海外での人気が高かった劇ムズアクション

 1986年(昭和61年)12月19日は、ファミコン ディスクシステム用ソフト『光神話 パルテナの鏡』が発売された日。本日で発売から35周年を迎えた。

 『光神話 パルテナの鏡』は、任天堂から発売されたアクションゲーム。日本で好評だったのはもちろんだが、海外ではさらにその上をいくほどの人気だったようで1991年にゲームボーイで『Kid Icarus:Of Myths and Monsters』という続編が発売されている。この作品は長らく日本未発売であったが、2012年にニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信され、ようやく日本でも遊ぶことができた。

FCディスクシステムの『光神話 パルテナの鏡』が発売35周年。ゲームオーバー時の「ヤラレチャッタ」のフレーズが有名&ニクらしい高難度アクション【今日は何の日?】
FCディスクシステムの『光神話 パルテナの鏡』が発売35周年。ゲームオーバー時の「ヤラレチャッタ」のフレーズが有名&ニクらしい高難度アクション【今日は何の日?】

 本作の目的は、女神メデューサの手によって暗黒の世界と化してしまった“エンジェランド”に平和を取り戻すこと。そのためにプレイヤーは、主人公のピットを操って冥府界、地上界、天空界、天空の神殿といった縦や横にスクロールする全4エリアのクリアーを目指す。BGMがかなり特徴的なメロディーだったので、それを覚えているという人も多いんじゃないだろうか。

 『パルテナの鏡』と聞いて真っ先に思い出すのは、とにかくゲームが激ムズだったこと。確か当時も「難しい」と多くの人が話題にしていたんじゃないかな。ライフ制を採用していて残機の概念はなく、1度やられてしまうとゲームオーバーとなってしまう。コンティニューが標準搭載なのは助かったが、いま思えば筆者が初めて体験した“死にゲー”は本作だったのかもしれない。やられたときに何とも言えない音楽とともに「ヤラレチャッタ」と表示されるのがまたニクいのなんの。

FCディスクシステムの『光神話 パルテナの鏡』が発売35周年。ゲームオーバー時の「ヤラレチャッタ」のフレーズが有名&ニクらしい高難度アクション【今日は何の日?】

 本作が死にゲーかどうかはともかく、その手のゲームは序盤が難しいケースが多いのだが、じつは本作もその口だ。ステージ1のピット君はいっさいパワーアップしておらず、ライフの長さも極わずか。ゆえにスタート直後がもっとも難しいというわけだ。プレイヤーを見つけると騒ぎ出して援軍を呼ぶ“死神”にいまでも業腹なプレイヤーはきっと多いはず。

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 しかし、ピットはステージを突破するごとにグングン成長。最終的には空を飛べる“ペガサスの翼”や敵を貫通する“光の矢”、敵の弾を反射する“鏡の盾”を手に入れて、それまでの鬱憤を晴らすことができるのだからありがたい。ジャンプに独特の慣性のようなものがあり、筆者は何度も落下死したのでとにかく飛べることに感動したような記憶がある。

FCディスクシステムの『光神話 パルテナの鏡』が発売35周年。ゲームオーバー時の「ヤラレチャッタ」のフレーズが有名&ニクらしい高難度アクション【今日は何の日?】
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 そんな激ムズな『パルテナの鏡』で遊びたいと思った人は、Nintendo Switch Onlineの特典を利用するのが手っ取り早くていいだろう。当時挫折を味わった人は、序盤が尋常ではない難しさということを念頭に置いてプレイするのが吉。

 また、2012年3月22日にはニンテンドー3DS用『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された。こちらのタイトルは初代『光神話 パルテナの鏡』の正統的な続編となる3Dアクションシューティングゲーム。ひとり用のストーリーモードのほか、6人までの対戦モードも収録していた。来年(2022年)でちょうど10周年の節目を迎えることになる。

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