2023年6月14日(水)、Sensor Towerは『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(プロセカ)と『あんさんぶるスターズ!!Music』(あんスタ)が、日本のモバイル音楽/リズムゲームジャンルの2023年1月~5月収益で1位と2位を獲得したことを発表した。8000万ドル以上を売り上げ、3位以下に大きな差をつけている。

 両ゲームとも女性ユーザー率が約60%となっている。また、若年層からの支持が大きいというデータも発表された。

『プロセカ』、『あんスタ』2023年収益についてのSensor Towerブログ記事はこちら
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以下、リリースを引用

プロセカとあんスタが音楽/リズムゲームジャンルで接戦、60%が女性ユーザーで2023年に収益8,000万ドル以上を記録

日本のモバイル音楽/リズムゲームジャンルで『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』と『あんさんぶるスターズ!!Music』の支持が高く、2023年に入って収益面で接戦となっています。どちらのモバイルゲームも女性ユーザー比率が60%と高いのが特徴です。

『プロセカ』と『あんスタ』がスマホ音ゲーの2023年収益で接戦に。どちらも8000万ドル以上を売り上げ3位以下に大きな差をつける

プロセカとあんスタMusicは2023年収益が8,000万ドル以上の高水準で3位以下に大きな差をつける

音楽に合わせてノーツをタップするスタイルが主流のモバイル音楽/リズムゲーム。日本では『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(SEGA)と『あんさんぶるスターズ!!Music』(Happy Elements)の2つが圧倒的な支持を得ています。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年1月~5月の日本におけるモバイル音楽/リズムゲームジャンルの収益で、1位が『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』で8,800万ドル以上、2位が『あんさんぶるスターズ!!Music』で8,500万ドル近くと高水準で接戦となっています。

『プロセカ』と『あんスタ』がスマホ音ゲーの2023年収益で接戦に。どちらも8000万ドル以上を売り上げ3位以下に大きな差をつける

3位は『ディズニー ツイステッドワンダーランド』(Aniplex)ですが、2位との差は約5,000万ドルとなっており、上位2つの接戦がわかります。また、同期間における日本のモバイルゲーム収益では、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は12位、『あんさんぶるスターズ!!Music』は14位といずれもTop15圏内にランクインしており、日本での人気がわかります。

2020年9月にリリースされた『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は、タイトルからもわかるとおり「初音ミク」が登場するモバイルゲームです。『千本桜』や『グッバイ宣言』などの人気楽曲が多数収録されており、全国のプレイヤーとリアルタイムで一緒にライブを楽しめる「バーチャルライブ」機能もあります。また、2022年に日本で最もダウンロードされたモバイルゲームとして、APAC Awards 2022の「日本で最も人気のモバイルゲーム」にも選出されています。

一方、2020年3月にリリースされた『あんさんぶるスターズ!!Music』は、個性豊かなアイドルたちのライブを楽しむモバイル音楽/リズムゲームで、100曲以上の楽曲が収録されています。育成要素を有しており、3D演出のMVも楽しめます。また同作は、APAC Awards 2021にて「世界におけるベスト・ミュージックゲーム賞」に選出されています。

どちらのモバイルゲームも、日本のみならず世界で展開されています。Sensor Towerのデータによると、2022年1月~2022年5月および2023年1月~5月の市場別収益シェアでは、両タイトルとも日本が90%を占め最大の市場となっています。

『プロセカ』と『あんスタ』がスマホ音ゲーの2023年収益で接戦に。どちらも8000万ドル以上を売り上げ3位以下に大きな差をつける
『プロセカ』と『あんスタ』がスマホ音ゲーの2023年収益で接戦に。どちらも8000万ドル以上を売り上げ3位以下に大きな差をつける

2022年1月~2022年5月と2023年1月~5月の収益シェア比較において、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』ではアメリカと韓国のシェアが伸びている一方、『あんさんぶるスターズ!!Music』では日本のシェアが拡大していることがわかります。この違いは両タイトルの戦略の差とも推察できます。

プロセカ、あんスタMusicともに女性ユーザー比率が60%で若い世代からの支持が大きい

この2つのモバイルゲームは、女性ユーザー比率が高いことでも共通しています。Sensor Towerの使用状況インテリジェンスのデータによると、2023年1月~3月の日本のユーザー分布は、両タイトルとも男性が約40%、女性が約60%となっています。

年齢別で見ると、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』では18-24歳の層、『あんさんぶるスターズ!!Music』では25-34歳の層が最も多くなっています。両ゲーム共に、18-34歳の層を合わせると前者がおよそ50%、後者が60%以上となっており、若い世代からの支持が大きいことがわかります。

『プロセカ』と『あんスタ』がスマホ音ゲーの2023年収益で接戦に。どちらも8000万ドル以上を売り上げ3位以下に大きな差をつける

また、セッション分析における費やした時間にも共通点が見えます。Sensor Towerのデータによると、この2つのモバイルゲームの日本における週あたりに費やした時間を比較すると、週あたり1~10時間が最も多く、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』では24%、『あんさんぶるスターズ!!Music』では35%となっています。

『プロセカ』と『あんスタ』がスマホ音ゲーの2023年収益で接戦に。どちらも8000万ドル以上を売り上げ3位以下に大きな差をつける

また、両ゲームともゲーム内のみならず、オフラインでのイベントも積極的に展開しています。直近の事例では、『あんさんぶるスターズ!!Music』は2023年3月に「あんスタウェルカム祭2023」を開催。「あんスタを始めるなら今!」のコンセプトで催しを実施しました。一方、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は、2.5周年に合わせて2023年6月に「クリエイターズフェスタ2023」を開催。同作に収録されている楽曲のクリエイターたちが音楽即売イベントを実施しました。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

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