基本プレイ無料の対戦型ファンタジーアクション『Warlander』が、プレイステーション5とXbox Series X|Sにて正式サービスが開始された。先行して配信されていたSteam版を含む、すべてのプラットフォームでのクロスプレイにも対応している。

 『Warlander』は中世ファンタジーの世界を舞台とした、基本プレイ無料のサードパーソンアクションだ。最大100人のプレイヤーが2チーム、または5チームに分かれて戦場で戦い、攻城戦をくり広げる大規模なバトルが見どころとなっている。

 アクションが不慣れな人や、ガチガチのランクマッチよりカジュアルに遊べるゲームを求めている人にはとくにオススメしたい『Warlander』の魅力を、本記事にて紹介していこう。

『Warlander』レビュー。カジュアルだが手に汗握る対戦で盛り上がれる。気軽さと絶妙な熱さが刺さりまくるオンラインアクション
※本記事はPLAIONの提供でお届けしています。
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いつでも気軽に遊べるカジュアルな雰囲気が最高!手に汗握る攻城戦を楽しもう

 『Warlander』は、チームごとに割り振られた城を守り、相手の城を攻め落とすことが目標になるオンライン対戦ゲームだ。

 ふだんプレイすることになる2チーム戦の大まかなルールはシンプルで、フィールドにあるタワーを奪い合いながら、相手の城を目指すことになる。占領したタワーはリスポーン地点(復活・転移地点)として使えるため、少しずつタワーを増やして前線を上げていくイメージだ。

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 勝利条件は相手の城に侵入して、コアのHPを削りきること。タイムアップになった場合は、その時点でよりコアにダメージを与えていたチームの勝利となる。目標自体は非常にシンプルで、初心者でも気軽に遊べるカジュアルさが魅力だが、一方でしっかりと戦略性やプレイヤーのテクニックも反映されるバトルシステムなのが見どころだ。

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 より具体的な内容を、バトルの流れに沿って紹介していこう。バトルに参加してマッチングすると、まずは作戦に投票することになる。攻撃重視、バランス重視など好みの戦略を選ぼう。

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 続いて、同チームになった20人は4人ごとのスクワッド(部隊)に分けられるのだが、このシステムが非常によくできている。戦闘開始前に防衛部隊、攻撃部隊など役割を選んで志願することができ、自分がそのバトルで何をするべきかを明確に示してくれるのだ。

 大人数のマルチバトルだと何をすればいいかわからなくなって混乱しがちだが、本作は集中すべきポイントを明示してくれるので迷わずに遊ぶことができた。このシステムは初心者にもやさしいし、味方との連携も取りやすくなって便利だ。

 防衛部隊なら城の兵器を建築したり、敵が進行していないか近場のタワーに意識を配ればいいし、攻撃部隊はガンガン攻めまくればオーケー。もちろん臨機応変に動き必要はあるのだが、ある程度目標を示してくれるだけで立ち回りやすくなる。

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やりたい役割がきたら志願する。結果は多数決で決まるが、大抵はやりたいポジションを確保しやすい。

 また、部隊が決まるとそれぞれに任務が与えられるのも連携強化に役立つ良システムだと感じた。攻撃部隊なら城攻め、防衛なら敵を城に入れないことが任務になっており、達成すればバトル終了後の報酬が増える。

 たとえば、「防衛部隊になったけど攻撃しかしたくない」と任務を無視して突撃した場合、結果的に自分が損をするわけだ。逆にうまくプレイできれば報酬が増加して、達成感を倍増してくれる。チームでの連携が重要になるバトルシステムだからこそ、こういった仕様である程度プレイ環境を整えてくれるのがありがたい。

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 任務が決まったらいよいよ戦闘になるが、操作キャラは事前に編成した5体から選択して出撃する。編成の詳細は後述するが、キャラのベースは戦士、僧侶、魔法使いの3種。戦士はわかりやすい前衛タイプ、僧侶は中距離での支援、魔法使いは後方からの遠距離攻撃を得意としている。

 使用キャラにはいわゆるティア(ランク)があり、強力なユニットは最初は使用できない。戦闘中に活躍してヴァラーレベルが上がると出撃可能になるため、まずは性能の低いキャラで活躍し、その後に強いキャラに切り換えていく流れとなる。

