折り紙殺人鬼の狂気と3つの謎

犯行現場に必ず折り紙を残す、“折り紙殺人鬼”。犯人を追う4人の主人公たちの前に、あまたの謎が立ちはだかる。プレイヤーはその謎をひとつずつ解き、犯人の手がかりを捜すことになるぞ。今回は、物語序盤に直面する3つの謎を紹介しよう。

謎1:手紙

息子が誘拐されて失意にくれるイーサンに届いた、1通の手紙。その中には意味不明な詩とともに、駅のロッカーチケットが同封されていた。事件の手がかりを求め、イーサンは駅へと向かうのだが……。

謎2:折り紙と蘭の花

地元警察の要請に従い、FBIから派遣されたジェイデン。捜査ツール"ARI"を用いて、死体遺棄現場の捜査を行う。死体に残された折り紙と欄の花から導き出した、犯人像とはいったい!?

謎3:箱

ある場所で謎の箱を発見するイーサン。箱には、携帯電話と犯人からのメッセージが入っていた。犯人は、イーサンに何をさせようというのか!? 一方、シェルビーも聞き込みからイーサンと同じを箱を手に入れることに。

インプレッション:ファミ通.com記者が本作をいち早く体験

開発中のROMをお借りし、物語の序盤を実際にプレイさせていただいた。“海外ドラマの主人公になれる”。あまりにベタかもしれないが、それが本作に対する筆者の第一印象だ。実写と見間違えてしまうほど完成度の高い精細なグラフィック。写真ではお伝えできないが、ひとつひとつがリアルに再現されているキャラクターモーション。秀逸なカメラワークと、グラフィックは申し分ない。そして、見ているだけではなくプレイヤーが物語に介入できるという点が、“海外ドラマの主人公になれる”と感じさせられた理由だ。本作では、画面内に表示されたアイコンの指示に従って操作すれば、状況に応じた主人公の動作を行える。“歯を磨く”、“髭を剃る”といったシンプルなものから、ピッキングのように正確さや器用さが試されるもの、さらには暴漢との格闘シーンのように、咄嗟にアナログスティックを下方向に傾けて相手の攻撃を避けたりと、瞬発力が問われるようなものまである。ただ漠然と会話を聞いたり、選択肢を選ぶだけではなく、こういったインタラクティブな要素が挿入されることで、ゲームはより緊張感のあるものに仕上がっているのだ。緊張感を生み出すという意味では、リアルタイムにゲーム内の状況が変化することにも注目したい。たとえば、シェルビーがコンビ二強盗に遭遇する場面。強盗犯が店長に向かって銃をつきつけている状況で、強盗犯の隙をついて飛びかかるのか、それとも強盗犯の説得か……。迷っているあいだにも刻々と状況は変化し、選択肢を選ばないと店主が撃たれてしまうこともあるのだ。ちなみに筆者は、「この選択肢だとヤバそう」、「こっちの選択肢だと自分が撃たれそう」などと、いらぬことを考えているあいだに店主が撃たれてしまった(笑)。撃たれて死にたくない……。というのも、一般的なアドベンチャーゲームとは異なっていて、本作にはゲームオーバーといった概念がなく、主人公の誰かが死んでしまっても物語は続く。“主人公といえども死ぬ”。この事実が筆者に重くプレッシャーとしてのしかかったのだ。このように追い詰められた状況では、本当に手に汗握る緊張感を味わいながら楽しめると思うので、ぜひ体験してほしい。

今回プレイさせていただいたのは、60以上あるチャプターのうちの4分の1程度。各主人公をひと通りプレイし、それぞれの人物像をつかみ、物語中盤へと差し掛かるところだ。容疑者の浮上、犯人から届いた謎のメッセージと、物語が本格的に動き始めて期待は膨らむばかり!

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(C)QuanticDream/Sony Computer Entertainment Europe. Published by Sony Computer Entertainment Inc. Developed by QuanticDream. 
※画面は開発中のものです。