東京観光には欠かせないスポットとして君臨していた東京タワーの新たな新名所として2022年4月20日にオープンしたのが、eスポーツパーク、RED゜TOKYO TOWER(レッド トーキョータワー)だ。

東京タワー直下に誕生したeスポーツパーク“レッド 東京タワー”がなかなかスゴイ! 東京の新たな観光名所に!?
4月20日に行われたオープニングセレモニーは、平成ノブシコブシの吉村さんがMCを担当(写真左端)。ゲストに岡田結実さん(写真左から2番目)、デヴィ・スカルノ夫人(写真右から2番目)、YOSHIさん(写真右端)を迎えるという、豪華なメンツだった。

 eスポーツパークというだけあり、RED゜TOKYO TOWERはeスポーツに特化した屋内型エンタテイメント施設。とは言っても、「eスポーツパーク」と聞いてゲームファンが思い浮かべるかもしれない“対戦格闘ゲームやFPSでガチの勝負をする場”という感じではない(そういったゲームが遊べる高性能PCが並ぶエリアもあるにはあるけど)。

 施設内で遊べるのは、ARやVRを活かした身体を動かすデジタルアクティビティー、VRゲームなどを中心に、アナログゲーム、テーブルゲームなどのさまざまな遊び。施設全体としては、大人も子どもも楽しめる幅広い屋内型アミューズメント施設……といった雰囲気になっている。

 今回は、その中でも筆者がとくにお勧めするいくつかのアクティビティーを紹介していこう

東京タワー直下に誕生したeスポーツパーク“レッド 東京タワー”がなかなかスゴイ! 東京の新たな観光名所に!?

目玉のひとつ“レッド イーモータースポーツエリア”

 この施設における筆者のイチ押しが、5階の“レッド イーモータースポーツエリア”に設置されたドライビングマシンの数々。

 配置されているのは発売されて間もない『グランツーリスモ7』と、レーシングドライバーが練習でも使うドライビングシミュレーター群で、レースファンやレースゲームファンには夢のような場所になっている。それぞれが超リアルかつ強力なフィードバックが得られる筐体にセットされており、最新のeモータースポーツ体験が楽しめること請け合いだ。まずは、このエリアのおもなマシンを紹介していこう。

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 自宅で遊べる『グランツーリスモ7』も最新のハンドルコントローラで遊ぶとひと味違う! こちらは計6台が用意されている。プレイ条件は身長135センチ以上なので、子どもでも10歳くらいからプレイ可能になるだろうか。同作をハンドルコントローラで体験したことのないという人は、ここで味わってみてもいいだろう。

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月ごとに特定の車種とコースでタイムアタックランキングを行い、その結果を発表したりもするとのこと。自宅で腕を磨いてここでその実力を披露する!?

 こちらは、現役スーパーGTドライバーとして活躍する織戸学氏が開発に携わったレーシングシミュレーター。ハンドルはかなり重いうえ、ブレーキの力をフルに発揮させるにはペダルをガッツリと踏み込まなければならないほどのリアリティー。ちなみにシートも動きます。

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 VRで体験できるシミュレーターも! 視界の自由度が高いVRだけにこちらの没入感はぶっちぎりで高い。ほかのシミュレーターに比べてやや目線が低めにセットされているような感覚だったが、実際のレースカーはかなり車高が低いので、実際に乗るとそんなものなのかも?

 ほかにもドリフトを楽しむ用にセッティングを施されたシミュレーターや、筐体ごと動くトムス(トヨタ系チューニングメーカー)の開発したシミュレーターが用意されている。施設のスタッフいわく「係員に声を掛ければ体験できる」とのこと。ただし、あまりにも混雑している場合は整理券の発行なども考えているそう。このあたりのオペレーションは、オープンからしばらく経つことでしっかりとしてくることだろう。

 なお、トムスのシミュレーターは「あまりにもフィードバックが強すぎて危険かもしれない」ということで、ドライブすることはできないそう。代わりに、プロドライバーが走行したリプレイを筐体の動きも含めて再生し、それを体験してもらうことに留められる予定なのだとか。このあたりも取材時にはしっかりと定まっていなかった。

 いずれにしても、これだけのドライビングシミュレーターが一堂に会している施設は世界でも唯一と思われるので、レースファンやレースゲームファンはぜひとも訪れてみてほしい。

注目のゲーム体験はほかにもまだまだ!