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 キャラを選んで戦闘がスタートしたら、まずは防衛部隊以外が一斉に駆け出してタワーを占領していく。防衛部隊は城の周辺にあるバリスタや大砲といった兵器を建築して、敵の襲撃に備えることになる。タワー占領、兵器建築などいずれの行動をしてもヴァラーレベルは上がっていくので、どの役割を選んでも後々高ランクのキャラを使用することが可能だ。

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 そして、敵と遭遇したらいよいよバトルが始まる。1対1ならガードをしたり、距離を取りながら相手に攻撃をしていくシンプルな戦いになるが、バトルのキモとなるのは多人数戦だ。

 タワーの奪い合いで大規模戦闘が発生すると、まず前線で戦士が盾を構えて敵の進行や攻撃を抑え、それを後ろから僧侶が回復してサポート。さらに後ろから魔法使いが攻撃して、突破口を開くという戦略的な戦いがくり広げられる。そうしてメイン部隊が攻防をくり広げているうちに、遊撃部隊が左右から攻めて奇襲するなど、戦況を見て立ち回りを変えるのが楽しい。

 各キャラはそれぞれ優秀なスキルを使えるので、最適なタイミングで使って味方を守ったり、敵軍を蹴散らして得られる達成感は格別だ。

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部隊の最前線で倒れずに味方を守り続けられるとメチャクチャ気持ちいい。タンクが好きな人は戦士がオススメだ。

 また、フィールドには城に辿り着くまでにいくつか砦が配置されており、それを突破・防衛するための攻防が戦況を大きく変えるポイントになっている。無理やり門を破壊しようと突撃してもバリスタでハチの巣にされるので、魔法使いを守って兵器を破壊してもらったり、フィールドにあるカタパルトを占領して突破するなど、各地で城攻めに向けた争いが発生していく。

 マップや状況を見て自分がどこを攻めるべきか、いま守るべきはどのタワーや砦なのかを見極めて戦えるようになると、バトルがより奥深いものになる。

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カタパルトは相手兵器を簡単に破壊できてしまう。相手に使われないよう防衛したり、守れないなら破壊してしまうのもアリだ。

 少しずつ占領するタワーを増やし、敵の城に近づいてきたらいよいよバトルも大詰め。城に入る門を破壊するためにバタリングラムを建築して運んだり、脇からハシゴをかけて城内への侵入を目指していく。

 当然相手も侵入を阻止しようと大砲などでバタリングラムを破壊してくるため、チームで命がけのリレーをしながら少しずつ運んでいくことになる。もし自分が攻められている側なら、城壁にある兵器を使って何としてでも敵を阻止する場面だ。

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 ここまで紹介してきた手順をベースに、城内に侵入してコアを破壊するまでがバトルの流れとなる。もし難しそうと感じた人も、実際にプレイするとすぐにルールを理解して楽しめるので安心してプレイしてほしい。

 さて、実際にバトルをプレイしての所感としては、細かなシステムやプレイの動機付けが丁寧に練られており、ストレスフリーで遊べる印象が強かった。もちろん負ければ悔しいし、立ち回りを無視する味方がいればモヤっとすることもあるが、カジュアルに遊べるがゆえに何があってもそこまで気にならない。

 また、アクション性についてもFPSのように凄腕プレイヤーに一方的に蹂躙されるほどではないが、しっかりテクニックや立ち回りが反映されるいい塩梅だ。どんなに強い相手でも連携次第で倒せるバランスながら、戦いかた次第ではひとりでも粘れる。この絶妙なバランスのおかげで手応えはありつつも、難しく考えずに遊ぶこともできた。

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 攻防のアクションが苦手という人でも僧侶で味方の支援に徹したり、兵器を使っての攻撃をメインにすれば活躍できるため、実力差のあるフレンドも誘いやすい作りだ。ひとりでプレイしても十分すぎるほど楽しいが、フレンドといっしょに遊べばより盛り上がるのは間違いない。

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 戦闘中にはロボットが出現したり、戦局を一気に変える大魔法を扱えたりとお祭り騒ぎを堪能できる作りなので、ほどほどにオンライン対戦を遊びたいときに『Warlander』は最適だ。

