本作の主人公は、スランプに悩むベストセラー作家のアラン・ウェイク。アランは静養のために、妻のアリスと小さな町ブライトフォールズを訪れるが、突然妻の失踪に突然見舞われることになってしまう。消えた妻の手がかりを求めて町を探索するアランのまえに現れるのは、狂気に取り憑かれた"闇の住人"たち。一見のどかに見えたブライトフォールズも、夜になるとその相貌を変え、アランに牙を剥き――。衝撃の展開のさきに待ち受けるものとは? 本作の開発を担当するのは、フィンランドに本社を構えるRemedy Entertainment。『Max Payne』などで知られる同社が、5年越しで取り組む意欲作だ。

POINT01 ゲームの世界そのもの(!)の実写トレーラーが配信!

海外テレビドラマを思わせる展開が魅力の『アラン ウェイク』だが、実写によるトレーラーが2010年5月17日より配信される(Xbox.com/alanwakeにて)。こちらは、『アラン ウェイク』の世界を補完するために制作されたもので、ゲーム本編でアラン・ウェイクが訪れる直前に、ブライトフォールズで起きた出来事を描いたエピソードが計6本配信される。中には、ゲームのキャラクターのモデルとなり、モーションキャプチャーも担当した俳優さんが実際にアラン・ウェイク役として登場するシーンも。『アラン ウェイク』の世界観を膨らませるには必見のトレーラーだ。

海外テレビドラマを思わせるサスペンス溢れる展開の連続

海外テレビドラマ思わせる展開が魅力の『アラン ウェイク』は、全6章で構成されている。第1章となる"エピソード1 悪夢"では、アラン夫妻がブライトフォールズにやってくるところから幕を開ける。ダイナー(レストラン)に立ち寄った夫妻は、その後滞在することになるログハウスの鍵を受け取るが、ログハウスに到着するも、突然妻が助けを求める声を残して消えてしまう……。森閑とした夜の森に放り出されたアランは、まずは遠くに灯りの見えるガソリンスタンドを目指して歩き始めることになる……。謎が謎を呼ぶストーリーに彩りを添えるのが、ひと癖もふた癖もありそうな登場人物たち。ブライトフォールズの住人たちは、どこかいわくありげで、誰もが怪しく見える。ここでは、そんな『アラン ウェイク』の登場人物たちを紹介しよう。

アラン・ウェイク

本編の主人公。サスペンス小説の書き手。ベストセラー作家としての地位を築きながらも、ここ数年は創作活動に悩み、スランプに陥っている。妻との関係も微妙にぎくしゃくとしているようだ。気分転換のため妻に誘われてブライトフォールズに訪れることになるが……

アリス・ウェイク

アランの妻。スランプに陥ったアランを思いやり、静養のためにブライトフォールズに行くことを薦める。

バリー・ウィーラー

アランのエージェント(代理人)であり親友。連絡がとれなくなったアランを心配し、ブライトフォールズにやってくる。ぶしつけだが憎めない性格で、そのユーモアテイスト溢れる物腰が、アランを癒しているようだ。

パット・メイン

地元ラジオ局でDJ兼パーソナリティーを務める。ブライトフォールズへと向かう船の中で、アランはパット・メイン氏と会話を交わす。ゲーム中にラジオをつけると、彼の番組が聞こえてくることも。

ローズ・マリゴールド

アランがブライトフォールズに着いて最初に訪れたダイナーに務めるウェイトレス。アランの熱烈なファンとのことだが……。

"光"で照らして"闇の存在"を撃ち抜く!

本作最大のテーマとなるのが"光と闇"。"光と闇"は、演出面やストーリー上でも大きなカギを握っている。攻撃方法においても"光"は重要なポイントとなる。本作で、アランに敵対するのが"闇の存在"。"闇の存在"は、町の住人や動物に取り憑いて、アランに襲いかかってくる。"闇の存在"を倒すには銃だけでは不可能で、手に持った懐中電灯を敵に当てて"闇の力"を剥がすことで、銃による攻撃が効くようになる。懐中電灯は照準の役目も兼ねており、光を当てることで、初心者でもしっかりと攻撃ができるようになっている。中には、照明弾を発射することで敵に大きなダメージを与えるフレアガンなどの便利な武器も存在する。

"光"にはさまざまな使いかたが!

"光"をいかにうまく駆使して戦うかが本作のキモ。アランの体力は外灯などの"光"が照らされているところにいくと回復するようになっており、アランにとって光は生命線でもある。クルマのヘッドライトなどで照らすことで、"闇の力"をはねのけるといった効果もある。たとえば、複数の敵に追いかけられたときは、戦う代わりに発電機のスイッチを入れて光を照らすことで、難を逃れるといった対処方法も。

懐中電灯はまさにアランの命綱

アランにとって命綱とも言える懐中電灯。懐中電灯は、左トリガーを引くことで光量を上げられる。その際バッテリーは消費するが、"闇の力"を速く剥ぐことができ、敵の接近を止められる。銃の照準も安定する。一方、左トリガーを引かない状態だと、バッテリーを消費せずに"闇の力"を剥ぐことができるが、(1)剥ぐまでに時間がかかる、(2)敵の接近を止めることができない、といったデメリットがある。バッテリーはブライトフォールズの町を探索することである程度は入手できるが、気にせずに使っていると残量がなくなる……といった事態にもなりかねない。戦闘にあたっては、バッテリーの残量や敵の数、敵との距離などで左トリガーを引くかどうかの戦術が問われることに。