 筆者のイチ押しは上記のものだが、クルマに興味がない人にはピンと来ないだろう。だが安心してほしい! RED゜TOKYO TOWERには老若男女が楽しめる多くのアクティビティーが用意されているのだ。以下では、そのほかの注目すべき遊びを紹介していこう。

VAR BOX

 VRゴーグルを装着して楽しむ、ガンシューティングゲーム機。中には3種類のゲームが収録されており、ゲーム内容を選択して楽しめる。

 VRゴーグルを装着し、360度の視界で楽しむゲームだけに、その臨場感は……半端じゃない! 筆者はこのゲーム機でゾンビを撃退する『BLOCK ADE』というゲームに挑んだのだが、「ガンシューティングとしてはスタンダードだなあ」なんて思いつつも、飛びかかるゾンビに思わず仰け反りそうになる始末。

 最大4人までの協力プレイができるので、友だちや家族とかけ合って遊ぶと楽しそうだ。ちなみに、このゲームをプレイする際には1回200円~300円のプレイ料金が必要になる。

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ふたりで協力プレイ。お互いに違う方向を見ながら襲いかかるゾンビを撃退していることがわかるだろう。なお、このVAR BOXは全国で50台ほど設置されているもので、そのうちの6台がRED゜TOKYO TOWERに集結している。

レッド ドローン

 小型のドローンを飛ばして遊べるアクティビティー。ラジコン感覚で楽しめるが、操作に慣れるまでは少し時間がかかるかも? 基本は無料だが、目標地点に着地することができればご褒美がもらえるという射的感覚の遊びにチャレンジする際は有料。

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「こんなの簡単じゃん!」と思いきや、じつはそうでもないんです……。

レッド ナゾトキ

 誰でも楽しめるナゾトキで遊べるエリア。現在はスマホゲームの『Obey Me!』とのコラボが行われている。用意された謎自体は『Obey Me!』と関連性がないので、同作を知らない人も気にせず楽しんでほしいが……その内容はかなり難しめ!? 制限時間は5分に設定されていたが、筆者はクリアに15分ほどかかってしまった。なお、謎は一定期間を経て順次新しいものが用意されるという。

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謎解きエリアの中を見せてしまうと興が削がれるので、入口だけ紹介。

レッド ロワイヤル

 ポーカーのテキサスホールデムで楽しめるエリア。ポーカーの基本的なルールさえわかっていれば、問題なく遊べる。もちろんお金を賭けることはできないが、チップをもらってそれを任意で賭けることができるので、疑似的なカジノ体験はできる。

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うまく賭ければ、映画で見るように凄まじい量のコインを積み上げることができるかも。

 と、筆者の独断と偏見によるお勧めのゲームはこのようなものになる。ほかにも、ARとボルダリングを組み合わせた『ヴァロクライム』というゲームや、トランポリンのようなフロアでジャンプしながら左右に移動して対戦相手をうまく踏みつけるという超シンプルなアクティビティー『ヴァロジャンプ』など、目新しい遊びも豊富に用意。どんなアクティビティーがあるかは公式サイトで確認できるので、訪れる前にチェックしておこう。

東京タワー直下に誕生したeスポーツパーク“レッド 東京タワー”がなかなかスゴイ! 東京の新たな観光名所に!?
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 ちなみに、2022年6月からは『PUBG モバイル』とコラボしたガンシューティングゲームも登場予定。『PUBG』ファンなら、このアクティビティーのオープンを待って訪れるのもいいかもしれない。

 また、アクティビティーではないが、遊びというよりも“遊び心”のほうに重きが置かれたカフェ&バー“レッド スタンド”は、ホストのROLAND氏が全面プロシュース。アルコールメニューもあるので、大人は締めに一杯ひっかけて帰るのもアリ!?

東京タワー直下に誕生したeスポーツパーク“レッド 東京タワー”がなかなかスゴイ! 東京の新たな観光名所に!?
ROLANDさんが押し出されたデジタルサイネージ。ちょっとおもしろい。

 最後に施設の利用について。チケットは事前にネットでチケットを予約しておくとスムーズだ。入場してから3時間をめどに施設内のアトラクションで自由に遊べ、入退場は顔認識ソフトによって管理される。

 料金は下記の通りになっており、夕方から時間区切りでの利用がちょっとだけお得。施設内で追加料金が発生するタイプのものは少なめなので、利用料金さえ払えば満喫できるというイメージでいい。なお、現在はアクティビティーを楽しめる3階から5階までが先行オープンしている形だが、2022年6月をめどに1階の飲食エリアもオープン予定。1階のみ入場チケット対象外施設となっている。

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 現在はオープン直後かつゴールデンウィーク突入という状況もあって、かなりの混雑は必至。

 ゆえに、入場したからといってすべてのアトラクションで楽しめる……という訳にはいかないだろうし、かなりの待ち時間が発生する確率が高い。せっかくの連休だし、ファミリーでもひとりでも楽しめるので「ぜひ!」にとお勧めしたい施設ではあるが、遊びに行くなら混雑を覚悟して、あるいはあえて時期をズラして遊びにいくといいかも?