プレイステーション3はBlu-rayやDVDディスク、音楽CD、さらには対応した写真や動画データも再生できる。外付けハードディスクのほかにSDカードやメモリースティックなどのスマートメディアなど外部ストレージ(記憶装置)のデータや、DLNAのクライアント機能を利用してPCなどに保存したデータも再生可能だ。しかもストレスなくスピーディーに動作するため、同様の機能を持ったハードディスクレコーダーなどより操作性は優れている点が多い。そこで今回は、再生機器という視点からプレイステーション3の魅力を紹介していこう。(text:トマト杉原)
※SDカードやメモリースティックを利用するには、カードリーダーが別途必要です。
↑プレイステーション3のクロスメディアバーでの操作は直感的に理解しやすく、操作も機敏なのが魅力のひとつ。
↑PlayStation Storeでは、映画やアニメなども配信されており、購入かレンタル(購入してから特定の期間のみ視聴可)が利用できる。「観たい!」と思い立ったときにすぐダウンロード購入できるというのはうれしい。HD画質の作品も多数。PlayStation Storeの詳しい紹介は次回。
↑音楽CDをリッピング(取り込んで保存)することもできる。音楽CDを取り込んでおくと、ディスクを出し入れすることなく、好きなときに好きな曲が再生可能だ。インターネットに接続していれば、取り込む際に曲名やアーティスト名を自動で記録してくれる。
↑本企画の第1回でお伝えしたとおり、地デジレコーダーキットのtorne(トルネ)を購入すれば、地デジの視聴・録画も可能。もはやプレイステーション3に死角なし!?

 前述のとおり、プレイステーション3は音楽CD、Blu-ray・DVDといったディスクメディア、さらには音楽や写真・動画データの再生もできるので、テレビにつなげれば、とりあえずそれらすべてを楽しむことができる。とはいえ、テレビのスピーカーだとどうしても非力。なので、できればAVアンプなどにつないで、プレイステーション3のポテンシャルを堪能したい。とくにBlu-rayディスクに収録されているドルビーTrue HDやDTS-HD Master AudioなどといったHDオーディオの音声は、入門用のAVアンプ(HDオーディオを楽しむには対応する機器が必要)とスピーカーでも、その音質の違いは明確にわかるはず。

 また、プレイステーション3はDLNAクライアント機能を持っているため、家庭内ネットワークにつなげたPCなどに取り溜めた音楽・動画ファイルを再生し、テレビで視聴することができる。詳しくは後述するが、これも非常に便利。

