いまから24年前の1997年(平成9年)10月30日は、セガサターン用『カルドセプト』が発売された日。

『カルドセプト』は大宮ソフトが開発し、セガから発売されたボードゲームとトレーディングカードゲームの要素が融合した名作。現在も続くシリーズで根強い人気を誇っている。

 『モノポリー』や『いただきストリート』のように、回廊状になったマップをダイスを振って周回しながらクリーチャーを配置して領地を獲得。その領地にほかのプレイヤーが止まると、相手から魔力(通行料)を徴収できるというのが基本ルール。総魔力量を目標値まで増やして城に戻ったセプター(プレイヤーのことをそう呼ぶ)が勝利となる。

『カルドセプト』がサターンで発売された日。ボードゲームとトレーディングカードゲームの要素を融合させた名作。カードを集めてデッキを作るのが抜群に楽しい【今日は何の日?】

 本作がちょっと変わっているのは相手の領地に止まってしまった場合の対処法。ふつうなら有無を言わさず通行料として魔力を取られるところだが、『カルドセプト』ではバトルを仕掛けて勝利すれば魔力を支払わずに済むだけでなく、相手の領地さえ奪ってしまえるのだ。このバトルこそがトレーディングカードゲームのようになっていておもしろい。

 セプターたちはクリーチャー、スペル、アイテムの計50枚のカードを用い、ブックと呼ばれるデッキを構築。自分のターンごとに山札から1枚引き、カードを使ってあれこれ戦略を練っていくことになる。スペルには周回を有利にするものや直接クリーチャーを攻撃するものなど、多種多様な効果が存在。カードを組み合わせて使えば相乗効果のコンボとなって、より強力な効果を狙うなんてことも可能だ。アイテムでクリーチャーを強化すれば、領地を奪って一発逆転も夢じゃない。

 作品ごとにカードの総数は異なると思うが(最新作では400種類以上あった)、これらをコレクションしていくのも本作の醍醐味のひとつ。SF・ファンタジーアートで有名な加藤直之氏や末弥純氏など、著名なイラストレーターが多数参加していてイラストの見応えも抜群。もちろん、ゲームを有利にするために多彩な効果のカードを集めるのだってめちゃくちゃ楽しい。

『カルドセプト』がサターンで発売された日。ボードゲームとトレーディングカードゲームの要素を融合させた名作。カードを集めてデッキを作るのが抜群に楽しい【今日は何の日?】

 筆者はプレイステーション版の『カルドセプト エキスパンション』からシリーズを遊んでいるのだが、このころ公式全国大会 ALL JAPAN CEPTER’S CUP 1999というものが開催され、週刊ファミ通編集部のセプター何人かで参加した思い出もある。カードが思ったように集めきれず残念な結果だったが、なかなかエキサイティングな経験だった。

 『カルドセプト』シリーズはセガサターンから始まり、プレイステーションやプレイステーション2、ドリームキャスト、Xbox 360、ニンテンドーDSなど、ハードを変えて多数の作品が発売。最新作は、2016年7月7日に発売されたニンテンドー3DS用『カルドセプト リボルト』となっている。しばらく音沙汰がないので、そろそろ新作が発表されるとうれしいところだ。

『カルドセプト』がサターンで発売された日。ボードゲームとトレーディングカードゲームの要素を融合させた名作。カードを集めてデッキを作るのが抜群に楽しい【今日は何の日?】
これまでの今日は何の日?

※本記事は、2020年10月30日にアップした記事を再編集したものです。