任天堂のものづくりに対する考えやこだわりを、開発者みずからの言葉で伝える“開発者に訊きました”にて、2023年10月20日発売予定のNintendo Switch用ソフト『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』をテーマに開発者が語り合う。前日のChapter1と2に続いて、本日10月18日、Chapter3と4が同時に公開された。

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 プロデューサー・手塚卓志氏、ディレクター・毛利志朗氏、ゲームデザイン担当・林田宏一氏、アートディレクター・佐藤真靖氏、サウンドディレクター・近藤浩治氏の5名が開発時の思い出話などを語る“開発者に訊きました:スーパーマリオブラザーズ ワンダー”。

 Chapter3では、“自由にクリアできる”をお題に、ゲームをクリアーするまでの遊びかたの自由度などについて語られた。開発当初、「2Dマリオは3Dマリオと比較して、表現に変化が乏しいと感じたり、最後までクリアできないというイメージがあるかもしれません」と危機感を感じたという手塚氏は、もっと先に進みたいと思ってもらうにはどうすればいいのかを考え始めた結果、「自由度」が足りないのかなと気づいたとのこと。

 そこで、「アイデア次第で攻略できるし、技術だけではなく知恵を絞れば、先に進めるという仕組みにしたつもりです」(手塚氏)とのこと。たとえば、本作では、チャレンジしたいなら難しいコースから、初めての人なら簡単なコースから進めていくことができるようにしたという。

『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』“オンラインで遊んで楽しいマリオにしよう”との思いからの“ゆるいつながり”という発想
“開発者に訊きました:スーパーマリオブラザーズ ワンダー”Chapter3より引用。

 Chapter4では、オンラインでの遊びを楽しんでもらうための“ゆるいつながり”に関してトーク。

 本作では、最初の構想から「今回はオンラインで遊んで楽しいマリオにしよう」というのがあったとのこと。ただ、オンラインプレイは楽しい半面、いくつか課題もあるとの認識もあり、結果、導き出したキーワードが“ゆるいつながり”。

 これは、基本的には、シングルプレイと同じ感覚で遊べ、裏で自動的にマッチングしてくれる仕組みとのこと。同じ時間・同じ場所で世界の誰かが遊んでいたら、オンラインでつながって遊べる。そうやって世界中のプレイヤーと、“ゆるくつながる”ことを考えたのだという。オンライン上のほかのプレイヤーを“ライブゴースト”と呼んでいるが、「あいさつをしたら返してくれるかもしれないし、アイテムが余っていたらくれるかもしれないし、自分がミスしたら助けてくれるかもしれない。でも、邪魔をされたり、攻撃されたりすることはない。自分にとって良いことしか起きない、そういう遊びができないかと考えていまの仕組みになっています」(毛利氏)という。

 『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』では、“みんなで遊ぶ”ということの進化を見せようと意識していたのだそうだ。

 11年ぶりの2Dマリオとなる『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は、10月20日発売予定。開発者のこだわりを理解しながらゲームをプレイすると、さらに『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』の楽しさが広がるかも。

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