 AV環境を構築、充実させようと考えている人は、コストパフォーマンスに優れたプレイステーション3を組み込んだ環境も候補に入れてみてはどうだろう。

↑AVアンプやスピーカーなどがセットになったサラウンドシステムなども、手が届きやすい値段になってきており、選択肢も広がってきた。写真はソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンから発売されたプレイステーション3対応“サラウンドサウンドシステム”。価格は19800円[税込]。
↑USB接続のマルチメモリカードリーダーを用意すれば、SDカードやコンパクトフラッシュ、メモリースティックなどといったフラッシュメモリ内のプレイステーション3に対応したデータを直接再生できる。もちろん、外付けハードディスクでもオーケー。
↑音楽再生中のビジュアライザーもなかなかユニーク。音楽を聴きながらボーっと眺めるのに最適。ちなみに、プレイステーション3は、設定>ミュージック設定で、取り込んだ曲ごとの音量レベル差を少なくして再生したり、音楽CDのアップサンプリング(88.2kHz/176.4kHz)再生にも対応している。
テレビやAVアンプなども操作可能になるなどさまざまな機能を追加した新しい“BDリモートコントローラ”が、2011年3月31日(木)に発売決定! Blu-rayやDVDでは15秒単位での送り・戻しが、torneでは30秒送り・15秒戻しが可能になっている。また、他社製品を含むテレビやソニー製のAVアンプ(上記のプレイステーション3用サラウンドサウンドシステムも含む)を本製品にプリセット登録することで、操作できるようになる。リビングに散乱しがちな各種AV機器のリモコンが、新“BDリモートコントローラ”ひとつで済むなんて!
※使用している製品にあわせてBDリモートコントローラ上で設定が必要になります。製品によって、設定をしても操作できないことや、一部のボタンが使用できない場合や、操作が異なることがあります。
 プレイステーション3では、デジカメなどで撮った写真を取り込むと、いろいろなパターンのスライドショーで再生でき、プレイステーション3に取り込んだ曲をBGMで流す同時再生機能もある。こういった遊び心あふれる再生もプレイステーション3ならでは。プレイステーション3内蔵ハードディスクはもちろん、外付けハードディスク、下記で説明するネットワーク経由でのPC内のデータでも、同様の再生が可能。データ写真や動画をテレビで観ると、また違った印象を受けるので、一度お試しあれ。
↑システムソフトウェアのバージョン2.60から追加された“フォトギャラリー”では時系列で写真が表示。PicasaやFacebookにアップロードすることも可能になった。また、プレイステーション3をプリンターにつなげればプリントすることもできる。
↑スライドショーのバリエーションのひとつ“ポートレート”では、人の顔を認識してズームする演出も。さらに、同バリエーションの“フォトアルバム”では、写真がヒラヒラと舞い落ちるような演出で写真を楽しむこともできる。使ってみると感動しますよ。
↑さらに“スマイル”や“カラー”、“こどもっぽさ”などの写真をさまざまな要素で分類する機能も。取り溜めた写真を異なる分類で再生するのも、なかなか新鮮。
↑動画ファイルを編集し、FacebookやYouTubeにアップロードすることもできちゃう。
↑プレイステーション3と家庭内ネットワークでつながった機器のデータは、リモートプレイ機能でPSP(プレイステーション・ポータブル)でも視聴や閲覧が可能だ。
インターネットブラウザーでYouTubeやニコニコ動画(原宿)を視聴することもできる。ますます、プレイステーション3だけでこと足りる、というケースが多くなってしまう。
↑ズームも思いのまま。テレビ画面いっぱいに動画を表示することも可能だ。PCで観るより快適かも!?
↑“プレイメモリーズ”というアプリケーションを使うと、通常の2D写真だけではなく、3Dで撮影された3D写真の管理・鑑賞も可能。ちなみに、“プレイメモリーズ”のアプリ自体は無料で、PlayStation Storeからダウンロードすることができる。
 プレイステーション3にはDLNAのクライアント機能が備わっており、家庭内ネットワークでつながったPCなどの音楽や写真、動画データを再生することができる。筆者は自宅ではプレイステーション3にAVセンターとテレビを接続し、サラウンド環境を構築しているので、いわばAVライフの中心にプレイステーション3がある。なので、PCで取り込んだ音楽や動画もプレイステーション3で再生できる、というのはかなり重宝していたりする。
 ただ最近、PCで取り込んだ音楽や動画を視聴するにはPCを起動する必要があり、それがだんだんと手間に感じるようになってしまった。やはり、視聴するときはプレイステーション3とAVアンプ、テレビの電源を入れるだけ、というお手軽さが理想。そこで、ネットワーク対応ハードディスクドライブ(NAS)を導入することに。これに音楽や動画データを移行すると、いちいちPCを起動せず、NASからネットワーク経由で音楽、動画が視聴できるのだ。
 で、実際にNASを使ってみると、やはりこれが便利! NASに溜めたデータは、プレイステーション3ですぐに再生できるうえ、家庭内ネットワークにつなげたプレイステーション3以外の機器(たとえば、ノートPCや別室のPC、または別室のDLNA対応テレビなど)でも、視聴ができる。もはや一度腰を落ち着けてしまうと、つぎに動くのはプレイステーション3からBlu-rayディスクを出し入れするときくらい、といっても過言ではないほど快適だ。
↓テレビ画面を見ながらプレイステーション3のコントローラで簡単に見たいファイルを選んで再生。
↑読者の方でもデジカメで撮った写真や動画はPCに保存している人は多いのでは(画面はPCに保存した筆者の大量の写真)? それらがプレイステーション3内のコンテンツと同じような感覚で操作、視聴ができちゃうんです。
→筆者はバッファロー社のNAS“LS-V1.0TL”を購入。iTunesサーバー機能を持つNASで、iTunesで取り込んだ音楽データ(プレイステーション3で再生可能な音楽フォーマットに限る)も問題なく再生できた。しばらくは容量の心配もしなくて済みそう。
松竹芸能所属のお笑いコンビ、TKOのひとり。大阪府出身。レギュラー出演番組は『爆問パニックフェイス!』、『アッコにおまかせ!』(ともにTBS)など。家電に詳しい“家電芸人”としても有名。
サンミュージックプロダクション所属のピン芸人(元さくらんぼブービー)。ゲームに詳しく、セガのアーケードゲーム『三国志大戦』では、全国ランキング上位にランクインするほどの腕前。
※本記事は、プレイステーション3のシステムソフトウェア バージョン 3.56を使用して作成しています。
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