多彩な表情を見せるリアルな空と重厚な物語
2019年(平成31年)1月17日は、プレイステーション4及びXbox One版の『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』が発売された日。2022年11月には世界累計出荷本数が400万本を突破し、発売から4年経ったいまでもその魅力は輝き続けている。
『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』は、バンダイナムコエンターテインメントから発売されたフライトシューティングゲーム。ジャンル的にはかなりニッチと言えるのだが、世界的な人気を誇るシリーズとしておなじみだ。ナンバリングタイトルとしては『エースコンバット6 解放への戦火』以来、じつに12年ぶりの発売となったのでファンにとっては待ちに待った1作だったのではないだろうか。
目を見張るのは、やはり大幅に進化したグラフィック。“空の革新”をテーマに掲げて作り込まれた大空は凄まじいばかりの再現度となっている。とくに雲にいたっては本物にしか見えないほどで形状のバリエーションが無数に存在。雨や霧、落雷、モヤなどの天候による大気の変化など、自然現象をここまでリアルに描いた作品はほかにはないのではないかな。雲間から見える太陽の美しさには誰しも心を奪われたはず。
また、大気だけでなく、地上のビル群を始めとするオブジェクトの作り込みもかなり満足いく出来栄えだった。
本作がスゴイのは、自然現象がただの見た目の変化だけではない点。降雨の水滴でキャノピーが視界不良になったり、落雷によって機体が制御不能に陥ったりとマイナス面も多々あるのだが、うまく利用すれば攻撃の回避手段として使うことも可能だ。たとえば雲に突っ込めば敵ミサイルのホーミング性能の低下を狙えるといった具合。ドッグファイトにおける駆け引きのひとつとして使えるのがリアリティーを底上げしていて、よりエキサイティングな体験ができた。
本作の発売直後、SNSなどで絶賛されていたのが“VRモード”の存在。これは『エースコンバット』シリーズの未来をプレゼンテーションする目的で作られたプレイステーション VR専用の特別なミッションなのだが、本物のパイロット体験ができると大きな話題となっていた。
筆者は未体験なので伝聞になるが、とにかく没入感がハンパではない様子。ディスプレイを起動するところから始まり、ハンガーで出撃準備をしてミッションをこなして帰還するまでの一連の流れをVR用に構成し直しているため、気分はまさにパイロット。ハンガーでは実物大の戦闘機を眺められるとあって、戦闘機好きにはタマラナイらしい。VRでの発艦や着艦は通常のゲームプレイとは別次元のモノで、被弾・撃墜の恐怖も段違いだとか。VR専用のコックピットもあり、各種情報が本物さながらにモニターに表示されるところもカッコイイ。
ダウンロードコンテンツは、4年のあいだにミッションや機体スキンなどが多数配信されていて大充実。直近では、2022年5月26日に映画『トップガン マーヴェリック』とのコラボダウンロードコンテンツ“ACE COMBAT 7:SKIES UNKNOWN - TOP GUN: Maverick Aircraft Set-”が配信されている。
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