『サクラ大戦』シリーズのナンバリング5作目は紐育が舞台に!

 いまから18年前の2005年(平成17年)7月7日は、プレイステーション2用ソフト『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。

『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】

 日本・帝都、フランス・巴里に続く新天地、アメリカ・紐育(ニューヨーク)を舞台にした本作。主人公はおなじみの大神一郎から甥の大河新次郎になり、ヒロインたちも一新されました。

『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】
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 本編に先駆け、ヒロインのひとりジェミニ・サンライズを主人公とする前日譚の『サクラ大戦V EPISODE 0~荒野のサムライ娘~』が2004年に発売。こちらは『3』と『4』のあいだを描いた映像作品『サクラ大戦 活動写真』と連なるストーリーで、『V』の新ヒロインであるジェミニをいち早く知ることができるとともに、シリーズのつながりを補完する作品になっていました。

 大和撫子や財閥のお嬢様といったわかりやすいアイコンのキャラクターが多かったのが、これまでの『サクラ大戦』シリーズ。本作では黒人の弁護士で元暴走族のサジータや一切が謎に包まれた(性別や年齢も)九条昴といったキャラクターが登場するため、ビジュアルや設定に驚かされた人も多いのではないでしょうか。

 個性的なメンバーにはしっかりとしたバックボーンがあり、それがアイデンティティの形成につながっています。ファーストインプレッションでは見えなかった人柄や背景に触れていくことでみんなに愛情が湧きますし、異なる個性を持つ隊員たちが歌や演劇でひとつになるのも『サクラ大戦』シリーズならではでした。

『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】
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ジェミニ・サンライズ
テキサス生まれの元気でドジなカウガール。『EPISODE 0』では明るくハツラツな性格だったが、本編では都会での生活に疲れたのか、少し後ろ向きに。妄想にふけるクセがあり、「なんちてなんちてー」が口癖。
『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】
サジータ・ワインバーグ
貧民街のハーレム出身で、暴走族“ケンタウロス”を率いていた女性。仲間が無実の罪で逮捕されたときに自分が無力だと気づき、21歳で弁護士の資格を得た。
『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】
リカリッタ・アリエス
メキシコ出身の賞金稼ぎ。あることがきっかけで父親を失った経験から“失敗”によって大切な人を失うことをなにより恐れている。また、ノコと呼ばれるイタチの相棒がいる。
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ダイアナ・カプリス
研修医。高い霊力に耐えられず、余命一年を宣告されて車イスでの生活を送っていた。生きることを諦めて静かに過ごしていたが、仲間たちと触れ合いにより、手術を受けることを決意する。
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九条昴
家族構成や年齢、性別まで謎に包まれた隊員。過去にはラチェット・アルタイルたちとともに欧州星組に参加していた。
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ラチェット・アルタイル
紐育星組の隊長だったが、霊力がなくなり霊子甲冑が動かせなくなったため隊長を主人公の大河新次郎に譲り、自身は副司令となった。2周目から攻略できるキャラクター。

 若き新人で未熟だった新主人公の大河新次郎が仲間たちに認められていき、成長していくストーリーもよかったです。そんな新次郎はプチミントという芸名で、女の子の姿で舞台に立つことも。めちゃくちゃかわいいですが、本編の後日譚であるOVA『サクラ大戦 ニューヨーク・紐育』では、そのプチミントがメインだったことに驚かされました。しかも単なるギャグではなく、ちゃんとストーリーとしてうまくまとまっているのがお見事。

 バトルはシミュレーションで、『3』から実装された“ARMS(Active&Realtime Machine Systemの略)”を引き続き採用。画面に表示されたゲージがなくなるまで自由に行動することができるので、ゲージをすべて移動に使ったり、攻撃したあとに防御をしたりと自由に戦うことができます。本作ではエリア移動が追加されたので、戦略性も増しましたね。

 さらに空中戦が追加されたのが大きな特徴。新次郎たちが乗る新型機“スター”は通常形態のほかに飛行形態へと変形可能で、巨大な敵との派手な戦いが楽しめました。ほかにも任意の隊員をそばに呼び寄せる“ヘルプミー”が追加されたり、ランダムだった“連携攻撃”を任意で発動できるようになったりといった新要素も。

『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】
『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】

 移植されていないこともあり、語られることが少ない本作ですが、評価すべき1作です。遊んだことがない人はぜひチェックしてみてください!

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