POINT02 自分が書いた小説の原稿を追いかけて……

ブライトフィールズの町を探索するアランの前には、随所に原稿の一部が落ちている。これはアランが構想中の小説の一部であり、本人には書いた記憶が一切ない。小説のタイトルは『デパーチャーズ』(別離)で、原稿には、今後アランが体験するであろう出来事が書かれている。まるで未来を予言しているかのような原稿だが、いったい何を意味するものなのか? 散らばっている原稿を拾い集めることが、謎を解く上で大きなヒントとなるようだが……。ちなみに、本作では"イージー"、"ノーマル"、"ハード"、"ナイトメア"の4段階の難易度が設定されているが、もっとも難しい"ナイトメア"でプレイしないと出現しない原稿もあるらしい。

圧巻!もうひとつの主役"自然描写"

『アラン ウェイク』の注目ポイントとして挙げられるのが、ブライトフォールズの世界観。「ブライトフォールズはもうひとつの主役」と、開発者が明言するだけあって、本作における自然描写の美しさは秀逸。森のざわめきから流れる川のせせらぎまで、あたかも現実に存在するかのようなリアリティーを持っている。一見地味に見えるこうした緻密な世界観の構築が、『アラン ウェイク』のようなゲーム性をもったタイトルにおいていかに重要かは、実際にゲームをプレイしてみるとすぐに理解できる。暗い森の中をひとりで歩くときの怖さは、ほかのゲームではなかなか味わえないものだ。

POINT03 独自のゲームエンジンで世界を構築

ブライトフォールズという架空の町を構築するにあたり、開発元のRemedy Entertainmentでは、自社独自のゲームエンジンを開発。それをベースに自然環境などを作り込んでいったという。また、自然の風景を参考にするために取材も綿密に行った。モデルとなったアメリカ・ワシントン州をクルマで4800キロ以上も移動し、撮影した写真は60000枚以上にも及ぶとか。「神は細部に宿る」ではないが、そうした緻密な取り組みがあってこそ、ブライトフォールズの存在感が際立つのだ。

9999本限定!『リミテッド エディション』が発売

『アラン ウェイク』では、豪華特典を満載した『リミテッド エディション』が発売される。こちらは豪華布装丁ハードカバー特別仕様という、いかにも同作の世界観を彷彿とさせるパッケージに、舞台となるブライトフォールズの謎に迫るスペシャルブックやゲームに使用された楽曲を収録したサントラなど、ファン必携の内容になっている。価格は8190円[税込]で限定9999本での販売だ。また、初回限定特典として、ソフトを予約購入もしくは早期購入すると、アバターアイテムやXbox LIVEテーマなどを入手できるゲーム追加コンテンツダウンロードカードが店頭でプレゼントされる。こちらも数量限定となる。さらに、通常版と『リミテッド エディション』のそれぞれに、ダウンロードコンテンツカードが追加封入されることが決定した。これにより、ソフト発売後に配信が予定されているひとつ目のダウンロードコンテンツが無料で入手可能になるのだ。追加ダウンロードコンテンツの詳細内容や配信時期に関しては、決定次第公式サイトでアナウンスされるとのことだ。

『アラン ウェイクリミテッド エディション』(限定版)

発売日:2010年5月27日発売予定 価格:8190円[税込]
【特典内容】
  • 豪華布装丁ハードカバーの特別仕様パッケージ
  • スペシャルブック"The Alan Wake Files"
  • リミテッド エディション ボーナス ディスク
  • リミテッド エディション オーディオ ディスク

ファミ通.comの記事で『アラン ウェイク』をさらに深く知る!

もっと『アラン ウェイク』のことを知りたいという方のために、ここでは、ファミ通.comの『アラン ウェイク』の記事を振り返ってみよう。
●サーチライトの光が暗闇の恐怖を煽る、Xbox 360の新機軸となるアクション『Alan Wake』(2009年6月5日)

2009年のE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)で大々的に発表された『アラン ウェイク』だが、こちらはそれにあわせて行われたプレゼンの模様。初めてゲーム概要が明らかになった。

●良質なテレビドラマを見るような感覚で楽しめるXbox 360用ソフト『アラン ウェイク』(2009年9月26日)

東京ゲームショウ2009に合わせて来日を果たした、Remedy Entertainmentのマティアス・ミリン氏とオサカリ・ハッキネン氏へのインタビュー記事。"光と闇"のコンセプトや自然描写の説明などが行われた。

●"光と闇"が織り成す衝撃のサイコスリラー、マイクロソフト"上半期イチオシ"タイトルの全貌に迫る(第1回)(2010年2月26日)
●『アラン ウェイク』、キャラ造型からアクションまで、こだわり抜いた世界観の構築(第2回)(2010年3月1日)
●ひと足はやく『アラン ウェイク』を体験、細部にまでこだわり抜いた緻密さが緊迫のストーリーを盛り上げる(第3回)(2010年3月2日)

2010年1月下旬に行われた、Remedy Entertainmentへのプレスツアーの模様を3回に渡って紹介。開発者へのインタビューも交え、『アラン ウェイク』の詳細がわかる内容になってます!

●シリーズをつなぐ役割(!?)のダウンロードコンテンツの配信も正式に決定、『アラン ウェイク』キーパーソンインタビュー(2010年4月15日)

開発終了にあわせて、プロモーションのために来日した、マティアス・ミリン氏へのインタビュー記事。ソフト発売後、ダウンロードコンテンツをリリースするプランを明らかにするなど、気になる内容になっています。

●『アラン ウェイク』の日本語版の最新画面写真を紹介、"光と闇のコントラスト"がサスペンスをかきたてる(2010年4月15日)

ファミ通.comの記者による、日本語版をいち早くプレイしてのリポート記事。臨場感溢れるゲームプレイを満喫しました!

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