコミを入れたら負け!?ディープなオタクネタの乱れ打ち!

 世界に轟くotakuシティ・秋葉原を舞台とするゲームだけに、各種のイベントやセリフなどには、みんな大好きなあんなネタ、こんなパロディが散りばめられている。ゲームはもちろん、アニメ・特撮や秋葉原の時事ネタなんかも用意されているぞ。どれだけ「ニヤリ」とできるかで、キミのオタク知能指数が試されている!?

レベルはお幾つなんでしょう 少々の奇妙な冒険ですね 恐怖のエウリアンが出現! こ、これは伝説の誤植! 窓ではなくて室内ですか ヒーローならデフォなんだぜ

バカノリだけじゃない!シリアスな場面もあるんです

 と、ここまではイロモノ一辺倒であるかのように紹介してきたけれども、根っこはけっこうシリアス。まず驚いたのが、キッチリとゲームオーバーが用意されているということ。アドベンチャー部分でふざけた選択ばかりをしていると、突如ゲームオーバーになることも。まぁ、それは極端な例だけど、今どき、なんとも骨太じゃないですか。
 一方のバトルにしても、気軽に高ランクのサブミッションに手を出すと、敵を倒すのにも一苦労、みたいなことになる。基本は誰でも楽しめて、その上でゲームを遊び慣れている人向けの要素がちゃーんと用意されているというわけ。そういえば、バトルの騒ぎが大きくなりすぎると警官が登場し、歯向かうと逮捕されてしまうのには笑った。シリアスとはちょっと違うけど、法令遵守は大事だよね、うん。
 そして、シリアスなのはストーリーも同様。ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、熱い青春ドラマをベースに、ちょっと甘酸っぱい男女の恋模様もあったりする。このノリ、ハマる人は多いんじゃないかな、たぶん!

[著者紹介]馬波レイ

 ゲームとプロレスとをこじらせてしまったアラフォーフリーライター。本人はイロモノだとの自覚がないが、周囲からはそう思われてないのは、たぶんギャップ萌え。PSPでコンパクトにまとまっていた前作(クリア済み)もいいけど、HD画質で実際の店舗などが登場する本作は、とりま現実感が増しててよいですな! それと、本編のプレイ時間とミニゲーム“ストリプリズム”にハマっていた時間が同じくらいな気がすることを白状します。推しヒロインは、鷺坂登子ちゃん!

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