いまから21年前の2000年(平成12年)8月11日は、ニンテンドウ64で『マリオストーリー』が発売された日。

 『マリオストーリー』は任天堂から発売されたアクションRPG。スーパーファミコンで発売された『スーパーマリオRPG』の続編として開発された作品だが、『ペーパーマリオ』シリーズとしても展開されており、その記念すべき1作目に当たる作品でもある。開発を手掛けたのは『ファイアーエムブレム』や『メイド イン ワリオ』、そして『ペーパーマリオ』シリーズを始めとする任天堂タイトルの開発でおなじみのインテリジェントシステムズとなっている。

ニンテンドウ64で『マリオストーリー』が発売された日。ペラペラのマリオが大活躍する『ペーパーマリオ』シリーズの第1作。2Dと3Dが融合した不思議な世界が魅力だった【今日は何の日?】

 本作がユニークなのは、やはり登場キャラクターたちが紙のようにペラペラになっているところ。3Dゲームが大流行しているさなかに、しかも同世代のライバル機と比較しても3Dポリゴンの演算能力に優れていたニンテンドウ64で2Dキャラクターをプッシュしてきたのはなかなかのインパクトがあった。

 ゲームの世界自体は立体的な3D空間になっていて、そこで2Dのキャラクターたちが動き回るものだから何とも奇妙な感覚。何よりペラペラな平面キャラクターが動く様子がかわいらしく見ていて飽きなかった。いまでは2Dと3Dの融合したゲームは多数存在するが当時としてはかなり斬新で、オリジナリティーあふれる摩訶不思議な世界のトリコになった人も多かったんじゃないだろうか。

ニンテンドウ64で『マリオストーリー』が発売された日。ペラペラのマリオが大活躍する『ペーパーマリオ』シリーズの第1作。2Dと3Dが融合した不思議な世界が魅力だった【今日は何の日?】
ニンテンドウ64で『マリオストーリー』が発売された日。ペラペラのマリオが大活躍する『ペーパーマリオ』シリーズの第1作。2Dと3Dが融合した不思議な世界が魅力だった【今日は何の日?】

 本作はRPGながら冒険の舞台がステージ別にはっきりと分けられている。マリオたちはキノコワールドの各ステージを冒険しながら最終的にピーチ姫を救い出すことが目的なのだが、ステージクリアーごとにピーチ姫の操作パートが挿入されるのも『マリオストーリー』ならではの魅力と言えるだろう。ちょっとした短いイベントではあるが、城内を探索しながらさまざまなことにチャレンジしていくのがおもしろい。

 なかでも有名なのはグルメヘイホーにケーキを作るイベント。プレイヤーはケーキの材料を自由に選んで混ぜていくのだが小麦粉や砂糖、ミルクなどのおなじみの素材に混じって洗剤が置いてあるのが笑える。洗剤を入れたらどうなるかは試さなくても想像が付くのに、誰しも一度は誘惑に負けてぶち込んでしまったのではないだろうか。当然グルメヘイホーはまずいと吐き出してケーキは作り直し。泣く泣く最初からまじめに素材を選ぶことになった人はひとりやふたりではないはずだ。

 ほかにもガチのクイズ大会に参加してみたり、変身の魔法を駆使してステルスゲームっぽいことをしてみたりとじつにバラエティーに富んでいる。ほかの作品では見られなかったピーチ姫のキュートな姿は確実に彼女のファンを増やしたに違いない。

 『マリオストーリー』を含め、『ペーパーマリオ』シリーズはこれまでに全部で6作品発売されている。最新作は2020年7月17日に発売したNintendo Switch用『ペーパーマリオ オリガミキング』だ。

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