 個人的には、神経をすり減らしながら遊ぶFPSに疲れていたタイミングだったので、本作の気軽さと絶妙な熱さが刺さりまくっている。ガチガチの対戦ゲームに疲れた人は、ぜひとも遊んでみてほしい。

『Warlander』レビュー。カジュアルだが手に汗握る対戦で盛り上がれる。気軽さと絶妙な熱さが刺さりまくるオンラインアクション
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突然現れたロボットにぶん殴られたり、大魔法で発生した竜巻に呑まれたりとハプニングが連発する。

 カジュアルだと紹介しているが、バトルの熱さは確かなもので、とくに接戦している際の駆け引きと盛り上がりは最高だ。残り30秒、コアは自チームのほうが削れているというタイミングで、防衛部隊以外の全員がラストチャンスをかけて敵城に突撃して逆転勝利したときには、思わずガッツポーズをしたほど熱くなれた。

 100人で戦う5チーム戦の場合は、同盟の結成や裏切り、勢力争いなどさらに戦略的な要素とカオス具合も増すため、慣れてきたら5チーム戦もぜひ楽しんでみてほしいところ。

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ひとりでも多くコアに辿り着こうと全員で突撃! 最後の最後までどちらが勝つかはわからないのがバトルの魅力だ。

ゲットした報酬でキャラを強化!自分好みのカスタマイズで戦場へ

 バトルが終了すると、勝敗を問わず報酬が手に入る。これが本作のカスタマイズ、成長要素となっており、キャラクターが装備できる武器や防具、スキルなどをランダムで獲得可能だ。アイテムにはレアリティもあり、高レアになるほど性能も優秀になる。

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入手したスキルなどを自由にセット。

 ただ、装備にはそれぞれコスト、キャラにはコスト上限があり、強い装備をすべて詰め込めるわけではない。そこで重要になってくるのが、キャラの持つ称号。

 バトルをくり返して経験値を溜めると新たな称号が手に入り、これを付けることでコスト上限などを引き上げられる。その代わりヴァラーランクが上がり、バトル開始直後は使用できなくなるという仕組みだ。最初から使える装備の弱いキャラ、中盤で使うキャラ、決戦向けと5キャラをカスタマイズして編成してバトルに挑むのが基本となる。

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同じキャラを使い続けて経験値が溜まると、新たな称号が解放される。
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コストに関係しないアバターやエモートなどもセット可能。

 全キャラを最大まで強くして挑むというわけにはいかないが、そのぶん高コストのキャラをここぞというタイミングで出すのもバトルの見どころ。同じスキルでも高レベルだと範囲や威力が広がるため、うまく使って前線を押し上げられると一層盛り上がる。

 ふだん使うのが一般兵だとしたら、ヴァラーレベルが高いキャラは将軍や隊長とでも言うべき存在。ヒーローは遅れてやってくる的な雰囲気で、味方のピンチに颯爽と駆けつけられるのが理想だ。ちなみに、調子に乗って突っ込みすぎると囲まれて一瞬で溶かされるので、どんなに強くても無茶は禁物。

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 また、傭兵システムも用意されており、始めたばかりで装備がなくても契約書を使えば強いキャラを連れていける。契約書もゲーム内通貨で購入できるため、装備が整うまでは強いキャラをレンタルするのもアリだ。性能のいいキャラを使うともっと装備を集めたいとモチベーションにもなるので、これから始める人は契約書も積極的に使ってほしい。

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 『Warlander』は基本プレイ無料で成長要素はあるが、いわゆるPay to Winではなく課金要素も時短やスキン販売などがメインになっている。前述したように強い装備を持っていても編成できる限界はあるので、強いプレイヤーに一方的に蹂躙されるような試合にはならないので安心してほしい。

 一見複雑に見えるかもしれないが、実際に遊ぶとすぐにルールが把握できて盛り上がれるので、カジュアルに遊べる対戦ゲームが好きな人には強くオススメしたいゲームだ。

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販売されているのは武器スキンや時短要素。コツコツやればだれでも強くなれる。

Warlander

  • プラットフォーム:プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC
  • 発売元:PLAION
  • 開発元:トイロジック
  • 発売日:Steam版は2023年1月25日、プレイステーション5版とXbox Series X|S版は2023年5月16日
  • ジャンル:アクション
  • 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)
  • 対象年齢:IARC 12歳以上対象
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